本記事では、返事をしない人の心理・特徴を解説します。「職場で声をかけても無視されて、なんだか気まずい」「無視をしてくる人にどのように接するべきかわからない」と、悩んでいる方は、対処法も紹介しているので参考にしてみてくださいね。

返事をしない人の心理・特徴

  • 返事をしない理由とは

    返事をしない人の心理を探りましょう

職場で声をかけてきた人を無視する……。社会人としてそれはどうなんだと感じてしまうような行動ですよね。相手に悪意があるケースももちろんありますが、悪意なく無意識にスルーしてしまっている人もいるようです。

ここでは、返事をしない人の心理・特徴について考察します。

返事をする習慣がない

返事をする習慣がなく、無意識に無視をしてしまっている人は案外多いようです。返事をしなくても声をかければこちらに振り向いてきたり、「どうした?」とアイコンタクトをとろうとしてきたりするのであれば、悪意を持って返事をしないのではなく、返事をする習慣がないだけなのでしょう。

相手を選んで返事をしている

相手によって返事をするかどうか選んでいる場合もあります。相手との関係性や個人的な感情から、意図的に無視をしているのかもしれません。たとえば、職場において特定の上司や同僚にだけ返事をしない場合はこのケースが考えられます。

忙しくて返事をする暇がない

多忙で返事がおろそかになっている場合も考えられます。目の前に積みあがったタスクで手いっぱいで、ほかのことがおろそかになっている状況なので、精神的に余裕がなく返事をできる心理状況ではないのかも。

納得していない

納得していないから返事をしないということもあり得ます。どのように反論するべきか思いつかないから黙っているということも考えられます。このような人は、自分のなかで納得できるようになれば、きちんと返事をするようになるでしょう。

返事をするの面倒くさい

単純に返事をするのが面倒だと感じている場合も。疲れが溜まっていたり、ほかに優先したいことがあったり、もしくは興味のない話題でわざと聞こえないふりをして無視をしていたりすることも考えられます。

立場が上なので無視している

社会的に立場が上だからという理由で返事をしないという人もいます。自分の権力を誇示したいという心理のあらわれですが、立場が上だからといって相手を無視していいとはいえません。

上司が部下にこのような態度をとってしまうと、信頼関係は一気に崩れてしまうでしょう。

返事を考えている

どのように返事をしようと考えていて、反応が遅くなっている場合もあります。内容の重さや重要性によっては返事に時間がかかることも考えられるでしょう。

返事をしているつもり

話しかけられたことに対して無言でうなずいたり、相手の顔を見たり、小さな声で答えたりなど、本人は返事をしているつもりでいるケースも。相手に伝わっていないと自覚すると返事をしてくれる可能性があるので、きちんと伝えて気づいてもらうとよいでしょう。

返事をしない人が職場に及ぼす悪影響とは

  • 返事をしない人が職場に及ぼす悪影響とは

    返事をしない人が職場に及ぼす悪影響とは

仕事や日常生活においてコミュニケーションは必要不可欠であり、その場に合った適切な応答が求められます。もし、コミュニティ内に返事をしない人がいると、どのような悪影響を与えてしまうのでしょうか。

ここでは、返事をしない人が周囲に与える影響を考えてみましょう。

内容が伝わったかわからない

返事をしてもらえないと、自分の言ったことや求めたことが理解されているのかどうか不安になりますよね。特に仕事では、その後のステップに進むために相手の確認が必要な場合があるため、返事がないと次の行動に移れないケースもあるでしょう。

こうなるとチーム全体の仕事の進行に影響が及ぶばかりではなく、認識の相違やミスが発生するリスクも増大します。

場の雰囲気が悪くなる

その場に返事をしない人がいると、どうしてもギスギスとした雰囲気になってしまいます。誰かを無視する人がいると、周りで見ているだけでも不快な気分になりますよね。コミュニティの輪が乱れると、その場にいる全員にとって気分が悪い状態になってしまいます。

人間関係に軋轢が生じる

返事を怠っていると人間関係に摩擦が生じることは避けられません。良好な関係はコミュニケーションの上に成り立っており、きちんと返事をしない態度は相手への配慮がないと受け取られてしまいます。

このような状況が続くと誤解や不満が溜まり、結果として関係性が悪化する可能性があるでしょう。

返事をしない人への対処法・接し方

  • 返事をしない人への対処法・接し方

    返事をしてもらうためにはどうするべきでしょうか

なかなか返事をしてくれない人にはどのように対処するべきでしょうか。ここでは、返事をしない人から反応を引き出すための方法をいくつか紹介します。

声量を上げる

そもそも、相手が別のことに夢中になっていたり、注意が散漫になっていたりすると、話しかられたことに気がついていないことも。その場合はこちらの声量を上げることで、話しかけられていると気づいてもらう必要があります。

相手がわざと無視をしている場合も、大きめの声で話しかけることで、気づいていないふりをさせにくい状況を作りだすことができます。

時間を置いて声をかけなおす

すぐに返事をしてもらえないからといって焦る必要はありません。相手が忙しかったり、ほかのことに気を取られていたりすることがあるからです。その場合は、少し時間を置いてから再度声をかけると返事をしてくれるでしょう。

相手の状況をよく観察し、手が空いていそうなときに話かけることで無視される事態を避けられます。

周りの人の目があるときに声をかける

相手が悪意で無視をしている場合は、相手の周りに人がいるときに声をかけましょう。周囲の人から見られているときに、特定の人に悪意をぶつけるのはなかなかためらうもの。周りの人からの視線を気にして、何かしらの反応をしてくれる可能性が高いです。

相手に直接伝える

なかなか改善しない人には、直接伝えることも重要です。たとえば、仕事において他者との意思の疎通をおろそかにすることが、いかに業務に支障をきたすのかなどを筋道を立てて説明してみましょう。

誠意をもって相手に伝えることで、返事をしない人も改心してくれるかもしれません。

普段から相手に明るく接する

日常的に明るく接していると、相手にとってあなたは親しみやすい存在になります。そうすると自然と返事をしてくれるようになるかもしれません。普段から信頼関係を築いておくことが重要です。

メール・チャットで連絡をする

色々工夫をしても相手が返事をしてくれず、仕事に支障が出ているようであれば、メールやチャットなどを使って記録が残る形で連絡を取りましょう。メールを送る場合は相手の上司をCCに入れる、チャットの場合はグループチャットで連絡をするなど、相手との1対1のやりとりにはせず、他の人も確認できる形にしておくのがおすすめです。

他の人も確認できる形でやりとりをしていれば、無視されることが少なくなるだけでなく、相手が何かトラブルを起こしても、「自分はしっかり連絡していた」ということを主張できます。

返事をしない人には接し方を工夫して対処しよう

  • 返事をしない人には接し方を工夫して対処しよう

    返事をしない人には接し方を工夫して対処しよう

返事をしない人のなかでも、悪意を持って無視をしている・無意識に無視をしてしまっているといったように、心情はそれぞれ異なります。相手がなぜ自分を無視するのかを分析して、適切に対処しましょう。