
音楽評論家・田家秀樹が毎月一つのテーマを設定し毎週放送してきた「J-POP LEGEND FORUM」が10年目を迎えた2023年4月、「J-POP LEGEND CAFE」として生まれ変わりリスタート。1カ月1特集という従来のスタイルに捕らわれず自由な特集形式で表舞台だけでなく舞台裏や市井の存在までさまざまな日本の音楽界の伝説的な存在に迫る。
2024年10月の特集は、「GLAYとブギ連」。3週目と4週目はブギ連の新作アルバム『懲役二秒』を中心に、ブギ連について、ブルースについて語っていく。
「J-POP LEGEND CAFÉ」マスター田家秀樹です。今流れているのはブギ連の「ブギ連」という曲です。ブギ連のテーマ曲ですね。2019年に出たファーストアルバム『ブギ連』の中の曲で今週と来週のテーマ曲です。2024年10月はGLAYとブギ連。今月発売になった2枚の注目アルバムのご紹介。今週と来週がブギ連。クロマニヨンズの甲本ヒロトさんと憂歌団の内田勘太郎さんの2人。ブルースが繋いだ2人ですがユニット名はブギ連ですね。
10月2日に2枚目のアルバム『懲役二秒』が発売になりました。「曲がった道えらびながら歩いていく」んですよ。「イカサマとわかりながらやめられ」ないんですよ。音楽の土台がブルースですからね。とっても奥が深い。そしてマニアも研究家も多い。イギリスのロックミュージシャンがブルースをやるとき、自分たちはどっか偽物なんだよなと、後ろめたさみたいなものを感じながらやっているのに近いでしょうね。俺たちイカサマなんだよ、と。でも、これに取り憑かれちゃったんだよという音楽ですね。音楽を好きになったり、聴いたり、語ったり、演奏したりすることに資格など必要ないけど、ブルースを語ったりするときには、どこか俺に語る資格があるのかなって思わせてしまうような、そんな音楽ですね。簡単に扱えないような気にさせてしまう。正面から、ブルースとは何か語るだけの知識も僕にはないんです。でもやっぱり惹かれるんですね。どこか懐かしくなるというんでしょうかね。しかもこの2人ですからね。
ヒロトさんと勘太郎さん。魅力的な2人。1枚目のアルバムが出たときに、紹介したいなと思ったんですけど、やっぱり俺には無理かなみたいな気分で今日に至ってしまいました。今週と来週、この渋くて、枯れていて、泥臭くて、色っぽくて、でも素朴で懐かしい。そんな2人の音楽について感想を独り言のように話していこうかなと思います。
今週は新作アルバム『懲役二秒』からお送りします。今日いつもとちょっと気分が違うんです。スタジオの中の電気を消しているんです。こういう気分かな、ということで2人の曲を紹介していきたいと思います。そして、彼らを紹介できることがちょっと自慢、そんな気分になっていますね。歌・ハーモニカ・甲本ヒロトさん、ギター内田勘太郎さん。ブギ連、2枚目のアルバム『懲役二秒』の1曲目です。
懲役二秒 / ブギ連
ギター内田勘太郎さん、歌とハーモニカが甲本ヒロトさん。ブギ連の2枚目のアルバム『懲役二秒』の1曲目「懲役二秒」。ギターすごいでしょう、これ1人で1台のギターで弾いているんですよ。何の音もかぶってないっていうそういう演奏です。
冒頭に虫の声が入っていましたが、あれはエンマコオロギなんだそうです。音楽ナタリーというサイトに2人のインタビューがありまして、それを読んでいたら、ヒロトさんがクロマニヨンズのツアーを回っているときに、たまたま外を歩いていて、泣いていたコオロギの声が良くて、それを6分間録音してその音を使っているという話がありました。一番好きな鳴き声の虫がコオロギなんだそうです。普段も、寝る前にこの声を聞いたりしているっていうのがありました。僕らはコオロギって言っていますけども、やっぱコオロギに種類があるんですね。これはね、エンマコオロギっていうコオロギなんです。エンマコオロギって名前が面白い名前だなと思って調べたら、顔が閻魔様みたいなんです。でも声は美しいっていうですね。
