まさかの“戦線離脱”に…プロ野球、ケガで開幕アウトとなった大物選手6人

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 ついにレギュラーシーズンの開幕を迎えた2025年のプロ野球。今シーズンは、開幕前から故障離脱する選手が目立っている。中には、チームの中心を担う主力選手がスタートから出遅れる事態も続出している。ここでは、2025年の開幕アウトとなった大物選手を紹介したい。

 

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宇田川優希(オリックス・バファローズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:184cm/92kg

・生年月日:1998年11月10日

・経歴:八潮南高 - 仙台大

・ドラフト:2020年育成選手ドラフト3位

 

 昨季は故障に苦しんだ宇田川優希。巻き返しを図る今シーズンだったが、右肘内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、開幕どころか、2025年中の復帰も絶望的となった。

 

 仙台大から2020年育成選手ドラフト3位でオリックス・バファローズに入団。プロ2年目の2022年7月に支配下登録を勝ち取った。

 

 

 同年は、シーズン後半から一軍の戦力となり、19試合に登板。2勝1敗3ホールド、防御率0.81と圧巻の投球を見せた。

 

 翌2023年に開催された第5回WBCでは、侍ジャパンの一員として世界一達成に尽力。同年のレギュラーシーズンでも46試合登板で4勝20ホールド、防御率1.77と圧巻のピッチングを披露した。

 

 ところが昨季は、右肩痛により開幕から出遅れ、9月には右肘浅指屈筋の筋損傷で離脱。一軍では13試合の登板にとどまった。

 

 今季は、春季キャンプから状態が上がらず、別メニュー調整を続けていた宇田川。その後、3月上旬にはトミー・ジョン手術を決断。またも故障に泣かされ、来シーズン以降の復帰を目指すこととなった。

坂倉将吾(広島東洋カープ)

・投打:右投左打

・身長/体重:177cm/91kg

・生年月日:1998年5月29日

・経歴:日大三高

・ドラフト:2016年ドラフト4位

 

 強打の捕手としてチームを牽引する坂倉将吾。ところが、オープン戦で左手中指を骨折し、開幕から大きく出遅れることになりそうだ。

 

 2016年ドラフト4位で広島東洋カープに入団すると、高卒4年目の2020年に一軍定着。翌2021年は捕手に加えて一塁でも出場機会を得て、132試合出場、打率.315、12本塁打、68打点の好成績を残した。

 

 

 三塁手にコンバートした2022年には、自己最多の16本塁打を記録。2023年以降は本職の捕手を主戦場とした。

 

 昨季は121試合出場、打率.279、12本塁打、44打点の活躍を見せ、4年連続で2桁本塁打をクリアした。

 

 攻守でチームの中心を担う坂倉だったが、3月上旬に左手中指の骨折が発覚。手術を行い、現在はリハビリを行っている段階だ。

 

 復帰は5月以降の見込みとなっており、当面は會澤翼や石原貴規らがスタメンマスクを被ることになりそうだ。

大竹耕太郎(阪神タイガース)

・投打:左投左打

・身長/体重:184cm/86kg

・生年月日:1995年6月29日

・経歴:済々黌高 - 早稲田大

・ドラフト:2017年育成選手ドラフト4位

 

 2年連続で2桁勝利を記録している大竹耕太郎。下肢の張りで離脱し、移籍後初めて開幕ローテーションを外れることになった。

 

 早稲田大から2017年育成選手ドラフト4位で福岡ソフトバンクホークスに入団。ルーキーイヤーに支配下登録を勝ち取ると、翌2019年には17試合に先発登板し、5勝を挙げた。

 

 

 しかし、その後は一軍でのチャンスを掴めず。2022年オフに行われた現役ドラフトで阪神タイガースに活躍の場を移した。

 

 移籍を機に飛躍を遂げ、2023年は自己最多の12勝をマーク。移籍2年目の昨季は自身初の規定投球回をクリアし、11勝7敗、防御率2.80の好成績を収めた。

 

