2016年頃から女優業を本格化させ、話題の映画やドラマに多数出演している浅川梨奈。きょう28日に本編最終回を迎えたNHK連続テレビ小説『おむすび』で朝ドラ初出演を果たし、今月はヒロインを務める舞台『きたやじ オン・ザ・ロード~いざ、出立!!篇~』も上演、さらに主演映画『49日の真実』が今春公開予定だ。浅川にインタビューし、歩んできた道のりや女優業に対する思い、今後の抱負など話を聞いた。

  • 浅川梨奈

    浅川梨奈 撮影:蔦野裕

――仲里依紗さん演じる米田歩の後輩ギャル・ムータン役で朝ドラ初出演を果たされましたが、心境をお聞かせください。

ご縁をいただけるとは思ってもいなかったので驚きましたが、素直にうれしかったです。今回の題材が「ギャル」ということで、「私にもいただける役があったんだ」と思いました。

――ご縁をいただいて驚いたということは、ご自身の中で出演の可能性は考えてなかったのでしょうか。

みんなが目標にしているものを当たり前に目標にしなきゃいけないとは思っていなくて、自分にある個性を活かせる場所を、目標にしたいという思いもあります。

――「個性を活かしたい」と思う理由も教えてください。

少女漫画のヒロインのような王道の役ではなく、今まではトリッキーな役が多かったので、改めて個性を意識するようになりました。私自身も、サイコパスな役とか変わった役は演じていて楽しいです。

  • 『おむすび』場面写真 (C)NHK

――もともとアイドルに憧れて入られた芸能界ですが、女優業をメインに活動していきたいと思うようになったきっかけをお聞かせください。

お芝居の機会が増えた時に、やっていて楽しいなと思いましたし、お芝居だと自分とは真逆な人間にもなれるんだと気づいてから、さらに楽しいなと思うようになり、いろんな役をやってみたいと思うようになりました。

――自分とは違う人間になれることにやりがいを感じられているんですね。

そうですね。自分とは違う性格や自分では発しない言葉だったり、普通に生きていたら経験できないことができるというのがお芝居の楽しさだと思うので。また、いろんな役を演じることで「こういう人間もいるんだ」と勉強になり、人に対して寛容になった気がします。電車の中でメイクをしている人を見ても、「時間がなかったのかな」と思ったり。「こういう人もいるよね」と。いろんな役を演じたことでどんな人でもいいところはあると思ったので、一面だけを見て判断しないようになりました。

――ご自身は陰キャとのことですが、『おむすび』のギャル役をはじめ、弾けた役やぶっ飛んだ役を演じられることも多いですよね。

仕事モードに入ると社交的で誰とでも話せるので、そういう面を見てそういった役に起用してくださるというのもあるのかなと思います。よく「めっちゃ飲みに行ってそう」「いろんな人と遊んでそう」というイメージを持たれますが全くそんなことはなく、プライベートでは最低限しか話さないですし、お酒も仲いい人としか飲まないです。

――普段のご自身から役に切り替えるタイミングは?

カメラ前に行ったら仕事モードに切り替わります。私はずっと役に入っていたら疲れてしまうタイプなので。