その話を見ていて『クロスロード』っていう映画を思い出したんです。エリック・クラプトンに「クロスロード」っていう曲があります。それは、27歳で亡くなってしまった伝説のブルースギタリスト、ロバート・ジョンソンの曲をカバーしているんですけども、「クロスロード」っていうのは十字路ですよね。ロバート・ジョンソンっていう人は、当時誰も信じられないような超絶ギターテクニックを身につけていて、なんで彼はそんなギターを弾けるようになったか。十字路で悪魔に魂を売って、その技術を身につけたっていう伝説があるんですね。そうか、エンマコオロギっていうのは閻魔様に魂を売ることによって、あの美しい声をもらったのかと思ったりもしたんです。ひょっとしてヒロトさんはそういうことを知っていて、コオロギが好きなのかなと思ったりもしました。儚くて綺麗で渋い.2人にしかやれない音楽がブギ連の音楽です。
このスライドギターの音、すごいでしょう。ぐわーんて言ったかと思えば、シャリーンとなって、ジョリーンになったり、ギュイーンだったりする。本当に1人のミュージシャンが1台のギターで出しているとは思えない。そういう演奏ですね。ギターとボーカルとハーモニカだけのユニット。東京キネマ倶楽部でのライブを見に行ったんですが、ライブもすごかったですね。「懲役二秒」というタイトルを、お酒を2秒も我慢ができない人の歌だとインタビューで話していた。お酒を飲まない時間は懲役を受けているようなもんなんだ。いつもお酒を飲んでいたい。歌詞カードにはウイスキーって書かれているんですけど、実際には2回目のウイスキーと言ったところを、「ムーンシャイン」と歌っていますね。ムーンシャインというのは、密造酒のことなんですね。1920年代のアメリカ禁酒法時代。お酒を飲むことも作ることも禁じられていた。でも、仕事に疲れて、お酒でしか気を紛らわせることができない人がいて、そういう人は相手に密造酒を作っていた。それをムーンシャインというふうに呼んでいるんだそうです。
ライブのときは、この曲を演奏する前に、裁判の後に「勝訴」とか書かれる紙に「懲役二秒」と書いて2人で持っていました。勝訴みたいだろうと言っていました。もし裁判のときに、「懲役二秒」って判決が出たらどういう反応になるでしょうね。たった2秒なのかと思うか、2秒でも長いよなと思うかどうか。懲役という言葉はブルースの中ではしょっちゅう出てくるんですね。つまり主人公が、お金がなくて、人の物を取ったり自分の奥さんを誘惑した男を殴り殺して捕まってしまったとか。逃げている途中に捕まったとかですね、そういう人たちがたくさん出てくるんですね。世の中が禁じていても欲しいものもあったりする。それに対して、裁判の判決で牢屋に入らなければいけない。そういう人たちの音楽でもあったということでもあるんでしょうね。そういう我慢できない人の、切なくて、罪深い、業の歌がこの歌というふうに言っていいかもしれませんね。
畑の鯛 / ブギ連
一転してこのやわらかいアルペジオが耳に残りますね。この歌、好きなんです。「畑の鯛」ですからね。歌詞の中で、「なんだこれはすごいことだ」と歌っておりますが、シュールなユーモアでもありますよね。でもこれを聞いて、なんだこの歌は!何を歌ってるんだ!
