星野リゾートが運営する「リゾナーレ那須」(栃木県那須郡)は4月22日、施設内の田んぼで収穫したお米の提供をビュッフェレストラン「SHAKI SHAKI」で開始した。また、メインダイニング「OTTO SETTE NASU」では12月より提供を開始する。
リゾナーレ那須で収穫したお米を提供開始
同施設は、豊かな自然の中で田園風景や農作物に親しみながら過ごす、日本初のアグリツーリズモリゾートとして2019年に開業した。施設内の田んぼや畑を舞台に、地域の生産活動に触れる体験を検討する中で、日本における田んぼの面積や1人あたりのお米の消費量が減少していることを知り、「お米の学校プロジェクト」を2021年より始動。2024年には収穫量が2トンを超え、施設内のレストランで1年間安定して提供できる量を担保できたため、4月22日より提供が開始された。ふっくらとした炊きあがりと、口の中に広がる優しい甘みが特徴のお米を、施設内で味わうことができる。
収穫量の推移
地元農家の協力のもと、8,500m2の大きさを有する田んぼでお米の栽培を開始した2020年は、生育の難しさに直面し収穫量が僅か600kgだった。翌年からは除草作業や米の品種の変更などの試行錯誤を経て、徐々に収穫量を増加させ、5年目にあたる2024年は2,130kgの収穫量になった。その結果、同施設で栽培されたお米を年間を通して安定的に提供できるようになった。
お米を提供する2つのレストラン
野菜のモチーフが随所に施されたビュッフェレストラン・SHAKI SHAKIでは、朝食と夕食で白米を提供する。朝食では那須町の糀味噌を使った味噌汁や香の物と、夕食ではスパイスの効いたカレーと合わせて味わえる。レストランの窓からは田んぼを眺めることができ、生産地ならではの景色を楽しみながら食事ができるのも特徴である。
4月22日から提供を開始しており、朝食は7:00~、夕食は17:00~となる。宿泊者が対象で、事前予約が必要。料金は朝食が大人(12歳以上)2,800円、7~11歳1,960円、4~6歳1,400円、夕食は大人6,200円、7~11歳4,340円、4~6歳3,100円、3歳以下は無料となる。
豊かな森を眺めながらフルコースのイタリア料理を味わえるメインダイニング・OTTO SETTE NASUでは、冬限定メニューの魚料理「金目鯛のテガマッチョ ミントの香り」を構成するリゾットにして提供する。赤ワインベースのテガマッチョスープやミントオイルの爽やかな香りを感じながら、旬の金目鯛を味わう一品。
同ダイニングでの提供は2025年12月を予定しており、時間は17:30~、18:00~、18:30~となる。宿泊者が対象で、事前の予約が必要。料金は大人(12歳以上)15,730円、7~11歳は9,100円、4~6歳は6,500円である。