現在放送中のTBS金曜ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』で、広瀬すず扮する主人公・山下心麦の幼少期からの友人・ありさを演じている清乃あさ姫。幼少期から漠然と「俳優になりたい」という思いを持っていた清乃に、本作で対峙した広瀬やリリー・フランキーから得たことや、今後の目標などを語った。
清乃が演じるありさは、広瀬扮する心麦の小学校時代からの友人で、同じ大学の法学部に通う大学生。心麦の父・春生(リリー)とも交流があったという役柄だ。
清乃は「私が現在大学1年生で役柄と同じぐらいの年齢だったので、あまり役柄に捉われず、等身大の自分の姿で演じようと思って現場に入りました」と役へのアプローチ方法を述べると「心麦ちゃんは、お父さんのことで、いろいろ気を張って大人と接している女の子。そのなかで、唯一気を許せるというか大学生の自分でいられるのがありさの前だと思ったので、2人の空気感というのは、物語に緩急をつけるうえで、とても大切なシーンになると思って臨みました」と語る。
心麦の素が垣間見えるありさとのシーン。幼なじみで同級生という間柄だが、現在19歳の清乃と広瀬には7歳の年齢差がある。清乃は「本番以外はすごく先輩として接しているのですが、お芝居のときは同級生だと思ってフラットに演じています。『違和感なくできているね』と言っていただけることも多く、すごく安心しています」と笑顔を見せる。
実際広瀬と対峙したことで「本番の集中力がすごい」と感じたという清乃。「すずさんは、本番直前でも普通に話しかけると、答えてくださるのですが、カメラが回るとパチンと表情が変わるんです」と切り替えのすごさを実感したというと「いままですずさんの映画やドラマはたくさん観てきたのですが、直で対峙するとさらにすごい。お芝居で目を合わせるだけで、その瞳に宿っている感情がめちゃくちゃ伝わってくるんです。圧倒的でした」と驚きがあったという。
清乃自身、これまでは本番前もずっと「集中しよう、集中しよう」と入り込むことが多かった。そのため本番前にすでに肩に力が入り、へとへとになってしまうこともあったという。また「入り込もうとすると、余計なことをいろいろ考えてしまい、うまくいかないことが多かったです。だからしっかりと家では役のことを考えて向き合うのですが、現場に入ったら、いったん自分が考えてきたことは捨てて、お芝居でどんなことを感じるのか……ということを重視しよう」と心掛けるように。だからこそ、広瀬の現場での佇まいや、切り替えは憧れでもあり、参考になった。自分でも実践できるようにメンタルの持っていきかたを意識しているという。