今回は「すごいと思った」の言い換え表現を紹介します。ビジネスシーンで「すごい」という表現をするのはカジュアルな印象を受けるので、丁寧な表現に言い換えるのがおすすめです。ここで紹介する言い換え表現を参考にしてみてください。
「すごいと思った」の言い換え表現【感動を表すとき】
「すごい」と思ったとき、そのまま言葉を発するだけでは、感動が十分に伝わらないことがあります。感動の度合いや状況に応じて、心に響く言い回しを使ってみましょう。
「圧巻でした」
「圧巻」とは、全体でもっとも優れた部分を意味します。プレゼンテーションやスピーチのなかで、特に心に残った部分や感動を覚えた瞬間につかうことで、単なる「すごい」よりもその場の迫力や感動をしっかりと伝えられますよ。
【例文】
「そのスピーチは圧巻でした。話の深さと情熱が伝わってきて、心を打たれました」
「感銘を受けました」
非常に深い感動を与えられたときにつかう表現です。相手の言葉や行動があなたの心に強く響き、考え方や価値観にまで影響を与えたときにこの表現をつかうことで、相手への尊敬や感謝の気持ちも自然と伝わるはずです。
【例文】
「彼の熱意と覚悟に感銘を受けました。自分ももっと頑張らなければと感じました」
「胸が熱くなりました」
「胸が熱くなる」という表現は、心が震えて涙が出そうになるような、深い感動を感じたときにつかいましょう。「すごい」よりもさらに感情がこもった言葉として、あなたの心の動きをしっかりと表現できます。
【例文】
「その映画を見たとき、胸が熱くなりました。主人公の成長を見守るうちに、涙が止まりませんでした」
「すごいと思った」の言い換え表現【驚きを表すとき】
「すごい!」と感じる瞬間には、ただ感動するだけでなく、思わず目を見開いてしまうような驚きが含まれていることもあります。予期せぬ出来事に出会ったとき、その場のインパクトをより強く印象づけたいときには、以下の表現を使ってみてください。
「目を見張るものがありました」
あまりの素晴らしさに思わず目を見開いてしまうようなおどろきを伝えたいときに使用しましょう。誰かの成果や作品の完成度が想像を遥かに超えていたときなどにつかうと、上品かつ印象深い言い回しになります。
【例文】
「彼女の作品には目を見張るものがありました。プロ顔負けの完成度で、本当におどろきました」
「衝撃を受けました」
単なるおどろきを超えて、「強く心を揺さぶられた」というニュアンスを含むのがこの表現。ビジネスの場でもよくつかわれる表現です。
【例文】
「そのスタートアップのアイデアには衝撃を受けました。これからの業界の常識が変わるかもしれません」
「度肝を抜かれました」
この言葉は、想定外の出来事に出くわし、完全に不意を突かれたというおどろきをストレートに表現できます。少しカジュアルな印象もあるため、思わず笑ってしまうようなユニークな驚きにもつかえます。
【例文】
「まさかそんな展開になるとは……。正直、度肝を抜かれました! いい意味で裏切られました」
「すごいと思った」の言い換え表現【尊敬を表すとき】
「すごい」には相手への敬意の気持ちが込められていることもあります。ここでは、相手への「敬意」を表したいときにつかえる、「すごいと思った」の言い換え表現をご紹介します。
「敬服いたします」
「敬服いたします」という表現は、相手の能力や人柄に対して深い敬意をあらわすフォーマルな言い回しです。特に、長年の努力や成果に対して賛辞を送りたいときにつかうと、その人へのリスペクトがしっかりと伝わります。ビジネシーンスやフォーマルな場面でよくつかわれています。
【例文】
「これほどまでに成果を出されるとは、敬服いたします。日々の努力の積み重ねがあってこそですね」
「頭が下がる思いです」
この表現は、相手の行為に対して心から敬意を表したいときにつかわれます。自分も見習わなければと感じたり、あるいは感動以上に「学び」を得たりしたときにぴったりです。やわらかさと深い敬意が同時に伝わる、品のある言葉です。
