1966年の初代から最新作『ウルトラマンアーク』まで、数多くの名作を世に送り出してきた円谷プロダクション制作の特撮テレビ番組「ウルトラマンシリーズ」。全体を通して、銀色や真紅の色合いが特徴の巨人「ウルトラ戦士」が、宇宙人や侵略者から地球を守るために戦う姿を描いており、初代の作品『ウルトラマン』は、『最も派生テレビシリーズが作られたテレビ番組』としてギネス世界記録にも認定されています。
同シリーズは、約60年にわたり様々な物語を紡ぐなかで、数多くの魅力的な「ウルトラ戦士」たちを生み出してきました。そこで今回は、マイナビニュース会員502名に好きな「ウルトラ戦士」についてアンケートを実施。結果をランキング形式でご紹介します。
ウルトラマンシリーズ「ウルトラ戦士」人気ランキング
ウルトラマンシリーズで、好きな「ウルトラ戦士」をマイナビニュース会員502名に聞きました。
- 1位:ウルトラセブン(30.9%)
- 2位:ウルトラマン(15.9%)
- 3位:ウルトラマンタロウ(12.2%)
- 4位:ウルトラマンティガ(5.1%)
- 5位:ウルトラマンコスモス(3%)
- 6位:ウルトラマンレオ、ウルトラの母、ゾフィー(2.8%)
- 9位:ウルトラマンA(エース)(2.3%)
- 10位:ウルトラの父(2%)
- 11位:ウルトラマン80(エイティ)(1.8%)
- 12位:ウルトラマンゼロ(1.5%)
- 13位:アストラ(1%)
- 14位:ウルトラマンエックス、ウルトラマンギンガ、ウルトラマンメビウス、ウルトラマンガイア、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンジャック、ウルトラマンディナス(0.8%)
続いて上位にランクインした「ウルトラ戦士」をコメントとともにご紹介します。
1位:ウルトラセブン(30.9%)
3割もの票を集め、見事1位に選ばれたのは「ウルトラセブン」でした。1967年に放送された『ウルトラセブン』に登場するウルトラ戦士で、M78星雲・光の国から地球を訪れた後、地球人の勇気と優しさに心を打たれて宇宙からの侵略者たちと戦いました。「ウルトラ兄弟」の一員であり、2009年に登場した「ウルトラマンゼロ」の父でもあります。
地球での姿は、宇宙のあらゆる侵略から地球を守るため組織された、地球防衛軍「TDF」の精鋭チーム・ウルトラ警備隊の隊員モロボシ・ダン。エメリウム光線やワイドショットなどの光線技に加え、頭部のアイスラッガーを自在に操り戦います。
アンケートでは、「ウルトラセブン」の変身の仕方や必殺技を理由に挙げる人が多く、「見た目が一番かっこいい」という声が多数寄せられました。また、頭部についているアイスラッガーが非常に人気で、たくさんのコメントがあったのも特徴です。
オススメコメント
- 必殺技が格好良く1番スタイリッシュなので(40代男性/埼玉県/医療・福祉・介護サービス)
- アイスラッガーのインパクトが強い(40代男性/島根県/警察・消防・自衛隊)
- 変身のしかたが印象的で、子供の頃にみんなで真似してました。(50代男性/東京都/その他)
- セブンとガッツ星人の戦いが最も強く印象に残ったからです。(50代男性/大分県/その他)
- 子供の頃に見たウルトラマンシリーズではセブンが一番かっこよく見えて物語としても好き(40代男性/宮城県/その他)
2位:ウルトラマン(15.9%)
2位には、シリーズの元祖である「ウルトラマン」がランクインしました。1966年放送の『ウルトラマン』に登場するウルトラ戦士で、宇宙怪獣ベムラーを追って地球を訪れ、怪獣や宇宙人から地球を守って戦いました。同作の平均視聴率は36.8%、最高視聴率は42.8%で、当時の子どもたちから圧倒的な支持を得ていたことが分かります。
地球での姿は、怪獣や宇宙人によって起こる事件を解決している特別チーム・科学特捜隊のハヤタ隊員。強さはもちろんのこと、罪の無い怪獣をいたわる優しさも持ち合わせている戦士で、スペシウム光線をはじめ数多くの必殺技を駆使して戦います。
アンケートは、「元祖だから」「初代があってこそのウルトラマンだから」「最初のインパクトが忘れられない」などの声が非常に多かったのが特徴です。また、「シンプルでかっこいい」「今見ても全然古臭くない」など、オーソドックスな見た目も好評のようでした。
オススメコメント
- やはり初代が一番カッコ良い(50代男性/東京都/サービス(その他))
- 初代のウルトラマンがシンプルで一番すき(50代男性/福岡県/ソフトウェア・情報処理)
- 最初のインパクトが忘れられない(50代男性/福岡県/鉱業・金属製品・鉄鋼)
- 初代ウルトラマンがあってのウルトラマンシリーズだから。(50代男性/東京都/銀行)
