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3月28日に開幕を迎えた2025年のプロ野球。しかしながら、今季は開幕から故障者が目立ち、中にはすでに今季絶望となった選手も出ている。特に投手はトミー・ジョン手術を余儀なくされる選手が増加している。ここでは、トミー・ジョン手術により早くも今季絶望となった選手を紹介する。
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吉田輝星(オリックス・バファローズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:175cm/83kg
・生年月日:2001年1月12日
・経歴:金足農
・ドラフト:2018年ドラフト1位
昨季は50試合に登板するなど、飛躍の兆しを見せた吉田輝星。しかし、今季は春季キャンプ中に右肘の内側側副靭帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を決断し、シーズンを棒に振ることとなった。
金足農高では、3年夏に秋田県大会から甲子園準決勝まで10試合連続で完投勝利を記録。甲子園決勝で敗れたが大きな注目を集め、2018年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団した。
高卒4年目の2022年にリリーフで台頭し、自己最多の51試合に登板した。
だが、翌2023年はわずか3試合の登板に終わり、同年オフに黒木優太(現:西武)とのトレードでオリックス・バファローズに移籍となった。
新天地では再び中継ぎで一軍に定着し、50試合の登板で4勝14ホールド、防御率3.32の好成績をマーク。故障者が続出したブルペン陣を支えた。
今春キャンプは、前年9月に右肘を疲労骨折した影響で二軍スタートに。一時はブルペン投球を行っていたが、状態が上がらず、トミー・ジョン手術に至った。
宇田川優希(オリックス・バファローズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:184cm/92kg
・生年月日:1998年11月10日
・経歴:八潮南高 - 仙台大
・ドラフト:2020年育成選手ドラフト3位
昨季は度重なる故障により13試合の一軍登板に終わった宇田川優希。巻き返しが期待された今季だったが、右肘の内側側副靭帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を受けることになり、2025年中の復帰が絶望的となった。
仙台大から2020年育成選手ドラフト3位でオリックス・バファローズに入団。プロ2年目の2022年7月に支配下登録を勝ち取った。
翌2023年に開催された第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では日本代表に選出され、世界一に貢献。同年のレギュラーシーズンは46試合に登板し、24ホールドポイント(4勝20ホールド)、防御率1.77の好成績を残した。
ところが、昨季は右肩痛により開幕から出遅れ、9月には右肘浅指屈筋の筋損傷で離脱。今春キャンプではブルペン投球を再開するも、状態が上がらず、別メニュー調整に。
3月上旬にトミー・ジョン手術を決断し、2025年はリハビリに専念することになった。同年はシーズン後半から19試合に登板し、2勝1敗3ホールド、防御率0.81と圧巻の投球を見せた。
翌2023年に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシッ(WBC)の日本代表に選出され、世界一に貢献。
同年のレギュラーシーズンは46試合に登板し、24ホールドポイント(4勝20ホールド)、防御率1.77の好成績を残した。
ところが、昨季は右肩痛により開幕から出遅れ、9月には右肘浅指屈筋の筋損傷で離脱。今春キャンプではブルペン投球を再開するも、状態が上がらず、別メニュー調整に。
その後、3月上旬にトミー・ジョン手術を決断し、2025年はリハビリに専念することになった。
坂口翔颯(横浜DeNAベイスターズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/80kg
・生年月日:2002年9月12日
・経歴:報徳学園高‐国学院大
・ドラフト:2024年ドラフト6位
ドラフト6位でプロ入りを果たした坂口翔颯。昨オフに右肘の内側側副靭帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を受けており、プロ1年目はリハビリに専念することになった。
国学院大では1年春からリーグ戦に登板。同秋には6試合の登板で5勝0敗、防御率1.18の好成績を残し、1年生ながら最優秀投手、ベストナインを受賞した。
