昇格に王手をかけたHSV [写真]=Getty Images

 ブンデスリーガ2部第32節が各地で行われ、ハンブルガーSV(HSV)が自動昇格に王手をかけた。

 HSVはブンデスリーガ優勝3回、チャンピオンズリーグ優勝1回を誇るドイツ屈指の名門。しかし、DF酒井高徳(現ヴィッセル神戸)がキャプテンを務めた2017-18シーズンに初の降格を経験して以降、2部の沼にハマったままだ。これまで、入れ替え戦に一歩及ばない4位が4回。2021-22シーズンと22-23シーズンは3位で入れ替え戦に出場したものの、いずれも1部の16位に敗れていた。

 7シーズン連続の2部での戦いとなった今季は序盤から安定して勝ち星を積み上げ、大混戦の昇格争いをリードしてきた。第32節ダルムシュタット戦では4-0の快勝を収め、引き分けたケルンをかわして首位に浮上した。残り2試合でHSVと3位以下との勝ち点差は「4」。HSVは次節、残留争いの渦中にある17位ウルムとホームで対戦し、勝てば自動昇格圏の2位以上が確定する。

 ケルンはHSVとの勝ち点差「1」の2位に後退。暫定3位は勝ち点「52」のパダーボルンだが、4日の試合でエルフェアスベルクとカイザースラウテルンが勝利すれば、パダーボルンと勝ち点で並ぶ可能性がある。勝ち点「50」でマクデブルクとデュッセルドルフも続いており、昇格争いは大混戦となっている。

◆■ブンデスリーガ2部暫定順位表

※()内は勝ち点/得失点差。★は第32節未消化

1位 ハンブルガーSV(56/+30)
2位 ケルン(55/+10)
─────────自動昇格圏─────────
3位 パダーボルン(52/+12)
──────1部2部入替戦出場圏──────
4位 マクデブルク(50/+11)
5位 デュッセルドルフ(50/+5)
6位 エルフェアスベルク(49/+21)★
7位 ハノーファー(49/+5)
8位 カイザースラウテルン(49/+4)★
9位 カールスルーエ(47/-1)★
10位 ニュルンベルク(45/+3)★
11位 ヘルタ・ベルリン(40/-1)★
12位 ダルムシュタット(39/0)
13位 シャルケ(38/-7)
14位 グロイター・フュルト(35/-14)★
15位 ブラウンシュヴァイク(35/-20)
──────2部3部入替戦出場圏──────
16位 プロイセン・ミュンスター(32/-5)
─────────自動降格圏─────────
17位 ウルム(29/-7)
18位 ヤーン・レーゲンスブルク(24/-46)

【ハイライト】ダルムシュタット 0-4 HSV