もう後がない…プロ野球、2025年が崖っぷちの大物6人。正念場に立たされた…

プロ野球 最新情報(最新ニュース)

 2025年のレギュラーシーズン開幕を控えたプロ野球。オープン戦ではレギュラー獲得に向けた若手選手の躍動が目立つが、近年不振に悩まされている中堅・ベテラン選手にとっては、さらなる猛アピールが必要となるだろう。そこで今回は、今シーズンが正念場となりそうな選手を取り上げたい。

 

今シーズンのプロ野球はDAZNで生中継!

月額1270円お得に観るなら[PR]

 

岩貞祐太

投打:左投左打

身長/体重:183cm/87kg

生年月日:1991年9月5日

経歴:必由館高 - 横浜商科大

ドラフト:2013年ドラフト1位

 

 2023年の活躍から一転、昨季は悔しいシーズンとなった阪神タイガースの岩貞祐太も、復活が求められる1人だ。

 

 必由館高校から横浜商科大学に進み、大学4年秋のリーグ戦で躍進。2013年ドラフト会議では北海道日本ハムファイターズとの競合しの末、阪神への入団が決定した。

 

 

 入団当初は苦しんだが、プロ3年目の2016年に先発ローテーションに定着。同年は25試合の登板で10勝9敗、防御率2.90の好成績を収めた。

 

 その後は苦しむ時期もあり、2020年のシーズン途中から中継ぎに配置転換。2022年には自己最多の53試合に登板し、防御率2.57をマークした。

 

 翌2023年も50試合に登板し、防御率2.70と存在感を発揮。チームのリーグ優勝・日本一に貢献したが、2024年は調子が上がらず、わずか2試合の登板に終わった。

 

 今季で34歳とベテランの域に入った岩貞。左のリリーフとしてチームを救えるだろうか。

森唯斗

投打:右投右打

身長/体重:175cm/91kg

生年月日:1992年1月8日

経歴:海部高 - 三菱自動車倉敷オーシャンズ

ドラフト:2013年ドラフト2位

 

 通算500試合登板の達成が期待されている森唯斗だが、今季は勝負の1年になるだろう。

 

 海部高校を卒業後、三菱自動車倉敷オーシャンズでプレー。2013年ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団すると、ルーキーイヤーから大活躍。58試合の登板で防御率2.33をマークした。

 

 

 その後も長らく勝ちパターンの一角として安定したピッチングを披露。2018年からは守護神に君臨し、同年は66試合の登板で2勝4敗37セーブ6ホールド、防御率2.79をマーク。セーブ王に輝いた。

 

 しかし、2020年以降は故障や不調に悩まされて登板数が減少。2023年は先発に転向したものの、6試合の登板で2勝3敗、防御率4.60と期待に応えられず、同年オフに戦力外通告を受けた。

 

 昨季から横浜DeNAベイスターズの一員となったが、14試合の登板で防御率7.52と不本意な数字に。

 

 中継ぎに専念して迎える今季、ソフトバンク時代のような安定感のある投球を見せ、再び打者を圧倒したいところだ。

鵜飼航丞

投打:右投右打

身長/体重:183cm/100kg

生年月日:1999年5月30日

経歴:中京大中京高 - 駒沢大

ドラフト:2021年ドラフト2位

 

 2024年は本塁打なしに終わった鵜飼航丞。大卒4年目という状況を考えると、今季は結果がほしい1年となるだろう。

 

 中京大中京高校では3年夏に甲子園に出場。駒沢大学時代は世代屈指の長距離砲として評価され、2021年ドラフト会議で中日から2位指名を受けた。

 

 

 ルーキーながら開幕一軍入りを果たし、序盤からプロ初アーチを記録したが、シーズン途中に失速。最終的には59試合の出場で打率.206、4本塁打の成績を残した。

 

 2023年はファームでは打率.287、7本塁打を記録したが、一軍では41試合の出場で打率.143、3本塁打と苦しんだ。

 

