![現役引退を表明したレアンドロ・ダミアン(写真は2023年9月のもの) [写真]=金田慎平](index_images/index.jpg)
元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンが、現役引退を発表した。
1989年7月22日生まれのL・ダミアンは現在35歳。母国のインテルナシオナルやサントス、クルゼイロ、フラメンゴなどでプレーし、2016年2月から半年間はスペインのベティスへのレンタル移籍も経験した。2012年にはロンドンオリンピックに出場し、5試合出場で6ゴール2アシストを記録して、得点王となり準優勝に貢献。また、2011年3月にはブラジル代表のA代表デビューも果たし、通算17試合出場で3ゴール1アシストを記録した。
そして、2019年2月にサントスから川崎フロンターレに完全移籍で加入し、すぐさまセンターフォワード(CF)の主軸に定着すると、2021シーズンには明治安田生命J1リーグで35試合出場で23ゴール8アシストを記録し、チームのリーグ連覇に大きく貢献。自身もJ1得点王およびMVP(年間最優秀選手)に輝いた。
川崎Fには2023シーズン終了まで5年在籍し、公式戦178試合出場で71ゴール27アシストを記録。その後、前年にブラジル2部に降格したコリチーバに加入していたが、2024年7月に退団後はフリーとなっていた。
そんななか、L・ダミアンは自身の公式インスタグラムを更新し、「引退して、僕の物語の決定的な一章を閉じる時が来た。今日、僕はサッカーに別れを告げる」と現役を引退することを明らかにした。
「幼い頃からの夢が叶った。父と家族のたゆまぬサポートと、惜しみない努力のおかげで、サッカー選手になるという遠い未来に思えた夢を叶えることができた。僕は友人たち、ファンの愛情、所属したクラブへの敬意、そして何よりも感謝の気持ちを胸にこれからを生きていく。すべてが始まったサンタカタリーナへのドライブから、インテルナシオナルでの忘れられない瞬間まで。さらに、黄色いジャージを着るという夢から、日本での歴史的な瞬間まで、僕は勝者だった」
「数々の勝利、数々のタイトル、そして幾度となく乗り越えてきた試練は、アスリートとしてだけではなく、人間としても僕を成長させた。サッカーに対する汗と信念と情熱で築かれた旅は僕の心に永遠に残る思い出だ。自分が築いてきた道を心から誇りに思う。決して容易なことではなく、転んでは立ち上がってきた。だが、その喜びは言葉では言い表せない。サッカーという道のりの一歩一歩が僕の情熱を揺さぶる瞬間だった」
「僕は常に挑戦に突き動かされてきた。そして、川崎フロンターレのユニフォームを着られたことは間違いなく僕のキャリアにおける最高の瞬間の1つだった。僕が日本で経験したことはサッカーだけにはとどまらない。忘れられない5年間だった。心から感謝の言葉しかない」
「サッカーに別れを告げることは容易なことではないが、それでも残っているのは使命を果たしたという思いだ。この道のりをともに歩んでくれたすべての人に感謝をする。ありがとう、サッカー!」