そんなことあるわけないじゃないか!と思われる方もいらっしゃるでしょうね。もちろん歌の解釈は自由ですから。でも歌詞をずっと読んでいくと、沁みるんですよ。この鯛は、つらいことで泣いた朝に生えてくるんですよ。とっても優しい畑の鯛なんですね。鯛を見ている人もなかなか自分の思うような日々が過ごせなくて、自分の居場所を見つけられなくて、泣き明かしたりしていたんでしょうね。畑に生えてくる鯛も、やっぱりそういう鯛なんだと思うんですね。人のつらさを感じ取ってくれる優しい鯛。あの「めでたい」という意味の鯛じゃない。海の鯛は、おめでたいもんなんでしょうけど、この畑に生えてくる鯛は、「癒したい」という鯛なんだと思いました。
昔々、あるところに鯛が生えるという噂の畑がありました。そんなお話ですね。その鯛は普段は生えてこないんですよ。幸せな人には鯛は見えもしないし、その人のところには鯛も生えない。一晩中つらい涙を流した朝に、その鯛は笑いながらニョキニョキっと生えてくる。その鯛は一緒にそばにいてくれて夜になると、月の下で一緒に笑ってくれたりする。一緒に笑ってくれる鯛。そういう鯛を、この主人公というのか、その鯛を見た人、鯛が生えてきた人は、今度はこの鯛を海へ連れて行ってあげようと思う。鯛も優しいですけど、海に連れてってあげようという、この人も優しいですよね。ブルースというのは畑の鯛のような音楽なんではないかと思いました。
そういう妄想、この歌はこういう歌かなと思ったりして、ふっと思い込んだのが、スタジオジブリの『となりのトトロ』なんですよ。トトロってお化けなんですけど、オバケのQ太郎とは違うんですね。見える人にしか見えない。普通の生活をしている人には見えないんですね。やっぱりどこかで自然の何かを信じているとか、自然を大事にしようと思っている人にしか見えてこない。この畑の鯛もそういう鯛でしょうね。
痛えで / ブギ連
作詞がヒロトさんで、作曲がブギ連。冒頭で「OK」っていうやり取りが入っておりましたけども、そういうレコーディングだったんだなと思いました。ナタリーのインタビューで、ヒロトさんは、さっきの畑の鯛は、レコーディング前に歌詞を用意した、いろいろ考えたと言ってました。この「痛えで」は逆ですね。本当に即興でしたと話していましたね。勘太郎さんが演奏して笑っている様子が録音されていましたけども、それもそういう表れなんでしょうね。彼はヒロトさんが何を歌うのかなと思ったりしながら弾いているのかもしれませんね。「ほう、この歌はそうなるのか」っていう反応が、あの笑いなのかもしれませんね。でも、即興の歌とはいえ、「痛えで サメの歯」。人生はサメの歯の連続みたいなもんだと思うと、この歌は即興とは思えないものがあるんじゃないでしょうか。
ブギ連は2019年に結成されて、今回のアルバムは2枚目ですね。これもインタビューの中で、前回、1枚目のアルバムはブルースのフォーマットに則って、好きなアーティストに沿った曲と演奏が多くて、あの曲だなって思う人も多々いるんではないかと。でも今回は、下敷きとか、元ネタっていうのはあまりなくて、開かれているアルバムなんだって言っておりました。ブルースの形は四つあるとヒロトさんは言っていますけども、それに合わせて、その場でこういう曲にしようかとか、こういう歌詞をのっけようかと作っていったんでしょう。でも、どんなふうに作られようと、この2人の味は他の人には出せないでしょうね。
レコーディングは4、5日で2日間の録音が2回あったんだそうです。勘太郎さんが、アナーキーの仲野茂さんとライブをしていて、手がボロボロになったんですって。そのままスタジオに来て指が痛いんだと言いながら録音した曲があると言っておりましたが、この曲かなと思ったりもしました。
黄金虫 / ブギ連
