ビースタイル ホールディングスが運営する「しゅふJOB総研」は3月25日、「奨学金の返済」についての調査結果を発表した。調査は2025年1月27日~2月9日、女性889名を対象にインターネットで行われた。

学生時代の奨学金を「自分だけで返済」9.3%

  • 社会に出た後、学生時代の奨学金返済をめぐるご自身の状況に最も近いものをお教えください

主婦層を中心とする就労志向の女性に、学生時代の奨学金返済をめぐる状況について尋ねたところ「自分だけで返済」9.3%、「親など自分以外の人が返済」3.5%、「自分と自分以外の人とで返済」4.3%となった。およそ1割の人が、奨学金を自分で返済していることがわかった。一方、最も多かったのは「奨学金を受給していなかった」で76.0%だった。

奨学金を自分自身で返済するとしたらどう感じる?

「社会に出た後、学生時代の奨学金を自分自身で返済するとしたらどう感じますか。実感として最も近いと思うものをお教えください」との質問には、「大いに負担」と回答した人が69.7%、「少しは負担」が25.3%で、「負担」と答えた人が合わせて95.0%に及んだ。さらに、学生時代に実際に奨学金を受給していた人と受給していなかった人とで比較すると、比率に大きな差は見られなかった。

  • 社会に出た後、学生時代の奨学金を自分自身で返済するとしたらどう感じますか

  • 受給経験別比較

自由回答で意見を求めたところ、「奨学金の返済は大変です。今となっては気軽に借りすぎたなと思います。奨学金だけでなく、ローンや投資などのお金についての教育がめちゃくちゃ大事と思います」(40代/派遣社員)、「まだ払っていて負担だが、それで進学できたのだから、返すのは当然だと思ってきた。今後の若い人の奨学金返却が免除されるとしたら複雑」(50代/パート/アルバイト)、「学ぶために借金を負わなければならないのはおかしい。でも、高卒だと就職先の範囲が絞られてしまう」(30代/正社員)、「学びたい学生が学費調達に振り回されないよう、奨学金の対象学生の生活環境をしっかりと把握し、特待生制度などを強化するべきだと思います」(60代/今は働いていない)、「お金がない人でも学べる機会が与えられるのはいいこと」(50代/今は働いていない)など、奨学金の返済が負担とする声、学べる機会が得られることの意義や実質的には借金だと思うといった指摘など様々な意見が寄せられた。