――2024年はどんな年になりましたか?
挑戦の1年で、とても濃厚でした。いろんな意味で攻めた作品が多くて。体を張ったものもあれば、精神的に大変なものもあって、挑戦をたくさんさせてもらった1年になりました。
――特に大きな挑戦になったと感じている作品を教えてください。
『どうか私より不幸でいて下さい』(日本テレビ)はずっとやってみたかった作品のストーリー性で、追い詰める側だったので、めちゃくちゃやりがいがありました。演じ方次第で受け取る側の感じ方が変わってしまう繊細な役柄でもあったので、すごく気合を入れて挑みましたし、「ドラマDEEP」という枠はドロドロしていて斬り込んだ内容の作品が多く、その作品の一つに私も参加できたことがすごくうれしかったです。いろんな方からいい反応もいただけたので、撮影時も放送時も楽しかったです。
――姉が不幸になるためならどんな手でも使う狂気じみた妹役で、この役も普段のご自身とはかけ離れた役ですよね。
あんなに嫌な女を演じることは今後ないんじゃないかなというぐらい、けっこうなインパクトのあることをやらせてもらいました。人が嫌がることをするはすごく体力を使うのに、どうしてこうなってしまうんだろうと思えたのもよかったですし、こんなに不毛なものはないなと改めて思いました。
――2025年はどんな年にしたいですか?
苦手なことから逃げない1年にしたいです。これまで楽な道を探してしまいがちでしたが、正面からぶつかってみようかなと。嫌なことにも背中を向けず正面から向き合って大人になりたいです。そして、今日も1日楽しかったなと思える毎日を過ごしたいので、穏やかに楽しく生きていきたいです。
――苦手なこととは?
作品の中でぶつかる壁もそうですし、そういったいろんなことに対して、ちゃんと向き合っていきたいなと。これまで私は抜け穴を探してきた気がしましたがそうではなく、ちゃんと登ってみようと思います。そして、仕事もプライベートも、何がやりたいのかというビジョンを明確にしていけたらと考えています。
――今の時点ではどのようなビジョンを持っているのでしょうか。
まだ模索していますが、私は本当にディズニーが好きなので、ディズニーに携わるお仕事がしたいというのは一つあります。子供の頃からディズニープリンセスになりたいという夢がずっとあって、それは大きな人生の目標です。ディズニー作品の声優とか、ディズニーのキャラクターになれたらうれしいです。
1999年4月3日生まれ、埼玉県出身。2016年に映画『14の夜』で長編映s画デビューし、翌2017年に『人狼ゲーム マッドランド』で長編映画初主演。そのほか、映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』シリーズ(19・21)、『胸が鳴るのは君のせい』(21)、『おとななじみ』(23)、ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』(22)、『大病院占拠』『帰ってきたらいっぱいして。』(23)、『どうか私より不幸でいて下さい』(24)などに出演。2024年度後期放送のNHK連続テレビ小説『おむすび』で朝ドラ初出演。2025年3月上演の舞台『きたやじ オン・ザ・ロード~いざ、出立!!篇~』ではヒロインを務め、2025年春に主演映画『49日の真実』が公開予定。