三代目 J SOUL BROTHERS初のエキシビション、15年の軌跡と想いが詰まった空間

「MATE(三代目 J SOUL BROTHERSのファンの呼称)への愛が詰まった展示会だった」。

2024年12月7日から2025年3月16日まで行なわれている、三代目 J SOUL BROTHERS初のエキシビション『三代目 J SOUL BROTHERS EXHIBITION "JSB3 CLASS"』を見終わった時、そう感じた。

同展示会は、「旅」をテーマに三代目 J SOUL BROTHERSの過去から現在、未来へと続く軌跡をたどる、というもの。メンバー一人ひとりの個人ブースやライブ資料、トーク映像など、様々なコンテンツが詰まっており、MATEはもちろん、そうでない人までもが楽しめる内容になっている。今年結成15周年を迎える彼らの思いが詰まった、同展示会の様子をレポートしたい。

カーテンで仕切られた入口を入ると、まずは結成当初からのMVやライブの映像などのオープニング映像が流れていた。その空間を通り過ぎると、通路にはデビューシングル『Best Friend's Girl』以降リリースされたすべてのCD、ライブDVD、ライブツアーの日程、メンバーがソロでリリースした作品などが展示されている。懐かしいジャケット写真や限定盤フィジカルなどもあり、彼らが歩んできた軌跡をしっかり感じることができる空間だ

続くのはNAOTOの個人ブース。ズラリと並んだ小さなブースの中に入り、VRでNAOTOのダンスが楽しめるコーナーである。実際にVRとヘッドホンを装着すると、目前にNAOTOが登場。ブース内を自由に歩けるため、様々な角度から彼のダンスを見ることができる。迫力満点で、うかうかしていると(映像の)NAOTOとぶつかってしまうほど。これほどの”神席”で彼のパフォーマンスを見られる機会はそうそうない。

「すごい!」とワクワクしながら歩みを進めると、天井からたくさんの写真が吊るされている部屋が現れる。小林直己の個人ブースだ。写真好きの小林が撮ったであろう写真だけでなく、彼が好きな紅茶や殺陣に使う刀、ギター、靴などがウッディな部屋の中に展示されており、どこかほっこりする空気に包まれている。窓枠に映し出されている小林の楽屋での様子、紅茶を楽しむ様子、自然を満喫する様子を見ていると、部屋の中央にあるチェストの上のノートが目に付く。そこには「この手帳は私、小林直己が最後に持ち帰るので、搭乗した感想他、色々なメッセージを書いてみてください」と書かれており、中のページにはMATEたちからの温かな言葉が溢れていた。

「メッセージがたくさん書かれているのも小林さんだからこそなんだろう」と心が温かくなりつつ、ELLYの個人ブースに到着。アイシーブルーの部屋の中には、フィギュアやサングラス、巨大なBE@RBRICK、アーケードゲーム機風のモニターなどが並んでいる。その中央には、大きな球体と「PHOTOBOOTH」と書かれた機体が。ここでは韓国式プリクラが撮れるようになっており、写真もデータも両方手に入る。同じ場所でメンバーが撮った写真も展示されているのも、嬉しいポイントだろう。

仕事を忘れて満喫してしまったが、先に進もう。次の部屋に入ると、きらびやかなライブ衣装がズラリと並んでいる圧巻の風景が広がった。隣のアトリエのようなスペースにはトルソーやミシン、パターン図も。ライブセットの模型も展示されており、彼らのこだわりが伝わってくる。

続くのは、「六本木ベース」と書かれた山下健二郎の個人ブースだ。バイクやブラモデル、UNO、トランプ、オセロ、釣り竿など、山下の趣味が全開の部屋で、ブース内にある椅子と机は山下自身がDIYしたもの。そして置いてあるピンボールマシンは誰でも遊べるようになっているのだが、やってみると想像以上に面白い。永遠に遊んでいられそうだ。

