
レクサスは、世界最大のデザインイベント「ミラノデザインウィーク2025」に出展し、最新のインスタレーション『A-Un』およびインタラクティブ作品群『Discover Together』を世界初公開した。会場は、世界中のクリエイティブが集まるミラノ・トルトーナ地区の中心、スーパースタジオ・ピュー内デイライト。展示は4月13日(日)まで開催されている。
【画像】レクサスによる、テクノロジーによる未来の無限の可能性に対する想いを表現したインスタレーション(写真10点)
『A-Un』は、レクサスと東京を拠点とするクリエイティブエージェンシー「SIX Inc.」、デザインスタジオ「STUDEO」が協業して手がけた没入型インスタレーション。古来日本の美意識「阿吽の呼吸」にインスパイアされ、人と車、人と社会が呼吸を合わせるかのように繋がる未来を表現する。
象徴的な存在として登場するのが、レクサスが開発中の次世代コクピット操作デバイス「ブラックバタフライ」だ。全長10メートルの巨大スクリーンは、約35kmにも及ぶ竹繊維を手編みした糸によって形成され、日本の素材と技術に対するレクサスの敬意を体現。来場者が近づくと心拍と連動して反応し、自然界の”1/fゆらぎ”と融合することで、唯一無二の体験が始まる。
もう一つの目玉展示『Discover Together』では、株式会社バスキュール、米国ノースイースタン大学、そしてレクサスのインハウスデザイナーという3組の気鋭クリエイターが、「ブラックバタフライ」をモチーフに独自の解釈でインタラクティブ作品を制作。それぞれがテクノロジーを通じて人間の体験を拡張し、個人の可能性や社会との繋がりを新たに提示する。
「Earthspective」(バスキュール)は、地球を宇宙的視点で捉えることをテーマに据え、視野を広げる体験を提供。「Our Energy Nexus」(ノースイースタン大学)は、来場者の体温をエネルギーに変換し、ミラノの空に星を生み出す幻想的な演出で、大気汚染の課題と未来への希望を可視化する。
また、「Discover Your Butterfly」(レクサス・インハウスデザイナー)は、バタフライ効果にインスピレーションを得て、小さな羽ばたきが世界を変えるというメッセージを感覚的に伝える。
これらの展示は、2013年に創設された国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD」の精神を引き継ぐものでもある。2025年夏には、このアワードが「LEXUS DESIGN AWARD -Discover Together-」として再始動し、次世代の才能とレクサスの共創がさらに深化していく予定だ。
レクサス チーフブランディングオフィサー、サイモン・ハンフリーズは今回の出展に際し、次のように語っている。
「テクノロジーの進化が移動時間の意味を再定義しつつある今、私たちは”人と時間”の新たな関係性を探っています。今回の展示では、テクノロジーと人が繋がる瞬間、そしてそこから生まれる新しい体験の可能性を形にしました。」
未来のモビリティとは、ただ人を運ぶだけでなく、人と車が心を通わせながら新しい価値を共創する時間。レクサスが描くのは、そんな深い関係性に基づいた「ネクストモビリティ」の姿である。
開催情報 会期:2025年4月8日(火)~13日(日) ※13日(日)は18:00閉場 会場:Superstudio Più Daylight(Via Tortona, 27, 20144 – ミラノ、イタリア) 主催:Lexus International