ヘイズ・ジャパンは2月20日、アジア6ヶ国・地域1,260職種の給与と雇用実態をまとめた「2025ヘイズアジア給与ガイド」を発表した。雇用実態調査は2024年9月~11月、アジア6カ国・地域の社会人8,790名を対象にインターネットで行われた。

  • 主なIT職の給与(単位 百万円)

    主なIT職の給与(単位 百万円)

まず、ハイスキル人材サービスを提供する同社の実績データから、アジア6ヶ国・地域(中国、香港特別行政区、日本、シンガポール、マレーシア、タイ)における1,260職種の給与を集計したところ、多くの職種で、中国、香港、シンガポールの給与が日本を上回るケースが見られた。

例えば、IT部長職では、日本が1,500〜2,500万円であるのに対し、中国は1,700〜3,900万円、香港は2,000〜4,100万円、シンガポールは2,300〜4,000万円。

  • 部長級の給与(単位 百万円)

    部長級の給与(単位 百万円)

また、マーケティング担当部長職においては、日本は1,400〜2,000万円であるのに対し、中国は2,200〜3,900万円、香港は2,200〜2,600万円、シンガポールは2,200〜2,800万円だった。

  • 幹部クラスの給与 (単位 百万円)

    幹部クラスの給与 (単位 百万円)

  • 雇用の実態調査

    雇用の実態調査

また、アジア6ヶ国・地域の社会人8,790名(中国2,134名、香港特別行政区746名、日本1,442名、マレーシア2,682名、シンガポール1,519名、タイ267名)を対象に実施した「雇用の実態調査」では、昇給の予測と実際の昇給について質問した。

その結果、日本の従業員の41%が昇給に期待していない一方で、1割以上の昇給があった人は7.8%となった。また、給与に対して「満足している」と回答した人の割合は、日本以外のアジアでは57%だったのに対し、日本は42%という結果に。日本は給与に対する満足度が低いことがわかった。