メルペイは3月17日より、店頭で実質最大2%還元となるクレジットカード「メルカード ゴールド」の提供を開始した。関係者は「利用限度額が最大300万円となるほか、年間利用額に応じて様々な特典も用意しています。お客様の『買う』と『売る』の体験をさらにお得にしていきます」とアピールする。
「メルカード ゴールド」の特徴は?
メルペイでは2022年11月より、メルカリの利用実績などで限度額が決まり、アプリで利用と管理が完結するクレジットカード「メルカード」の提供を開始している。その特徴は、メルカリの売上金を支払いに利用できること。メルペイ プロダクト責任者の萱野大舟氏は「お客さまの約3割が、メルカードの支払いに売上金を利用しています」と紹介する。
メルペイではその後、メルカードの機能に「定額払い」や「分割払い」を導入。カード発行枚数は、サービス提供からわずか2年間で400万枚を超えた。
新たに提供を開始するメルカード ゴールドでは、これまでメルカードが特徴にしていた独自の与信や柔軟な支払い方法はそのままに、機能を充実させている。
まず、年間利用額に応じたボーナスポイントを用意する。具体的には、年間利用額が50万円を超えると2,500ポイント、100万円を超えると7,500ポイント、200万円を超えると10,000ポイントを付与する。つまり200万円利用した場合、累計で20,000ポイントが付与される。
また年間で50万円利用すれば、年会費(5,000円)は無料になる。なお年間利用額には「メルカリに出品して売れた金額」も加算する。「年間利用額の50万円すべてを支出で埋める必要はない、ということです」と萱野氏。「最近の消費行動調査では、新品を購入するときにリセールバリューを考える人が増加傾向にあることが分かっています。リユース市場は2030年には4兆円規模まで大きくなると想定されています。メルカード ゴールドは、いまの時代の消費行動に対応した、メルカリらしいゴールドカードになっています」。
通常のメルカードでは最大90万円の利用限度枠も、メルカード ゴールドでは最大300万円に拡充。萱野氏は「メルカリの利用実績を元にした信用を用いたサービスの運用実績とAI技術を活用して、お客さまの利用状況にあった適切な与信を提供します」と説明する。
さらにはショッピング保険、スマホ保険、旅行保険、空港ラウンジ利用・空港宅配サービスといった付帯サービスも充実させた。「たとえばメルカード ゴールドで購入した商品が破損・盗難に遭った場合、最大300万円まで補償します。メルカリで購入した中古品も対象です」と萱野氏。
過去のデータからは、メルカードを所有した利用者は出品数が118%に増加し、購入数が124%に増加したことも分かっている。そこでメルペイではゴールドカードを通じて、消費者の購入意欲・売却意欲の両方をさらに刺激していきたい考え。「不用品を売って得た売上金を元に自分のやりたいことを実現する、そんなシーンを増やしていきたいと考えています」と萱野氏。今後の展開については「メルカリグループ横断の取り組みを加速してお客様の利便性を向上していきます。また柔軟な支払い方法をさらにアップデートします。ETCカード・家族カードなど、クレジットカードとしての機能も拡張していきます」と強調した。