2年秋は右肘痛の影響で登板がなかったが、以降も安定した投球を見せ、早くからドラフト上位候補に浮上した。
しかし、4年春のリーグ戦で再び右肘を痛め、戦線離脱。同秋に復帰したが、救援での登板となり、完全復活には至らなかった。
迎えた2024年ドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから6位指名。だが、ドラフト指名後にトミー・ジョン手術を敢行し、ルーキーイヤーはリハビリに取り組むことになった。
万全な状態であれば、ドラフト上位候補と目されていただけに、復帰後の活躍に期待がかかる。
酒居知史(東北楽天ゴールデンイーグルス)
・投打:右投右打
・身長/体重:178cm/80kg
・生年月日:1993年1月2日
・経歴:龍谷大平安高 - 大阪体育大 - 大阪ガス
・ドラフト:2016年ドラフト2位
昨オフは取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、複数年契約を結んで残留した酒居知史。今季もブルペンを支える活躍が期待されたが、3月中旬に右肘の内側側副靱帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を受けた。
大阪ガスから2016年ドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団。プロ入り当初は先発として起用されたが、プロ3年目の2019年にリリーフに転向した。
同年は54試合に登板したが、美馬学(現:ロッテ)の人的補償で東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍した。
移籍後もリリーフの一角を担い、2021年には54試合の登板で自己最多の32ホールドポイント(4勝28ホールド)をマーク。
さらに昨季は、49試合登板、28ホールドポイント(2勝2敗26ホールド)、防御率2.33の好成績を収め、6年連続で30試合登板をクリアした。
しかし、今季は状態が整わず、二軍キャンプスタートに。3月中旬にトミー・ジョン手術を決断し、今季中の復帰は絶望的となった。
森博人(中日ドラゴンズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/84kg
・生年月日:1998年5月25日
・経歴:豊川高 - 日本体育大
・ドラフト:2020年ドラフト2位
2年連続で一軍登板なしに終わり、プロ5年目の今季は勝負のシーズンとなっていた森博人。しかしながら、右肘の内側側副靭帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)で長期離脱を余儀なくされ、今季絶望となった。
日本体育大から2020年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団すると、ルーキーイヤーのシーズン終盤に一軍デビュー。
翌2022年は6月から一軍に定着し、30試合の登板で1勝0敗、防御率2.67の好成績を残した。
さらなる飛躍が期待されたが、2023年は投球フォームを崩すなど不調に陥り、一軍登板なし。
昨季は開幕前に右肘の靭帯を損傷し、大きく出遅れ、夏場にようやく実戦復帰。二軍では24試合の登板で防御率2.16と結果を残したが、一軍登板がないままシーズンを終えた。
今季は一軍キャンプスタートを切ったが、2年連続で右肘のコンディション不良で離脱。トミー・ジョン手術を決断し、早くも今季中の復帰が厳しい状況になった。
長谷川威展(福岡ソフトバンクホークス)
・投打:左投左打
・身長/体重:179cm/86kg
・生年月日:1999年8月9日
・経歴:花咲徳栄高 - 金沢学院大
・ドラフト:2021年ドラフト6位
現役ドラフトによる移籍を機に大きな飛躍を遂げた長谷川威展。今季は開幕前に左肘の内側側副靭帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を受けることになり、無念の長期離脱となった。
金沢学院大から2021年ドラフト6位で北海道日本ハムファイターズに入団。ルーキーイヤーから一軍登板を果たすも、一軍での登板機会を増やせず。
プロ2年目の2023年オフに行われた現役ドラフトで、福岡ソフトバンクホークスに移籍した。
それでも、新天地では貴重な変則サイドスロー左腕として一軍のブルペンに定着。
昨季は自己最多の32試合に登板し、10ホールドポイント(4勝6ホールド)、防御率2.49の好成績を残した。
しかし、今季は春季キャンプ前から左肘のコンディション不良により、リハビリ組で調整。なかなか状態が上がらず、3月下旬にトミー・ジョン手術を受けたことが発表された。
【了】