黄金虫。コガネムシと普通は言いますけども、黄金虫(おうごんちゅう)と歌っているんですね。やっぱり彼らにとってはコガネムシじゃないんでしょう。一文なしと貨物列車って詞が出てきました。これはブルースには欠かせない言葉でもあり、情景でもあり、用語ですね。アメリカの作家のスタインベックの『怒りの葡萄』という名作があります。映画ではヘンリー・フォンダが主演して、いろんな賞も取りましたけども、アメリカが大恐慌と呼ばれる大不況に見舞われる1930年代。そこに砂嵐が重なり、農業が駄目になって、農民の人たちが流民になって、東海岸から西海岸へずっと旅をしていくんですね。小説の主人公は殺人を犯して懲役を終えた農民なんです。一家で砂嵐の中を、ボロ車に家財道具を積んで、西海岸に向かう。カリフォルニアでも流民だと差別されて苦労するというお話なんです。一文なしの旅、これがブルースだなって。僕らはそういう経験はないですけど、やっぱりこういう世界に惹かれていくというのがありますね。
やっとられん / ブギ連
作詞が勘太郎さんで、作曲がブギ連。内田勘太郎さんは言わずと知れた憂歌団。ヒロトさんはクロマニヨンズのボーカリストでもありますね。1枚目のアルバムのときに、宮本英雄さんというライターのインタビューにヒロトさんは、ブルースとの出会いをローリング・ストーンズだと言っていましたね。ローリング・ストーンズという名前がマディ・ウォーターズの同名の曲からとられている。ロックファンにとっては常識でしょうね、ローリング・ストーンズのヒット曲「Little Red Rooster」はシカゴブルースのウィリー・ディクソンのカバーですね。そういうイギリスのミュージシャンが弾いている曲でブルースを知る。これは日本のロックファンの、僕もそうでしたけどね。僕はエルヴィス・プレスリーでした。
内田勘太郎さんと憂歌団のボーカリストの木村充揮さんが組んだ憂歌兄弟というユニットがあって僕ライナー書いたりしたんで、勘太郎さんに話を聞いたんですが、高校生のときにたまたま入った天王寺の板根楽器。この楽器屋さんは有名なんですね。板根楽器のことを調べたり書いたりした人がいるのかなと思ったりもしましたが、憂歌団の木村さんは同じ高校の同級生ですね。憂歌団という名前は、ブルースバンドを日本語で訳した。これをつけたのも勘太郎さんですね。
憂歌団とブギ連の違いについて、勘太郎さんはやはり宮本さんのインタビューで、憂歌団はストレートなブルースフォームのものは割と避けていた。ラグタイムとかバラッドとか、ちょっとおしゃれなコード進行も入れていた。ヒロトと出会って、真正面からオリジナルな日本のブルースをやることがやっとできたんだと話していましたね。ギターとハーモニカと歌だけですからね。嫌でも真正面からやることになる。そんな曲をお聞きいただきます。
49号線のブルース (スリーピーとハミー) / ブギ連
作詞が勘太郎さんで、作曲がブギ連ですね。サブタイトルにもなっている、歌詞にも出てくるスリーピーとハミー。スリーピーは、スリーピー・ジョン・エスティスのことですね。カントリーブルースの巨人で半盲だった人ですね。一度は音楽を辞めて農業をやっていて行方不明だった。10年以上消息がわからなかったけど発見されたとき全盲になっていた。盲目のブルースギタリスト。60年代から70年代にかけて、ブルースがアメリカの音楽の中でも、そして日本のロックファンの中でも、改めて日の目を見ていく中での中心人物の1人ですね。ライ・クーダーのアルバムにも参加していた。1974年に、日本で第1回ブルースフェスティバルがあったんです。会場は野音でした。76年に憂歌団と一緒にツアーをやっているんですね。ライブアルバム『Blues IS A-LIVE』。ブルースは生きている。そういうライブアルバムになってます。
ハミー・ニクスンはスリーピーの相棒。目の不自由な方でしたから付き添いも兼ねて、そこでハーモニカを吹いている、ちょっと太ったおじさんですね。東京キネマ倶楽部で行われたこの間のステージで、ヒロトさんが話していたんですけども、2人は椅子で座っているわけですね。距離がちょっと近いんです。その距離について勘太郎さんがスリーピーとハミーが座った距離なんだとヒロトさんに言ったらしいんです。でもヒロトさんは、いや、ハミーは太っていたから、もうちょっと椅子からはみ出すところもあるだろうし、こんな近くなかったんじゃないかと疑問を投げかけてました(笑)。そういうことを楽しみながらやっている2人でもあるんだなと思いました。
