松竹が27日、グループとしてBS松竹東急の事業からの撤退を発表したことを受け、BS松竹東急は28日、マイナビニュースの取材に「新たなパートナー候補と交渉を進め、事業継続の可能性を追求してまいります」とコメントした。

  • BS松竹東急開局記者発表会=22年3月24日

    BS松竹東急開局記者発表会=22年3月24日

当初計画に比べて広告売上が低迷

BS松竹東急は、2022年3月に開局。松竹の関連会社ならではの名作邦画やオリジナルドラマなどの放送に加え、プロ野球オリックス・バファローズ戦といったスポーツ中継も行ってきた。

だが、BS松竹東急の筆頭株主である松竹ブロードキャスティングの完全親会社・松竹は27日、「認知率・視聴率を伸ばしているものの、当初計画に比べ、広告売上が伸びず、これ以上のBS放送事業の継続は松竹グループとしては困難」と判断。松竹グループとして撤退することを発表した。

これを受け、BS松竹東急は同日、「当社としては、引き続き、放送を継続してまいります」と声明を発表。また28日、マイナビニュースの取材に「新たなパートナー候補と交渉を進め、事業継続の可能性を追求してまいります。一方で、調整状況によって、サービス終了の可能性もあります。その場合は改めて発表いたします」と回答した。

新たなパートナが決定した際には、「BS松竹東急」の社名・チャンネル名は「松竹」が外れたものになるとみられる。

4月4日には新ドラマスタート予定

BS松竹東急(BS260ch)と同時期に開局したジャパネットホールディングス傘下のBSJapanext(BS263ch)は、リモコンボタンのチャンネル選局の煩雑さから今年1月10日からBS10chに移動し、チャンネル名も「BS10」に変更した。

BS松竹東急は開局以来、オリジナルドラマの制作に注力しており、4月4日には新納慎也が主演する連続ドラマ『社畜人ヤブー』(毎週金曜22:30~)をスタートさせることを発表している。