首都圏新都市鉄道は、つくばエクスプレス(TX)線の運賃改定に向け、4月11日付で鉄道旅客運賃の上限変更認可申請を国土交通大臣宛に行ったと発表した。運賃改定について、2026年3月の実施を予定しているとのこと。

  • 2026年3月以降、つくばエクスプレスの運賃が値上げされる見込みに

同社による運賃改定の申請は開業以来初めて(消費税率変更によるものを除く)。背景として、老朽化した車両・施設の更新、車両の長編成化など大規模な設備投資がある。申請内容によれば、改定率・増収率は全体で12.2%。定期外運賃は8.2%、通勤定期は20.2%の値上げとなる一方、通学定期は15.3%の値下げになるという。

普通旅客運賃(IC)の大人料金は、初乗り運賃を現行の168円から180円、最長区間の運賃を現行の1,205円から1,280円に引き上げる。小児IC運賃については、13kmまで現行通り据え置き、14km以降は200円の均一料金に引き下げる。

通勤定期の平均割引率は現行の40.6%から37.4%に引き下げられ、実質的な値上げに。一方、通学定期は平均割引率が60.4%から70.0%に引き上げられ、全区間で大人・小児ともに値下げとなる。小児の通学定期は19km以降、5,000円の均一料金が適用される。

改定後の運賃収入は2023年度実績と比べ約20%増加する見込み。2026~2028年度の3年間平均で収支率は75.8%に改善される計画となっている。