ピン芸日本一決定戦『R-1グランプリ2025』。過去最多5,511人のエントリーの中から決勝戦(カンテレ・フジテレビ系、3月8日18:30~生放送)に駒を進めたのは、ヒロ・オクムラ、チャンス大城、田津原理音、ハギノリザードマン、ルシファー吉岡、吉住、さや香 新山、友田オレ、マツモトクラブの9人だ(※決勝戦ネタ順)。
ファイナリスト9人へのインタビューを、決勝戦前日まで紹介。この中で唯一のコンビ芸人である、さやか 新山は、『R-1グランプリ』のファイナリストを「やっぱり“変態”しか残れない」と表現する――。
人気が欲しければ漫才をしたほうが早い
――決勝戦進出が決まった瞬間を振り返ってみていかがですか?
めっちゃうれしかったです! 最近の『M-1グランプリ』の決勝よりも全然うれしかったですね(笑)。『M-1』は決勝まで残らないと話にならないという中で、『R-1』は「うわ、いけた!」っていう新鮮な感覚で。2017年に『M-1』で初めて決勝に進んだときの気持ちを思い出しました。
今回の決勝進出が決まったあと、(ヨシモト)∞ホールまで移動するタクシーの中でも、着いてからの喫煙所でも、ふとした瞬間に「うわ、うれし!」みたいな。アイロンヘッドの辻井さんに「お前もうええって、わかったから」って言われるくらい、ほんまにずっとうれしかったです(笑)
――ファイナリスト9人を見ていかがですか?
ネタ順が、決勝戦常連のルシファーさん、吉住のあとの7番目で、そこが山場になるような気がしています。それがいい風に流れるのか、悪い方に傾くのか…いろいろあると思いますが、正直あまり気にしていないです。周りの人のことは全く考えていないですね。ただ、この2人のあとに高得点を出せたら、ほんまに(優勝)あるんちゃうかなとは思っています。
――今大会のファイナリスト唯一のコンビ芸人です。新山さんから見た『R-1グランプリ』の魅力は?
これまでは準々決勝あたりで負けてきましたが、『R-1』には出続けてきました。ただ、ちゃんとネタを作って、先輩にお願いしてピン芸人のライブに出させてもらって、というところまでやったのは、今回が初めてです。ちゃんと向き合って思いましたが、やっぱり『R-1』は“変態”しか残れないと思います(笑)
人気が欲しければ、漫才をしたほうが早いと思うんですよ。『M-1』で準決勝・敗者復活戦まで行けば、仕事がもらえるという流れがある中で、それでもピン芸にかけ続けるのって、相当お笑いが好きじゃないとできないし残れない。ほんまにピン芸が好きな変態が集まっているんやな、と今回めちゃくちゃ感じました。
――そんな“変態”たちに囲まれての決勝進出ですが、「これだけはファイナリストの誰にも負けない!」と誇れる、ご自身の強みを教えてください。
“お笑いが好き”ということです。好きな人たちの誰にも負けないくらい、僕が一番、お笑いが好きです!
『M-1』を休んで『R-1』に懸けてきた熱量を
――優勝したらかなえたい夢を教えてください。
ネタのことでいっぱいいっぱいなので、先のことは考えられていませんが…。これまで1回も持ったことがないので、カンテレのレギュラー番組が欲しいです! 今ある番組というよりは、さや香 新山の初ピン冠番組(笑)。R-1チャンピオンなので!
――決勝戦のネタで見てほしいところはどこですか?
熱量です! こだわりの仕掛けがあるとかではなく、ただただ言葉をぶつける。“ザ・新山”のネタになると思います。ネタの熱量だけでなく、『M-1』を休んで『R-1』に懸けてきたぞ、という熱量を感じていただけたら!
――視聴者の皆さんに伝えたいことはありますか?
おもしろかったらSNSでつぶやいてください! おもしろくなかったらつぶやかないでください(笑)。これは皆さんへのお願いですね。
――決勝戦に向けて意気込みをお願いします。
とにかく楽しみます! ちゃんと楽しめるように準備して挑みます。(田津原)理音だけは何とか倒したいと思います!
――最後に、新山さんにとって『R-1グランプリ』とは?
今はただただ決勝にいけたことがうれしいので、シンプルに「最高の大会」です!
決勝戦のネタ尺は4分。ファイナリスト9人が争うファーストステージは、審査員による得点審査。ファーストステージの上位3人が進むファイナルステージは、審査員による決選投票が行われ、その結果で、優勝者が決定する。
決勝戦のMCを務めるのは、5年連続のタッグとなる霜降り明星&広瀬アリス。審査員は、4年連続の顔ぶれとなる陣内智則、バカリズム、小籔千豊、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、ハリウッドザコシショウに加え、新たに2人を迎えた7人体制となる。この2人の詳細は、決勝戦当日3月8日(15:00~ ※一部地域除く)に放送される『霜降り明星のR-1グランプリを100倍楽しく見るTV』内で発表予定。