 さらに、昨季はファームでも大苦戦。一軍では12試合の出場にとどまり、本塁打ゼロと苦しい結果に終わった。

 

 背番号を変更して臨む今季は、レギュラーの座を奪うためにキャリアハイの成績が求められる状況だ。

リチャード

投打:右投右打

身長/体重:189cm/123kg

生年月日:1999年6月18日

経歴:沖縄尚学高

ドラフト:2017年育成選手ドラフト3位

 

 ファームでは十分な成績を収めているだけに、来季こそ一軍での飛躍を求められるのが、福岡ソフトバンクホークスのリチャードだ。

 

 沖縄尚学高校では、高校通算25本塁打を記録。2017年ドラフト会議で、ソフトバンクから育成3位指名を受けた。

 

 

 2020年に支配下契約を掴み取ると、同年はファームで本塁打王と打点王の2冠を獲得。将来の4番候補として期待されていた。

 

 翌2021年9月に一軍デビューを果たし、プロ初本塁打がグランドスラムという華々しいデビューを飾ったリチャード。同年は最終的に一軍で34試合に出場し、7本塁打を記録した。

 

 その後もファームでは4年連続で本塁打王を獲得するなど好成績を残し続けた一方で、一軍では結果を残せないシーズンが続いた。

 

 直近2年は一軍でのホームランもなく、昨季は15試合の出場にとどまった。未完の大器と言われ続けて数年、2025年こそ一軍で実力を発揮できるのが期待される。

小林誠司

投打:右投右打

身長/体重:178cm/86kg

生年月日:1989年6月7日

経歴:広陵高 - 同志社大 - 日本生命

ドラフト:2013年ドラフト1位

 

 昨季は菅野智之(現:ボルチモア・オリオールズ)の復活をアシストし、最優秀バッテリー賞も受賞した小林誠司。菅野がメジャー移籍した今季は、真価が問われる1年となる。

 

 広陵高校では3年夏に甲子園出場。同志社大学、社会人野球の日本生命を経て、2013年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。

 

 

 ルーキーイヤーから開幕一軍入りを果たし、63試合に出場。同年は盗塁阻止率.417をマークするなど、自慢の強肩を武器に躍動した。

 

 その後も守備面で高く評価され、2017年には自己最多の138試合に出場。リーグトップの盗塁阻止率.380を記録した。

 

 しかし、同年は打率.206とバッティングに大きな課題を残すと、その後も打撃面で苦しみ、近年は出場機会が減少。

 

 さらに、昨オフには福岡ソフトバンクホークスで正捕手を務めていた甲斐拓也が、チームにFA加入した。

 

 強力ライバルの加入でキャッチャーのポジション争いが激しさを増す中、もう一度返り咲くことができるだろうか。

中島卓也

投打:右投左打

身長/体重:178cm/76kg

生年月日:1991年1月11日

経歴:福岡工

ドラフト:2008年ドラフト5位

 

 若手の成長が目立つ北海道日本ハムファイターズにおいて、出場機会が減少している中島卓也も、正念場に立たされている選手と言えるだろう。

 

 福岡工業から2008年ドラフト8位で日本ハムに入団。ファームで経験を重ね、プロ4年目となる2012年に代走・守備要員として105試合に出場した。

 

 

 翌年以降も内野のユーティリティとして出場機会を増やし、2015年には全143試合に出場。打率.264、34盗塁を記録し、パ・リーグの盗塁王と遊撃手部門のベストナインを獲得した。

 

 翌2016年にも全試合出場を果たすなど、不動のレギュラーとして活躍を続けた。

 

 しかし、近年は若手選手の台頭もあり、代走や守備固めといった出場が多い中島。以前のような躍動感を見せられていないのが現状だ。

 

 それでも、若手が多いチームだからこそ、中島のような経験豊富な選手が必要であることは間違いないだろう。

 

 

【了】