3位:ウルトラマンタロウ(12.2%)
続いて3位に選ばれたのは、ウルトラの父とウルトラの母の実子である「ウルトラマンタロウ」でした。1973年放送の『ウルトラマンタロウ』に登場したウルトラ戦士で、ウルトラの母からウルトラの命を授かった宇宙科学警備隊「ZAT」の隊員である東光太郎が変身します。
ストリウム光線などの必殺技を駆使して戦い、後にM78星雲・光の国にある宇宙警備隊の筆頭教官となりました。また、2006年に登場した「ウルトラマンメビウス」の師でもあります。
アンケートでは「正当な主人公という感じがする」「ウルトラマンといえば『タロウ』だと思う」などの声が寄せられています。また、「タロウ人気は相当なものだった」「タロウ派、セブン派がいた」など、放送当時を知る人からのコメントが多数ありました。
オススメコメント
- 正当な主人公という感じがするから(40代男性/東京都/通信関連)
- 見た目がかっこいいので(40代男性/京都府/その他)
- 子供の頃タロウかセブンの二択で自分はタロウ派だった(50代男性/埼玉県/その他)
- 往年のウルトラマン世代では、当時のタロウ人気は相当なものでした。(50代男性/神奈川県/ホテル・旅館)
4位:ウルトラマンティガ(5.1%)
4位には、平成3部作の1つ『ウルトラマンティガ』(1996年放送)に登場した「ウルトラマンティガ」がランクイン。地球平和連合「TPC」の特捜チーム「GUTS」に所属するマドカ・ダイゴ隊員が変身したウルトラ戦士で、ゼペリオン光線などの必殺技を駆使して戦いました。3000万年の時を経て復活した超古代の光の巨人で、タイプチェンジ能力を持っています。
アンケートでは「長野君が頑張っていた」「長野君がかっこよかった」など、「ウルトラマンティガ」を演じたV6の元メンバー・長野博についてのコメントが多数寄せられ、アイドルが特撮変身ヒーローを演じたことへのインパクトが感じられました。
オススメコメント
- 主演者が好きで面白みあってよい(30代男性/東京都/海運・鉄道・空輸・陸運)
- V6の長野君がかっこよかった(50代女性/東京都/コンピューター機器)
- 好きな俳優さんがでていたから(50代女性/大阪府/その他)
5位:ウルトラマンコスモス(3%)
5位には、優しさと強さ、勇気をあわせ持った光の巨人「ウルトラマンコスモス」が選ばれました。2001年放送の『ウルトラマンコスモス』に登場した、すべての命を慈しむ慈愛のウルトラ戦士で、攻撃を受け流したり、押し戻したりするセルフディフェンス型の戦闘スタイルを基本としています。
地球での姿は、SRC宇宙開発センターの宇宙飛行士候補生で、事件をきっかけに特捜チーム「TEAM EYES」の隊員となった春野ムサシ。怪獣たちの心を静めるフルムーンレクトのほか、様々な光線技やモードチェンジ能力を持っています。
アンケートでは、「小さい頃に見ていた」「思い出のヒーロー」という声が多数寄せられました。また「息子と一緒に見ていた」という母親からのコメントが多かったのも特徴です。
オススメコメント
- 小さい頃にみてカッコいいと思った記憶があるから(40代男性/埼玉県/官公庁)
- 杉浦太陽がやっていたから。(40代女性/神奈川県/その他)
- 幼少期に観ていた思い出のヒーローだから(20代男性/高知県/その他)
6位:ウルトラマンレオ(2.8%)
6位には、1974年放送の『ウルトラマンレオ』に登場した「ウルトラマンレオ」がランクイン。マグマ星人に滅ぼされた獅子座L77星出身のウルトラ戦士で、ピンチに陥った「ウルトラセブン」の前に現れます。おおとりゲンに姿を変えた彼は、宇宙パトロール隊「MAC」に入隊し、必殺技のレオキックなどを駆使して宇宙人や怪獣と戦いました。
また後に、「ウルトラマンセブン」から息子の「ウルトラマンゼロ」を託され、弟の「アストラ」と共に彼の師となり鍛え上げています。
アンケートでは、「ウルトラマンレオ」の修行を経て強くなっていくところや、キャラクター性に評価が集まりました。また、それまでのウルトラ戦士とは一線を画す、レオの特徴的なデザインについて指摘するコメントもあります。
オススメコメント
- キャラクター性が魅力的(40代女性/東京都/サービス(その他))
- 修行を経て強くなっていくから(40代男性/東京都/コンピューター機器)
- デザインが好みに合っているため(50代男性/愛媛県/その他電気・電子関連)
6位:ウルトラの母(2.8%)