【例文】
「どんなときでも手を抜かず、細やかに対応される姿に、頭が下がる思いです」
「さすがですね」
少しカジュアルながらも、相手への敬意と感心を込めた万能な言葉が「さすが」。自然体で尊敬の気持ちを伝えられる言葉です。
【例文】
「トラブルにも冷静に対応されていて、さすがですね。経験の差を感じました」
「すごいと思った」の言い換え表現【クオリティの高さを表すとき】
なにかを見たときに「これはすごい…!」と心のなかで思わずつぶやく瞬間がありますよね。単なる驚き以上に「洗練されている」「完成されている」という感情が上乗せされます。
ここでは、クオリティの高さに感動したときに使用される言い換え表現を紹介します。
「完成度が高いですね」
細部まで丁寧につくり込まれたものに対しては、「完成度が高いですね」と伝えてみましょう。表面的な印象ではなく、中身の詰まったプロフェッショナルな仕上がりをしっかり評価していることが伝わります。
ビジネスでも、クリエイティブな場面でも活躍する便利な表現です。
【例文】
「今年のワインは本当に完成度が高いですね。味わい深いです」
「洗練されていますね」
「洗練されている」という言葉は、無駄がなく、センスよく仕上がっているものに対してつかいます。派手すぎず、シンプルだけど印象的。そんな「スマートなすごさ」を表現するのに最適です。デザイン、言葉選び、企画の方向性などにセンスを感じたときにぜひつかってみましょう。
【例文】
「この小説は、構成も表現も洗練されていますね。読み手のことがよく考えられているのが伝わってきます。」
「非の打ち所がありません」
どこを見てもまったく欠点が見当たらない。そのような完璧さに出会ったときにつかいたい「非の打ち所がない」という言葉には、圧倒的な完成度と、それを生み出した努力への敬意が込められています。
丁寧な仕事ぶりを褒めたいとき、心からの賛辞としてつかえるフレーズです。
【例文】
「仕上がったパンフレット、非の打ち所がありません。文章もデザインも、すべてが完璧です」
「すごいと思った」の言い換え表現【期待以上を表すとき】
なにかを見て「すごい」と思ったとしたら、それは単にレベルが高いということではなく、「自分の予想を飛び越えてきた」と感じたからではないでしょうか。目にしたものが期待以上だったとき、相手の努力やスケールの大きさに心を動かされたときに、以下の表現をぜひつかってみてください。
「想像を超えていました」
予想以上の成果や仕上がりを見たときは、「想像を上回るほどだった」と言うことでインパクトがしっかり伝わります。期待していたものよりも遥かによかったときの、素直な感動を表すのに最適です。
【例文】
「海外旅行でみた景色は、想像を超えていました! 素晴らしかったです」
「ここまでとは思いませんでした」
このフレーズは、控えめながら強い驚きと感動を含んだ表現です。いい意味で期待を裏切られたときや、相手の努力・工夫に圧倒されたときにつかうことで、その感情をリアルに伝えることができます。
【例文】
「仕上がった映像はこまかいところまでこだわっていて、正直ここまでとは思いませんでした」
「圧倒されました」
大きな成果や他を寄せつけないレベルの高さを目の当たりにしたときには、この一言。「圧倒された」という表現には、相手のすごさを心から認めていることが伝わります。
【例文】
「展示会の演出、圧倒されました。アイデアもスケールも、まさに別次元でした」
「すごいと思った」を上手に言い換えて、表現力を磨こう!
「すごい」という一言には、おどろき、感動、尊敬など、さまざまな感情がぎゅっと詰まっています。シーンに合った言葉を正しく選ぶことで、「どんなところがすごかったのか」「なぜ感動したのか」がより明確に伝わります。感動したとき、心が動いたとき、「すごいと思った」以外の言葉を選んでみるだけで、相手に伝わる印象は大きく変わります。ぜひつかい分けてみてくださいね。