愛知県安城市に建設中の商業施設「ららぽーと安城」の内部が、4月18日の開業に先駆けて、報道関係者向けに一部公開されました。本レポートで、施設の特徴やユーザー目線での注目ポイントをご紹介します。
同施設は、かつて倉敷紡績(クラボウ)の工場があった場所に建設されています。地域の産業や歴史の価値を尊重しつつ、屋上広場やフードコートを充実させ、ファミリー層需要を取り込む狙いです。
雨の日も楽しめる日本最大級の屋根付き空間
「ららぽーと安城」の目玉のひとつが、「ルーフトップパーク」という名前の日本最大規模を誇る屋上広場。近隣には広い公園などもありますが、「雨天時に遊べるところが少ない」という声も少なくありませんでした。その声に応える形で、天候に左右されず快適に過ごせる場所として誕生します。
広さ3,800平方メートルのうち約2,100平方メートルが屋根付きで、天候に左右されないという強みがあります。広場は「わんぱくエリア」や「ちびっこエリア」などのエリアに分かれ、46台の遊具が設置されています。
授乳室や子ども用トイレも完備しており、親子で快適に過ごせる環境が整っています。
多彩な体験を提供する「SAISONスタジアム」
ショッピング以外の滞在体験の象徴的存在となるのが、スタジアムコート「SAISONスタジアム」。
1階中央の1,000人以上収容可能な吹き抜け空間には、400インチの大型メインビジョンと音響照明を備え、2階壁面はぐるりと360度、リボンビジョン(帯状の細長いLEDディスプレイ)が取り囲んで、臨場感は抜群。
ふだんは440席の休憩所として来訪者に開放されますが、イベント時にはスタジアムコートに早変わり。あちこちに電源コンセントが完備され、利便性も抜群です。
県内最大級1,250席のフードコート
ショッピングモールのお楽しみのひとつがフードコートですが、ららぽーと安城のフードコートは愛知県内最大級の1,250席を誇ります。
家族連れの利便性という観点から、フードコート内の30店舗以上でキッズメニューを提供。靴を脱いで遊べる「小上がり」スペースも設けられています。またこちらで飲食せずとも、屋上に持っていけるよう、40店舗以上でテイクアウトメニューを販売する予定とのこと。
買い物、食事とくれば、次なるお楽しみが映画ですよね。ここには愛知県生まれの複合アミューズメント会社「コロナワールド」が出店し、西三河初となる「IMAX®」が登場。ショッピングやグルメのみならず、カルチャー発信拠点としての役割にも期待したいところです。
地域との深い結びつきと環境への配慮
三河地区は人口増加傾向にあり、高いポテンシャルを持つ地域です。古くは紡績やレンガなどのものづくりの伝統がありましたが、現在は自動車関連産業が中心となっています。そうした地域特性を活かし、地域に根ざした商業施設を目指すららぽーと安城。外装や施設内にも歴史を感じさせる装飾がほどこされ、未来を担う子どもたちに歴史が継承されているのが感じられました。
環境面では、約3,600枚の太陽光パネルによる年間200万キロワット以上の自家発電や、屋上緑化、雨水利用システムなど、様々な配慮が見てとれました。三河エリアの新たな賑わいの中心地として期待されるららぽーと安城は、4月18日に開業です。