【2025年版】日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング11位〜15位…

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 毎年、多数の選手が新たな契約を結び、年俸の高騰が話題を呼ぶMLB。日本人選手に目を向けると、2024年オフには菅野智之投手、佐々木朗希投手、小笠原慎之介投手らが新たに海を渡った。

 

 ここからは、歴代日本人メジャーリーガーの最高年俸ランキングを紹介していく。時代によって1ドルの価値が変化する様や、日米の年俸格差、そして成功した選手の存在が後続の選手らの契約に与える影響を感じることができるかもしれない。(※年俸は『BASEBALL REFERENCE』と『Spotrac』を参照。1ドル150円で統一した。)

 

 

第14位タイ 菅野智之

最高年俸:1300万ドル(約19億5000万円)

対象年度:2025年(ボルチモア・オリオールズ所属)

 

 2024年オフにボルチモア・オリオールズと単年契約を結んだ結んだ菅野智之。35歳でのメジャー挑戦となった「オールドルーキー」は、どんな活躍を見せてくれるだろうか。

 

 読売ジャイアンツでは最多勝4度、最優秀防御率4度、沢村賞2度受賞と卓越した成績を残し、日本球界を代表する投手に。

 

 

 2020年にポスティングシステムでのメジャー移籍を試みたが、コロナ禍の影響もあり、同年は巨人に残留。

 

 その後は数字を落としたが、2024年は24試合の登板で15勝をマーク。最多勝のタイトルを獲得した。

 

 同年オフにオリオールズとの契約を発表。4年越しにメジャー挑戦の夢を叶えた。

 

 来季36歳を迎えるが、卓越した制球力はまだまだ健在。メジャーの舞台でも巧みな投球術で打者を翻弄し、先発ローテーションを守り抜きたいところだ。

第14位タイ 松井秀喜

最高年俸:1300万ドル(約19億5000万円)

対象年度:2006〜09年(ニューヨーク・ヤンキース所属)

 

 2002年オフにニューヨーク・ヤンキースと3年契約を結んだ松井秀喜。1年目の03年から3年連続全試合出場を果たした。

 

 打撃では3年連続100打点以上、04年には打率.305、31本塁打をマークするなど存在感を発揮し、05年オフに4年総額5200万ドルで再契約を交わした。

 

 

 06年はけがの影響で51試合の出場に終わるも、翌07年は143試合出場で打率.285、25本塁打、103打点と復活。08年には再びけがに苦しんだが、09年はレギュラーシーズンでもまずまずの活躍を見せ、地区優勝に貢献した。

 

 ポストシーズンを勝ち抜いて迎えたワールドシリーズでは打率.615、3本塁打、8打点の活躍で打線を牽引。チームは世界一、自身はシリーズMVPに輝いた。

 

 契約満了となったオフにはロサンゼルス・エンゼルスと契約。打率.274、21本塁打の成績を残したが、調子の波が激しいことも起因し、1年限りでフリーエージェント(FA)に。

 

 以降はオークランド・アスレチックス、タンパベイ・レイズに1年ずつ所属するも、成績は徐々に下降。

 

 特にレイズに所属した12年はわずか34試合の出場にとどまり、同年限りで現役引退を決断した。MLB通算成績は1236試合出場、打率.282、1253安打、175本塁打、760打点、13盗塁、OPS.822となった。

第13位 今永昇太

最高年俸:1325万ドル(約19億8700万円)

対象年度:2025年(シカゴ・カブス所属)

 

 2023年オフに、シカゴ・カブスと4年総額5300万ドルで契約を結んだ今永昇太。ルーキーイヤーから結果を残した。

 

 横浜DeNAベイスターズではエースとして躍動し、2023年に最多奪三振のタイトルを獲得。

 

 

 2024年からカブスへ移籍すると、開幕から好投を続け、ルーキーながらMLBオールスターゲームにも選出。

 

 最終的に同年は15勝3敗、防御率2.91と好成績をマーク。メジャー1年目から見事な適応力を見せた。

 

 2025年は東京ドームで行われるロサンゼルス・ドジャースとのメジャー開幕戦での先発登板が濃厚となっており、日本人対決に期待が高まっている。

第12位 岩隈久志

最高年俸:1400万ドル(約21億円)

対象年度:2017年(シアトル・マリナーズ所属)

 

 2011年オフにシアトル・マリナーズと1年契約を結んだ岩隈久志。1年目の12年はシーズン中盤から先発ローテーションに食い込んで9勝を挙げ、2年契約で残留となった。

 

 13年は33試合の登板で14勝6敗、防御率2.66、翌14年は28試合の登板で15勝9敗、防御率3.52と安定した成績を残し続け、先発に欠かせない存在に。

 

 翌年以降もマリナーズでプレー。15年には無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成、16年は自己最多の16勝をマークするなど活躍を続けた。

 

 

 しかし、17年は故障の影響で6試合の登板にとどまり未勝利。一度FAとなったオフにマイナー契約を結んだが、メジャー昇格はならなかった。

 

 18年オフに読売ジャイアンツへ入団し日本球界復帰を果たしたが、度重なる故障に悩まされ一軍登板を果たすことなく、2020年に現役引退を表明した。

第11位 山本由伸

最高年俸:1416万ドル(約21億2400万円)

対象年度:2025年(ロサンゼルス・ドジャース所属)

 

 2023年オフにロサンゼルス・ドジャースと12年総額3億2500万ドルという超大型契約を締結した山本由伸。投手としてMLB史上最高額の契約となった。

 

 オリックス・バファローズでは3年連続の投手四冠に輝くなど圧巻の成績を残し、日本球界では無双状態に。

 

 

 2024年からドジャースへ移籍すると、開幕2カード目に先発マウンドを任されるなど、先発ローテーションの一角として躍動。

 

 シーズン途中での離脱もあったが、最終的に7勝、防御率3.00とまずまずの成績をマーク。ポストシーズンでも先発マウンドを任され、メジャー1年目にしてチャンピオンリングを手にした。

  

 今季は年間通して先発ローテーションの柱となり、2年連続のワールドチャンピオンを目指す。

 

 

【了】