ブラウンズヴィルというのは、スリーピーが生まれたテネシーの町ですね。49号線というハイウェイが何か意味があるのかなと思って、たまたま手元にあった昔買った中村とうようさんの「ブルースの世界」っていう本をパラパラパラパラ見ていたら、ビッグ・ジョー・ウィリアムスという人がいて、その人に「49号線」という歌があったんです。そういうこともあってのこのタイトルなのかなと思ったのですが、これは勘太郎さんに聞くしかありませんね。
ブラブラ / ブギ連
天国っていうのもやっぱりブルースの中ではよく出てくるシチュエーションですね。世の中から蔑まされたり、虐げられたり、つらい思いをして、あの世に行ってしまった家族とか友人とかそういう人たちを忍んだり、称えたり、懐かしんだりする音楽がブルースでもあったんでしょうから、やっぱり天国って言葉はよく出てきますね。
『懲役二秒』にはボーナストラックが4曲ついておりまして、そちらの中に作者作曲ブギ連で「おーい友達」っていう短い曲が入っているんです。「おーい友達 ご覧の通りさ誰もいないそれでいいのさ、こんなときだからね」という、とっても短い歌詞がついているんですが、僕らも天国に行ってしまう年齢に差し掛かっているわけで、同じように若い頃にはなかったブルースに対しての感じ方が、多分勘太郎さんとヒロトさんの中にもあるんだと思います。
オリジナルのブルースは演奏と英語です。とっても単調な音楽なんで、言葉がちゃんとわからないと歌を感じ取りにくい音楽でもあると思うんですね。でもヒロトさんと勘太郎さんも書いているこの日本語の言葉が、ブルースを洋楽のカバーというだけではないオリジナルな音楽にしてくれているような気がしました。シンプルな音楽だけに、言葉が必要なんじゃないでしょうか。来週は2人をインタビューしてきた音楽ナタリーの近藤隼人さんと2人でお送りします。
静かな伝説 / 竹内まりや
流れているのはこの番組のテーマ竹内まりやさんの「静かな伝説」。
僕、第1回ブルースフェスを見てるんです。でも、覚えてないんですよねえ。ブルースがその頃のロックファンの中での流行というと語弊がありますが、ブルースを聞かないとねという気分になった時代があるんですね。
その頃に買った、中村とうようさんの「ブルースの世界」という本の前書きを見ていたら、すごいこと書いていますね。ちょっと読んでみますね。「このところブルースに対する関心が高まっているようで嬉しいことである。ブルースブルースと言っている割にはブルースを知らない人が多い。ラングストン・ヒューズの本を読んで、ブルースがわかったように錯覚しているタイプ。リロイ・ジョーンズとチャールズ・カイルでブルースの概念を組み立ててしまうようなタイプ。白人ロックミュージシャンの演奏するブルースや、せいぜいBBキングあたりを聞いてブルースブルースと言っているロックファン。ブルースを論議する前に、幾人かのブルースマンの生涯を知り、レコードをじっくり聞くぐらいのことは最低限必要だろう」。こう書いてあったんですね。
当時これを読んで、俺もそうじゃんと思ったりしてちょっと萎縮したというのがありました。今もやっぱりブルースはハードルの高い音楽になったりしているのかなと思うんですね、本当はそうじゃない音楽なんでしょうけどね。何にも知らない人、本当に働くことしか出来なくて、音楽しか癒しも救いもなかった人たちが聴いていた音楽、やってた音楽ですから、一番間口が広いはずの音楽なのにそうじゃなくなってしまった。ブギ連はそうじゃないですね。そういう人たちも楽しみながら、でもちゃんと踏まえるものは踏まえている。味のある日本語のロックになっております。来週は、1枚目のアルバムを加えたブギ連談義をしていきたいと思います。
<INFORMATION>
田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
「J-POP LEGEND CAFE」
月 21:00-22:00
音楽評論家・田家秀樹が日本の音楽の礎となったアーティストにスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出す1時間。
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