 今季も開幕ローテーション入りが有力と見られていたが、キャンプ終盤に下半身のコンディション不良を訴えて離脱。別メニュー調整となり、開幕を二軍で迎えることになった。

 

 ただ、幸いにも長期離脱には至らず、3月22日の二軍戦で実戦復帰するなど、順調な回復ぶりを見せている。

福永裕基(中日ドラゴンズ)

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/87kg

・生年月日:1996年9月16日

・経歴:天理高 - 専修大 - 日本新薬

・ドラフト:2022年ドラフト7位

 

 今季のオープン戦では主に「3番・二塁」で起用されていた福永裕基。攻守の中心として期待されていたが、右膝内側側副靱帯の損傷で長期離脱となった。

 

 天理高、専修大を経て日本新薬に進むと、入社から4年後の2022年ドラフト会議で中日ドラゴンズから7位指名を受け、プロ入りを果たした。

 

 

 ルーキーイヤーから「7番・二塁」で開幕スタメンを勝ち取り、同年は97試合出場、打率.241、2本塁打、15打点を記録。

 

 プロ2年目の昨季は、一塁や三塁に回り、111試合の出場で打率.306(規定未満)、6本塁打、32打点、9盗塁の好成績を残した。

 

 今季は二塁に再コンバートとなり、オープン戦では主に3番打者として出場。しかし、3月18日の試合で、守備中に右膝を痛めて負傷交代。内側側副靱帯損傷の診断を受け、保存治療で復帰を目指すことになった。

 

 中日では、昨季セカンドのレギュラー格を担った田中幹也も左手を骨折。同ポジションを守る主力が、相次いで離脱する事態となっている。

丸佳浩(読売ジャイアンツ)

・投打:右投左打

・身長/体重:177cm/94kg

・生年月日:1989年4月11日

・経歴:千葉経大付高

・ドラフト:2007年高校生ドラフト3巡目

 

 今季はリードオフマンとして打線を牽引する活躍が期待されていた丸佳浩だが、開幕直前にまさかの離脱を強いられた。

 

 2007年高校生ドラフト3巡目で広島東洋カープに入団すると、高卒4年目の2011年にレギュラーを奪取。

 

 

 2018年には打率.306、39本塁打、97打点、出塁率.468と傑出した数字を収め、2年連続となる最優秀選手(MVP)にも選出。同年オフに国内FA権を行使し、読売ジャイアンツへ移籍した。

 

 巨人でも主力として活躍を続け、2022年までシーズン20本塁打を継続。昨季は1番打者を任され、138試合出場、打率.278、14本塁打、45打点、8盗塁、出塁率.360の好成績を残し、リーグ優勝に貢献した。

 

 今季は「1番・中堅」を任される予定だったが、3月22日のオープン戦で走塁中に負傷交代。右太もも裏の肉離れと診断を受けた。

 

 開幕まで1週間を切るタイミングで長期離脱を余儀なくされており、チームにとっても大きな痛手となった。

村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)

・投打:右投左打

・身長/体重:188cm/97kg

・生年月日:2000年2月2日

・経歴:九州学院高

・ドラフト:2017年ドラフト1位

 

 今オフのメジャーリーグ移籍を表明し、今季が日本での最後のシーズンとなる村上宗隆。しかし、上半身のコンディション不良により、まさかの出遅れを強いられている。

 

 九州学院高から2017年ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団した村上。高卒2年目の2019年にレギュラーの座を掴むと、同年は36本塁打を放ち、新人王を受賞した。

 

 

 その後も順調なキャリアを歩み、2021年には自身初の本塁打王(39本)を獲得。さらに翌2022年には打率.318、56本塁打、134打点と傑出した数字を収め、史上最年少で三冠王に輝いた。

 

 昨季は打率.244と苦しんだものの、33本塁打、86打点を記録し、本塁打と打点の打撃2冠を戴冠。

 

 かねてからメジャーリーグ挑戦を希望しており、2025年がメジャー移籍前最後のシーズンとなる。

 

 だが、3月中旬に上半身のコンディション不良を発症し、開幕を二軍で迎えた。早期の一軍が待ち望まれている。

 

 

【了】