隣の部屋に移ると、巨大な像と壁に描かれた画が目に飛び込んでくる。岩田剛典のブースである。ペンキの匂いが充満しており、床にはペンキ缶がいくつも置いてある。壁にも岩田自身を模した像にもカラフルな絵の具で絵が描かれているが、開催当初はすべて真っ白だったそう。岩田が足を運んで少しずつ描き足していった結果、これだけカラフルな世界が出来上がったというわけだ。

ペンキが乾ききっていないのか、若干ペタペタした床の感触も楽しみながら足を進めると、真っ赤なベルベット調の壁紙と音楽に包まれた部屋が現れた。部屋の中央にピアノが置いてるのを見た瞬間、今市隆二のブースだとわかる。ちなみに今市のブースだけでなく、他のメンバーのブースもひと目見て誰のブースか瞬時にわかるのは三代目の J SOUL BROTHERSの各メンバーの個性が際立っているからなのだろう。今市のブースにはアクセサリー、服、楽譜、ギター、サングラス、歌詞が飾られている。楽譜には「チェストは常に重さを軽くする」とメモされているのを見て、彼が常に自己研鑽を続けているのだと思い知らされた。

次の部屋に続くカーテンを開けると、真っ暗な部屋の中に満月と白い衣装、イヤモニが浮かんでいるØMIのブースに続いていた。入口付近に置いてあるLEDライトで壁を照らすと、「moonlit Room ØMI」という文字が。真っ暗な壁を照らしていくと、タトゥーの絵柄と入っている場所の図、「Love Letter」の歌詞、「After the rain」の歌詞、「また書き足しに来るね」や「いつもありがとう」というMATEに向けたメッセージが次々に浮かび上がってくる。ちなみに、ほのかに香る匂いはØMI自身がブレンドした香りだそうだ。

こうして趣向を凝らした個人ブースをすべて堪能したところで、2024年末に行なわれたツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2024 "ECHOES OF DUALITY"』の衣装が並ぶスペースへ。ここにもアトリエのような部屋があり、パターン図やトルソーが並んでいた。そのスペースを抜けると、ワイドモニターにメンバーが語り合っている映像が流れている。テーマは「リーダーについて」だそうで、リーダーのNAOTOと小林は不在。ELLY、山下、岩田、今市、ØMIの5人がお題に基づいてトークを繰り広げていた。モニターが半円のようになっているため、真ん中のベンチに腰を掛けるとまるで5人に囲まれているかのような体験ができるのも面白い。

通路を抜けると、メンバーの顔がデフォルメされたスタンプが押せるポイントが。空港のようなアナウンスが流れており、入国スタンプを押すイメージなのだろう。ちなみに、このスタンプも時期によってメンバーのメッセージ、サイン、デフォルメキャラクターと変わっているとのことだった。広いグッズ売り場を経て出口へ。そこには、入場券を持っている人だけが入れる空港にあるようなラウンジと描かれたスペースもある。壁一面に巨大な三代目 J SOUL BROTHERSの写真が飾られているので、MATEにとっては座っているだけでも楽しめるのではないだろうか。

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三代目 J SOUL BROTHERSの15年とメンバーの愛が詰まっていた『三代目 J SOUL BROTHERS EXHIBITION "JSB3 CLASS"』。「自分たちのことを余すところなくMATEに知ってもらいたい。そして楽しんでもらいたい」、そんな彼らの思いは間違いなく来場者たちに伝わっていたはずだ。

<イベント情報>

三代目 J SOUL BROTHRS EXHIBITION ”JSB3 CLASS”

2024年12月7日(土)-2025年3月16日(日)

第1期

2024年12月7日(土)-2025年1月10日(金)

第2期

2025年1月11日(土)-2025年2月14日(金)

第3期

2025年2月15日(土)-2025年3月16日(日)

開催時間 10:00-20:00(最終入場19:30)

一部日程では開催時間が変更となります。詳しくはNEWSをご確認ください。

2024.12.31 - 2025.1.2は休館日です。

https://jsb3class.jp/s/classhp/