まさかの“降格”に…プロ野球、早くも2軍落ちした大物選手6人。ファーム再調…

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 レギュラーシーズン開幕から1カ月以上が経過した2025年のプロ野球。熾烈な戦いが繰り広げられるNPBの世界では、毎年のように活躍し続けるのは至難の業だ。今シーズンも実績十分の主力が不振に陥り、ファーム再調整となった例が多くある。ここでは、早くも二軍降格となった大物選手を紹介する。

 

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戸郷翔征

・投打:右投右打

・身長/体重:187cm/85kg

・生年月日:2000年4月4日

・経歴:聖心ウルスラ学園高

・ドラフト:2018年ドラフト6位

 

 まさかの大不振に陥っている戸郷翔征。読売ジャイアンツが誇るエースだが、開幕から打ち込まれる試合が続いた。

 

 聖心ウルスラ学園高から2018年ドラフト6位で巨人に入団。高卒2年目の2020年から先発ローテーションに定着すると、同年は19 試合に登板し9勝6敗、防御率2.76の好成績を記録。

 

 

 高卒4年目の2022年には、25試合(171回2/3)を投げて12勝、154奪三振、防御率2.62をマークし、最多奪三振のタイトルに輝いた。

 

 同年から3年連続2桁勝利をクリアするなど、チームのエース格として君臨。開幕投手を務めた昨季は、2度目の最多奪三振(156個)を獲得した。

 

 しかし今季は、開幕から精彩を欠く投球が続いた戸郷。特に4月11日の広島戦では、4回途中10失点(自責点9)でKOされ、無念の二軍降格となった。

 

 その後、ファームでは復調の気配を感じさせるピッチングを披露。5月5日に一軍再昇格を果たした。本来の調子を取り戻し、再びエースとしてチームを牽引したい。

石川昂弥

・投打:右投右打

・身長/体重:186cm/100kg

・生年月日:2001年6月22日

・経歴:東邦高

・ドラフト:2019年ドラフト1位

 

 開幕から4番打者として起用され続けた石川昂弥は、二軍からの出直しを図っている。

 

 東邦高ではエース兼主砲として高校通算55本塁打を記録。超高校級スラッガーと評価され、中日ドラゴンズから2019年ドラフト1位指名を受けた。

 

 

 高卒1年目から一軍デビューを飾ると、2022年には37試合の出場で5本塁打をマーク。広いバンテリンドームを本拠地としながら、持ち味のパワーを見せた。

 

 さらに2023年は、初めて規定打席に到達。121試合出場で打率.242、13本塁打、45打点をマークした。

 

 昨季はさらなる飛躍が期待されたが、打撃不振で開幕二軍スタート。最終的に82試合出場、打率.272、4本塁打、25打点の数字となった。

 

 今季は、井上一樹新監督が4番打者に指名。しかし、開幕から持ち前の打棒が影を潜め、打率.160(50打数8安打)、ノーアーチと大きく低迷。勝負どころでも快音は聞かれず、二軍再調整が決まった。

ハビー・ゲラ

・投打:右投左打

・身長/体重:183cm/85kg

・生年月日:1995年9月25日

・経歴:セントロエドゥカティーボクルトゥラルビリンゲエゼル校 - パドレス - レイズ - ブルワーズ - レイズ

 

 昨シーズンは抜群の安定感を誇った阪神タイガースのハビー・ゲラも、復調が待たれる1人である。

 

 メジャーリーグでは通算3勝に終わったものの、最速160キロのストレートを武器に、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にパナマ代表として選出。2024年からは阪神でのプレーを決断した。

 

 

 来日初年度からチームの強力リリーフ陣の中心を担い、岩崎優とのWストッパーとして君臨。同年は59試合登板で1勝4敗14セーブ31ホールド、防御率1.55の好成績を収めた。

 

 迎えた今季は、初登板となった3月29日の広島戦こそ無失点に抑えたが、次戦から2試合連続で3失点を喫するなど精彩を欠き、早くも二軍降格となった。

 

