TENTIALは4月22日、「睡眠に関する意識調査」の結果を発表した。調査は4月、全国40~60代の“子供がいる親世代”300名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、「日常の生活で、慢性的な疲れ・疲労を感じている」という人は64%。しかしながら、「睡眠で疲労が回復できている」と感じている人は全体の4割にとどまり、6割以上が十分な回復を実感できていないことが明らかに。
また、「あなたはご自身の睡眠について、どの程度満足していますか?」と尋ねたところ、男性40代で「(まったく)満足していない」が最高の56%。次いで、女性40代(46%)、女性50代(42%)と続き、いずれも「忙しさ」「年齢が上がる」「日常のストレスが増える」など、睡眠環境の乱れが影響しているよう。
また、睡眠に関する悩みを教えてもらったところ、「夜中に目が覚める、深い眠りができていない」(128件)が全体の約4割を占め最多に。次いで「日中の眠気」(83件)、「寝つきの悪さ」(80件)と続き、多くの人が睡眠への課題を感じていることが明らかに。「自身の睡眠を改善したいと思いますか?」と聞くと、88.7%が「はい」と回答した。
そこで、具体的な改善方法を聞いたところ、「睡眠のために運動している」(44件)、「寝具やパジャマを選んでいる」(34件)などの行動が一定数見られる一方で、約7割が「特に行動していない」(209件)と回答。睡眠を改善したい人は9割近くに上ったものの、改善意欲と実行の間にギャップがあるよう。
また、「年齢を重ねるにつれて睡眠の課題が増えていると感じますか?」と聞いたところ、55.4%が「そう感じる」「非常にそう感じる」と回答したが、一方で、前問では64%が“日常的に慢性的な疲労を感じている”と回答していることから、原因は加齢に限らず、仕事・生活リズム・睡眠環境など複合的な要因が絡んでいると推察される。
次に、「心身ともに健やかな状態を『幸福度が高い』とした場合、幸福度と『良い睡眠が出来ていること』には少しでも関係性があると思いますか?」と質問したところ、80.7%が「ある」と回答。よい睡眠をとることが日々のパフォーマンスやメンタルヘルスに影響を及ぼすという意識が生活者の間に浸透しており、“よく眠れていること=幸せを実感できること”と考える人が多数を占めていることが明らかに。
また、心身ともに健やかな状態を『幸福度が高い』とした場合の幸福度を教えてもらったところ、7割以上が「ふつう以下」と回答した一方で、前項で「良い睡眠と幸福度には関係がある」と答えた人は80.7%にのぼることから、現時点で“幸福”を強く実感している人は多くないものの、「よく眠れていれば、もっと幸せを感じられるはず」という認識が広く共有されており、“よく眠れる=幸せ”という感覚は、今や共通認識に近づきつつあるよう。
さらに、「快適な寝具やパジャマは睡眠を良くすることに関係があると思いますか?」と質問したところ、76%が「関係がある」と回答。睡眠時間そのものだけでなく、寝具や衣類など“どう眠るか”という体感面への意識が高まっていることが伺えた。