
プロ野球 最新情報
2025年のプロ野球は、3月28日にレギュラーシーズンの開幕を迎える。オープン戦では各球団で開幕スタメン・開幕一軍入りをかけた戦いが続いており、熾烈な争いに大きな注目が集まっている。ここでは、広島東洋カープの一軍メンバー当落線上の選手を紹介したい。
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河野佳
ポジション:投手
投打:右投右打
身長/体重:175cm/86kg
生年月日:2001年8月23日
経歴:広陵高 - 大阪ガス
ドラフト:2022年ドラフト5位
開幕一軍に向けてアピールを続けているのが、プロ3年目の河野佳である。
広島の名門・広陵高校で3年春に甲子園出場。卒業後は大阪ガスに入社すると、2021年には圧巻のピッチングを続け、防御率に至っては0.21と驚異的な数字だった。
即戦力としての活躍を期待され、2022年ドラフト5位で広島に入団すると、見事にルーキーイヤーから開幕一軍入り。開幕戦でプロ初登板も果たした。
新人年はトータルで8試合登板、防御率9.49という数字に。それでも昨季は確かな進化を見せ、13試合に登板して防御率2.16の成績を収めた。
キャリアハイを目指す2025年シーズン、開幕一軍からのスタートダッシュを切れるだろうか。
益田武尚
ポジション:投手
投打:右投右打
身長/体重:174cm/86kg
生年月日:1998年10月6日
経歴:嘉穂高 - 北九州市立大 - 東京ガス
ドラフト:2022年ドラフト3位
昨シーズンは結果を残せなかった益田武尚も、開幕一軍入りの当落線上にいる選手だ。
北九州市立大学では、リーグ戦でMVPを獲得する実績を残した益田。しかし、プロ志望届を提出するも指名漏れとなり、東京ガスに入社。
社会人時代は最速153キロのストレートを武器に、都市対抗野球の優勝に貢献したこともあり、広島東洋カープが2022年ドラフト3位で指名した。
ルーキーイヤーから一軍での登板機会を獲得すると、8試合の登板で防御率1.64の数字。適応能力の高さを披露した。
昨シーズンは投球フォーム変更に着手したが、結果的には防御率6点台で終えることになった。
まだプロ3年目とはいえ、社会人からのプロ入りだけに、今季は是が非でも結果が欲しいところ。他を圧倒するピッチングを見せ、開幕一軍に名乗りを上げたい。
佐藤啓介
ポジション:内野手
投打:右投左打
身長/体重:182cm/90kg
生年月日:2001年5月24日
経歴:中京大中京高 - 静岡大
ドラフト:2023年育成選手ドラフト2位
球団初の国立大学出身として話題になった佐藤啓介。今季は一軍のレギュラー奪取を狙う。
中京大中京高校では、3年夏の県大会で2本塁打をマーク。名門校でも抜群の存在感を発揮した。
静岡大学進学後は、3年時から主軸を任される存在となり、チームの大学選手権出場に貢献。通算100安打以上のバッティング技術を買われ、広島東洋カープから育成ドラフト2位で指名を受けた。
入団直後から打撃でアピールを続け、ファームではデビューから17試合連続ヒットを記録。6月時点で打率.360を超える成績を残し、早くも支配下契約を勝ち取った。
最終成績は打率.288、96安打でウエスタン優秀選手賞を獲得。残すは一軍での成績を残すだけだが、オープン戦では打撃不振に。守備面で新井貴浩監督から苦言を呈される場面もあった。
限られたチャンスの中で結果を残し、開幕一軍へアピールを見せたい。
持丸泰輝
ポジション:捕手
投打:右投左打
身長/体重:177cm/91kg
生年月日:2001年10月26日
経歴:旭川大高
ドラフト:2019年育成選手ドラフト1位
昨シーズン、ファームでは一時打率3割を超えていた持丸泰輝。しかし、現状のままでは開幕一軍入りが難しい立場にある。
旭川大学高校(現:旭川志峯高校)では甲子園を2度経験。3年夏の甲子園では、星稜高校と対戦し、奥川恭伸(現・ヤクルト)からヒットを放った。
その後、2019年育成ドラフト1位指名で広島東洋カープ入りを果たすと、2022年6月に支配下契約を締結。
その後はバッティングで苦しむシーズンが続いたが、昨年は開幕から打ちまくり、一時はファームで打率3割3分台まで上昇。最終的には打率.268に終わったとはいえ、大きな成長を見せた。
レギュラー定着を狙える位置までのし上がってきたが、今季は春季キャンプ終盤にファーム降格。ここから相当なアピールを見せない限り、開幕一軍入りは厳しいといえるだろう。
高橋昂也
ポジション:投手
投打:左投左打
身長/体重:182cm/95kg
生年月日:1998年9月27日
経歴:花咲徳栄高
ドラフト:2016年ドラフト2位
後がない状況と言える高橋昂也だが、開幕1軍入りは微妙な状況だ。
花咲徳栄高校では、2年時から2年連続で夏の甲子園に出場。高校日本代表にも選出され、「高校ビッグ3」の1人とも呼ばれていた。
2016年ドラフト2位で広島東洋カープから指名を受けると、ルーキーながらファームで好投を重ね、将来を期待される存在に。翌2018年にはプロ初勝利をマークした。
しかし、2019年に左肘のトミー・ジョン手術を受けて長期離脱。2021年に5勝を挙げて飛躍の兆しを見せたが、2022年から2年続けて一軍登板なしに。
昨季は待望の一軍復帰を果たしたが、わずか1試合の登板のみ。苦しい立場に立たされている状況だ。
オープン戦ではショートイニングの起用となっているが、生き残っていくためには、どういった役割でも結果を残す必要がある。
内田湘大
ポジション:内野手
投打:右投右打
身長/体重:183cm/97kg
生年月日:2004年9月22日
経歴:利根商
ドラフト:2022年ドラフト2位
昨シーズン、ファームで多くの経験を積んだ内田湘大。経験を活かしたいところだが、克服するべき課題も多い。
利根商業では1年夏からベンチ入りを果たし、パンチ力のある打撃でホームランを量産し、高校通算36本塁打を記録した。
さらに、ピッチャーとしても最速149キロを計測するなど、二刀流の活躍を見せていた内田。2022年ドラフト2位で広島東洋カープから野手として指名を受けた。
ルーキーイヤーからファームの試合で積極的に起用されるも、プロの壁を痛感。打率1割台、本塁打なしに終わった。
昨季は106試合出場で打率.232、4本塁打と数字が向上。同年は一軍デビューも飾り、嬉しいプロ初安打を記録した。
飛躍が期待される今季は、オープン戦で出場機会を得たが、守備で新井貴浩監督から苦言を呈される場面も。打撃面でも結果を残せておらず、開幕一軍は厳しい状況だ。
広島は長距離砲不足のチームだけに、新しい風を吹き込みたいところだ。
【了】