同じく6位には、1973年放送の『ウルトラマンタロウ』に登場した、シリーズ初の女性ウルトラマン「ウルトラの母」がランクインしました。宇宙規模の医療活動に従事する光の国「銀十字軍」の隊長で、瞬く間に治療を行ったり、悪い心を改心させたりする特殊能力を持っています。2009年に放映された劇場作品『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にて、ウルトラウーマン マリーという本名が初めて明かされました。
アンケートでは「優しくて可愛い」「素朴だが味わい深いキャラ」「全てを包み込むような包容力」など、女性ウルトラマンとしての魅力を指摘するコメントが寄せられました。また、ツインテールのような頭の勲章が印象に残っているという声もみられます。
オススメコメント
- 髪型(?)が印象的だから。(40代男性/宮城県/教育)
- 素朴だが味わい深いキャラが魅力的(30代男性/愛知県/輸送用機器(自動車含む))
- 全てを包み込むような包容力の安心感が好き。(40代男性/熊本県/その他)
6位:ゾフィー(2.8%)
同じく6位には、1967年放送の『ウルトラマン』に登場する「ゾフィー」がランクイン。M78星雲・光の国「宇宙警備隊」の隊長で、ゼットンに倒された「ウルトラマン」を救った功績により隊員から昇格しました。指導力と行動力に優れたウルトラ戦士で、必殺技であるM87光線は、単独で放つ光線技の中ではウルトラ兄弟最強の力を秘めています。
アンケートでは、キャラクターのかっこよさ、人柄、ミステリアスな雰囲気などを理由に挙げる人がみられました。また「ウルトラマンの長兄だから」「ウルトラ警備隊の隊長だから」「強いから」などの声が寄せられています。
オススメコメント
- 30年以上前にウルトラマンの漫画を読んだときに、自分を犠牲にして戦う姿が漢の中の漢だと思いました。(50代男性/静岡県/サービス(その他))
- ウルトラ警備隊の隊長だから(50代男性/岐阜県/建設・土木)
- なかなか登場してくれないから。サンダーバードなら3号的存在。(50代男性/三重県/物流・倉庫)
9位:ウルトラマンA(エース)(2.3%)
9位には、1972年放送の『ウルトラマンA』に登場する「ウルトラマンA(エース)」が選ばれました。異次元人ヤプールが操る超獣と戦うため、M78星雲・光の国から地球に派遣されたウルトラ兄弟の5番目で、数多くの光線技を駆使して戦います。
地球での姿は、超獣攻撃隊「TAC」の隊員・北斗星司と南夕子。2人がウルトラリングを合わせることで変身していましたが、のちに北斗が単独変身するようになりました。
アンケートのコメントは、北斗星司と南夕子の2人で変身することについて指摘するものが殆どで、放送当時の衝撃が伝わってくるようでした。後に単独変身になったため「北斗が独りになったのはとても寂しく感じた」という声も寄せられています。
オススメコメント
- 2人が合体して変身するのが斬新だったから(40代男性/愛知県/医療・福祉・介護サービス)
- 年齢的に初期のウルトラマンから見ていますが、北斗星司と南夕子隊員2人でウルトラマンになる衝撃が残っています。ウルトラQに戻ったかのような物語の暗さも印象的でした。(50代男性/熊本県/専門店(電気機器関連))
10位:ウルトラの父(2%)
10位には、M78星雲・光の国「宇宙警備隊」の大隊長で、銀河の平和の守護者である「ウルトラの父」がランクインしました。初登場作品は1972年放送の『ウルトラマンA』。全宇宙に伝わる伝説の「ウルトラ大戦争」を戦い抜いた歴戦の勇士で、大きな尊敬を集めています。2009年に放映された劇場作品『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にて、ウルトラマンケンという本名が初めて明かされました。
オススメコメント
- 頼れる父親だからです。(30代男性/岐阜県/重電・産業用電気機器)
- 子供の時に見た印象が残ってる(50代男性/京都府/その他)
まとめ:ウルトラマンシリーズには、魅力的なキャラがたくさん!
約60年にわたって、世代を超え、世界中の人々に愛されてきた「ウルトラマンシリーズ」。今回のアンケートでは、「ウルトラセブン」「ウルトラマン」「ウルトラマンタロウ」の人気が特に高く、それぞれを推す熱いコメントが寄せられました。また、放送当時を知る人からのコメントも多く、その時代の空気感や「ウルトラ戦士」が登場した時の衝撃なども感じとることができたのも特徴です。
一人ひとり、まったく違った個性を持っている「ウルトラ戦士」たち。気になったキャラクターがいたら、ぜひこの機会に作品自体を鑑賞してみてはいかがでしょうか。
調査時期:2025年3月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計502人
調査方法:インターネットログイン式アンケート