【2025年版】日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング26~30位【M…

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 毎年、多数の選手が新たな契約を結び、年俸の高騰が話題を呼ぶMLB。日本人選手に目を向けると、2024年オフには菅野智之投手、佐々木朗希投手、小笠原慎之介投手らが新たに海を渡った。

 

 ここからは、歴代日本人メジャーリーガーの最高年俸ランキングを紹介していく。時代によって1ドルの価値が変化する様や、日米の年俸格差、そして成功した選手の存在が後続の選手らの契約に与える影響を感じることができるかもしれない。(※年俸は『BASEBALL REFERENCE』と『Spotrac』を参照。1ドル150円で統一した。)

 

 

第30位 岩村明憲

最高年俸:485万ドル(約7億2750万円)

対象年度:2010年(ピッツバーグ・パイレーツ、オークランド・アスレチックス所属)

 

 2006年オフにタンパベイ・デビルレイズ(現タンパベイ・レイズ)と3年契約を結んだ岩村明憲。

 

 1年目の07年は故障離脱した時期もあったが、三塁のレギュラー格として123試合出場で打率.285、140安打、12盗塁をマークした。

 

 

 08年には二塁にコンバート。主に1番打者としてレギュラーシーズンでは152試合に出場し、打率.274、172安打、8盗塁をマーク。

 

 チーム打撃に徹する姿勢も評価は高く、チーム創設初のワールドシリーズ進出に大きく貢献した。

 

 しかし09年はけがの影響で69試合の出場にとどまり、ピッツバーグ・パイレーツへトレード移籍。パイレーツ、オークランド・アスレチックスでプレーした10年の年俸は485万ドルとなった。

第29位 松井裕樹

最高年俸:550万ドル(約8億2500万円)

対象年度:2025年(サンティエゴ・パドレス所属)

 

 日本球界では通算236セーブを記録し、日本を代表するクローザーとなった松井裕樹。2023年オフにサンティエゴ・パドレスと5年総額2800万ドルで契約した。

 

メジャー1年目の2024年は開幕ロースター入りを果たし、韓国で迎えたロサンゼルス・ドジャースとの開幕戦で6回途中から登板。1回を無失点に抑え、上々のデビューを飾った。

 

 その後も年間を通してブルペン陣の一角として躍動。最終的に64試合に登板し4勝2敗、9ホールド、防御率3.73と及第点の成績をマーク。

 

 

 メジャー2年目となる2025年シーズンも年間を通して安定した成績を残し、さらなる信頼を勝ち取りたいところだ。

第28位 青木宣親

最高年俸:620万ドル(約9億3000万円)

対象年度:2016年(シアトル・マリナーズ所属)

 

 2011年オフにミルウォーキー・ブリュワーズと2年契約を結んだ青木宣親。

 

 100万ドルからのスタートとなったが、1年目の12年は151試合出場で打率.288、150安打、10本塁打、30盗塁と下馬評を覆す活躍を見せた。

 

 以降も持ち前のシュアな打撃を発揮し、13年オフにはカンザスシティ・ロイヤルズへトレード移籍。14年も132試合出場で打率.285、140安打、17盗塁と安定した活躍を見せた。

 

 

 サンフランシスコ・ジャイアンツでプレーした15年はけがと、頭部死球等で起きた脳震盪の後遺症である目眩に苦しんだが、15年オフにはシアトル・マリナーズと1年総額550万ドルで契約。

 

 規定打席には届かなかったが、118試合出場で打率.283をマークし、前所属のジャイアンツでの契約に組み込まれていたオプションも加算され、16年の年俸は計620万ドルとなった。

 

 その後はヒューストン・アストロズ、トロント・ブルージェイズ、ニューヨーク・メッツと渡り歩き、18年から日本球界の古巣・東京ヤクルトスワローズへ復帰した。

第27位 佐々木朗希

最高年俸:650万ドル(約9億7500万円)

対象年度:2025年(ロサンゼルス・ドジャース所属)

 

 今オフ、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ佐々木朗希。

 

 日本球界では完全試合達成など数々の偉業を打ち立てた一方、これまでに1度も規定投球回に到達した経験がなく、MLBの過酷な日程での耐久性が懸念されている。

 

 

 早期のメジャー昇格が期待されるが、2025年のドジャース先発陣には山本由伸、タイラー・グラスノーに加え新加入のブレイク・スネル、二刀流復帰予定の大谷翔平、ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンなど充実した戦力が揃っている。

 

 ついに海を渡った「令和の怪物」は、メジャー1年目はどのようなピッチングを見せるのか、大きな注目が集まる。

第25位タイ 筒香嘉智

最高年俸:700万ドル(約10億5000万円)

対象年度:2021年(タンパベイ・レイズ、ロサンゼルス・ドジャース、ピッツバーグ・パイレーツ所属)

 

 NPBでは10年間で205本塁打を放った左の大砲・筒香嘉智。2019年オフにタンパベイ・レイズと2年総額1200万ドルで契約を交わした。

 

 メジャー1年目となった20年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で60試合制に。

 

 「3番・三塁」で迎えた開幕戦では、初安打を初本塁打で記録するなど鮮烈デビューを飾ったが、以降は数字が伸び悩み、打率.197、8本塁打の成績。チームはアメリカン・リーグを制し、ワールドシリーズ進出を果たした。

 

 21年シーズンも開幕から調子が上がらず、5月15日に金銭トレードでナショナル・リーグのロサンゼルス・ドジャースに移籍。しかしドジャースでも結果は残せず、8月16日にはピッツバーグ・パイレーツに活躍の場を移した。

 

 

 すると、パイレーツでは持ち前の打棒が爆発。代打で3打数連続本塁打を放つなど長打を連発し、レギュラーを勝ち取った。しかし22年は不調に陥り、50試合で打率.171、2本塁打、19打点、OPS.478(出塁率.249+長打率.229)と低迷。

 

 その後も米独立リーグ、マイナーリーグなどからメジャー契約を目指したが、昇格は果たせず。2024年シーズン途中から古巣の横浜DeNAベイスターズに復帰した。

 

 自身最高年俸となったのは、3球団に所属した2021年の700万ドル(約9億1000万円)。現在は頼れるベテランとして若手を引っ張る役割を担っている。

 

 

【了】