京都鉄道博物館は、6月開催のイベントについて発表した。1970年に大阪で開催された万博で来場者の輸送を担った新幹線0系の車両解説セミナーを6月21・22日に開催。特別な車両公開「100系新幹線電車122形5003号車」を6月の土日に開催する。

  • 京都鉄道博物館の収蔵車両「0系新幹線電車21形1号車」

大阪・関西万博の開催に合わせ、前回の大阪万博が開催された1970年頃の京阪神エリアにおける鉄道を中心に、交通の発展について紹介する企画展「1970年あの頃の交通展」を5月17日から7月13日まで京都鉄道博物館で開催。これに関連して、1970年の万博で来場者の輸送を担った新幹線0系の車両解説セミナーを初級編と上級編の2コースに分けて実施する。

初級編は新幹線と在来線の違いや0系の特徴のスライド解説、現在の新幹線と0系の違いに関する車内解説を行う。上級編は1970年に大阪で開催された万博に向けた0系の16両編成化とその後の編成の推移に関するスライド解説、東海道新幹線開業時に製造された0系の車内解説を行う。車内解説は0系3両(21形1号車・16形1号車・35形1号車)を対象とする。

6月21・22日の11時0分(初級編)、13時30分(上級編)、15時0分(初級編)に開催され、所要時間は各回40分。参加料は無料(要入館料)で、定員は各回20名。開催時刻の30分前から「プロムナード 0系新幹線電車」で整理券を配布し、なくなり次第、受付を終了する。

  • 京都鉄道博物館の収蔵車両「100系新幹線電車122形5003号車」

普段は見学できない車両内の特別公開として、6月は「100系新幹線電車122形5003号車」の車内を公開する。100系は0系の後継として登場。京都鉄道博物館で展示している122形5003号車は1989(平成元)年に製造されたモーター付きの先頭車だという。最高速度は0系を上回る230km/h。往時は「グランドひかり」として活躍した。車内公開は本館1階の同車両展示場所にて、6月の土日に10時から16時30分まで実施(12時から13時30分まで休止)する。

なお、6月の「おとなの学び講座」は、企画展「1970年あの頃の交通展」に関連して、1970年の鉄道をテーマに京都鉄道博物館の館長が解説を行う。開催日時は6月8日14~15時(所要時間60分)。本館3階ホールにて参加料無料(要入館料)で行われ、定員は約50名(先着順)となる。