 その後、再び一軍再昇格を果たすも、本調子とは程遠いピッチングが続き、再びファーム再調整を強いられた。いち早く状態を上げ、再びブルペン陣を支える存在となりたい。

大島洋平

・投打:左投左打

・身長/体重:176cm/75kg

・生年月日:1985年11月9日

・経歴:享栄高 - 駒沢大 - 日本生命

・ドラフト:2009年ドラフト5位

 

 今シーズンはまだ安打がない大島洋平。プロ16年目を迎えるヒットメーカーは、昨季から不振に陥っている状況だ。

 

 享栄高、駒澤大、日本生命を経て、2009年ドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。ルーキーイヤーから即戦力の働きを見せると、2012年に打率.310、172安打、32盗塁をマーク。盗塁王に輝く活躍を見せ、不動のレギュラーの座を掴んだ。

 

 

 その後も安定した成績を残し続け、2019年からは2年連続で最多安打のタイトルを戴冠。守備面の評価も高く、昨季まででゴールデングラブ賞を9回獲得している。

 

 2023年にはプロ通算2000本安打を達成。しかし、2024年シーズンは代打起用が中心となり、75試合の出場でキャリアワーストとなる打率.198に終わった。

 

 今季も代打起用が多く、現状は10打数ノーヒット。二軍降格となった。

 

 それでも、ファームではヒットを積み重ねており、一軍再昇格の機会をうかがっている。

田中将大

・投打:右投右打

・身長/体重:188cm/97kg

・生年月日:1988年11月1日

・経歴:駒大苫小牧高

・ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目

 

 今季から読売ジャイアンツでプレーする田中将大だが、日米通算200勝への道のりは簡単ではなさそうだ。

 

 駒大苫小牧高で夏の甲子園優勝を経験し、2006年高校生ドラフト1巡目で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。

 

 

 高卒1年目から先発ローテーションの一角を担い、11勝を記録。チームの最下位脱出に貢献し、同年の新人王にも輝いた。

 

 その後はチームの絶対的エースへと成長。2013年には24勝0敗、防御率1.27という圧倒的な成績を収め、リーグ優勝と日本一の立役者に。翌年からは海を渡り、ニューヨーク・ヤンキースでプレーした。

 

 メジャー通算78勝を記録した田中将は、2021年に古巣・楽天に復帰。しかし、思うような結果は残せず、昨季に至ってはわずか1試合の一軍登板で、まさかの未勝利。同年オフに自由契約となり、巨人へ移籍した。

 

 移籍後初登板となった4月3日の中日戦では、5回1失点の好投で2年ぶりの勝利を記録。幸先の良いスタートを切ったが、次戦は2回6失点KOで二軍降格。その後は再昇格を果たすも、結果を残せずに再びファーム再調整となった。

 

 日米通算200勝まで残り2勝となっているものの、本来の実力とは程遠い投球が続いている。再び輝きを取り戻し、節目の記録を達成できるだろうか。

坂本勇人

・投打:右投右打

・身長/体重:186cm/86kg

・生年月日:1988年12月14日

・経歴:光星学院高

・ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目

 

 開幕から状態が上がらなかった読売ジャイアンツの坂本勇人も、ファームでの調整が続いている。

 

 光星学院高(現:八戸学院光星)から2006年高校生ドラフト1巡目で巨人に入団。2008年には高卒2年目ながら全試合出場を達成し、早くも遊撃のレギュラーに定着した。

 

 

 その後も活躍を続け、攻守に渡って球界を代表するショートストップとして君臨。2012年は173本の安打を放ち、最多安打のタイトルを獲得した。

 

 さらに、2016年は打率.344で首位打者を獲得すると、2019年には打率.312、40本塁打、94打点と圧巻の数字でリーグ優勝の立役者となり、最優秀選手にも選出された。

 

 しかし、2022年からは故障が増え、徐々に出場機会が減少。昨季は109試合出場で打率.238(規定未満)に終わった。

 

 今季は「6番・三塁」で開幕スタメン起用されたが、次戦で早くもスタメン落ち。その後も状態は上がらず、阿部慎之助監督からファーム再調整を命じられた。

 

 通算2500安打の達成も期待されていた中、まさかの不振に陥っている。

 

 

【了】