経済ニュースでは、依然、トランプ関税の影響が論点となっています。S&P500やオルカンの基準価格も、やや持ち直したとはいえ下がったままです。一方では、こんな時こそ淡々と積み立てていくべきという意見もあります。

SBI証券の情報メディアサイト『投資情報メディア』で、NISAメニューに関する有用な記事をマンスリーで発信しているオリジナルキャラクター「投信はつみ」さんは、こんな時こそNISA・成長投資枠で検討してみたいファンド、NISAメニューを紹介しています。

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リスクを抑えた株式ファンドで、長期で高いリターンを狙う

投信はつみです。4月に入ってトランプ政権による関税政策に対する警戒感で、世界的に株安と円高ドル安が進み、保有しているファンドの基準価額が下がったままですね。このような時だからこそ、「初心を忘れず」「前向きに」「長期の視点」で、つみたて投資を続けていきたいと思っています。今回もNISA・成長投資枠で検討してみたいファンド、NISAメニューをご紹介します。

2025年2月末までの2ヵ月間で上昇したファンドとして金(ゴールド)がありましたが、今回は株式や債券、不動産など、さまざまな資産に分散投資しているバランスファンドを取り上げたいと思います。

長期で高いリターンを狙うなら株式ファンドが選択肢となりますが、昨今のようなマーケットの急変動を経験すると、高いリターンではなくリスクを抑えたファンドを探している人も多いのではないでしょうか。

オルカンを超えたバランスファンド10選【2025年3月最新版】

そのような視点から今回は、1年好成績のバランスファンド10本を一覧にしてみました(図表1)。

  • 図表1 NISA・成長投資枠 1年好成績バランスファンド ※ウエルスアドバイザーのデータをもとにSBI証券作成、NISA・成長投資枠(SBI証券取り扱い、ネット購入可)で、カテゴリーがバランスの中で、1年リターン上位ファンドを表示(2025年3月末基準)、上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

バランスファンド10本の1年リターンは参考で示したオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))よりも好成績でした。また、ファンド毎に投資対象や資産の組入比率が異なりますが、オルカンと比べて値動きの振れ幅を表す標準偏差(1年)が小さいですね。リスクを抑えて着実に収益を積み上げたいという方のニーズに合ったファンドといえそうです。

なお、1位から4位と8位のバランスファンド5本の中身を見ると、ある程度の割合で金(ゴールド)が組み入れられていました。金(ゴールド)を組み入れたバランスファンドはオルカンが7.61%下落した3ヵ月でも、安定した運用成績となっています。

最近のオルカンや米国株式ファンドなどの基準価額の下落を見てしまうと、異なる値動きのファンドにも分散投資して、リスクを抑えた運用を目指したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

NISA・成長投資枠を使って、これらの1年好成績バランスファンドへの分散投資を検討してみてはいかがでしょうか。

投信はつみ〇NISA対象ファンドをランキング形式でNISAメニューとしてマンスリーで発信する「投信はつみのNISAメニュー」を掲載している、投資情報メディアのキャラクター。手軽に読めるライトな情報ながら、投資に役立つ情報を紹介している。

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『投資情報メディア』より、記事内容を一部変更して転載。