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プロ野球では球春到来を迎え、2025年シーズン開幕に向けて、調整が進んでいる。しかし、春季キャンプや対外試合での故障がすでに多数発生。早くも開幕一軍が絶望的となってしまった選手も少なくない。ここでは、レギュラーシーズン開幕前に早くも離脱を強いられた投手を紹介したい。
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西純矢(阪神タイガース)
・投打:右投右打
・身長/体重:184cm/98kg
・生年月日:2001年9月13日
・経歴:創志学園高
・ドラフト:2019年ドラフト1位
プロ入り当初から大きな期待が寄せられるも、近年は伸び悩みを見せている西純矢。今春キャンプでは、右肘の違和感により戦列を離れた。
創志学園高では2年夏の甲子園で16奪三振完封勝利を挙げ、一躍注目の存在となった西純。世代屈指の評価を得て、2019年ドラフト1位で阪神タイガースに入団した。
高卒2年目に一軍デビューを果たすと、翌2022年には14試合(77回1/3)を投げて、6勝3敗、防御率2.68の好成績。最速150キロ超のストレートと、140キロ台の高速フォークを武器に飛躍の兆しを示した。
しかし、2023年は制球面で課題が露呈し、17試合登板、5勝2敗、防御率3.86と先発ローテーションへの定着はならず。
昨季はファームを主戦場とし、一軍ではわずか4試合の救援登板で0勝1敗、防御率2.70に終わった。
高卒6年目を迎える今季は、キャンプ序盤から右肘のコンディション不良により別メニュー調整に。精密検査を受けるため離脱となり、開幕一軍が不透明な状況となっている。
奥川恭伸(東京ヤクルトスワローズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:184cm/82kg
・生年月日:2001年4月16日
・経歴:星稜高
・ドラフト:2019年ドラフト1位
2025年は完全復活が期待される奥川恭伸だが、下半身のコンディション不良により、予定されていた登板を回避。幸い重症には至らなかったが、実戦での調整が遅れている。
星稜高時代から世代屈指の好投手として注目を集め、ドラフト会議では3球団が競合。抽選の結果、東京ヤクルトスワローズへの入団が決まった。
高卒2年目の2021年に先発ローテーションに定着し、18試合の登板で9勝4敗、防御率3.26の好成績をマーク。
しかし、翌2022年は右肘痛でわずか1試合の登板に。2023年4月に実戦復帰したが、練習中に左足首を骨折し、2年続けて一軍登板なしに終わった。
昨季は腰痛で開幕から出遅れるも、6月15日のオリックス戦で980日ぶりに一軍復帰。
シーズン途中にも一時離脱したが、最終的に7試合の登板で3勝2敗、防御率2.76と復活を予感させた。
今季は2月18日に実戦登板が予定されていたが、直前で登板を回避。状態が不安視されたが、すでに全体練習へ合流するなど、長期離脱は免れた。
森博人(中日ドラゴンズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/84kg
・生年月日:1998年5月25日
・経歴:豊川高 - 日本体育大
・ドラフト:2020年ドラフト2位
2年連続で一軍登板なしに終わり、2025年は正念場となる森博人。今春は一軍キャンプで迎えたが、右肘の違和感により離脱を強いられた。
日本体育大から2020年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団すると、ルーキーイヤーのシーズン終盤に一軍デビュー。同年は10試合に登板し、防御率3.00を記録した。
翌2022年は6月から一軍に定着し、30試合の登板で1勝0敗、防御率2.67の好成績を残した。
しかし、2023年は投球フォームを崩すなど不調に陥り、一軍登板なし。昨季は開幕前に右肘の靭帯を損傷し、大きく出遅れた。
夏場には実戦復帰し、二軍では24試合登板、防御率2.16と結果を残したが、一軍登板がないままシーズン終了。
プロ5年目を迎える今季は、一軍キャンプスタートを切ったが、またしても右肘のコンディション不良でリハビリ組に回った。その後、精密検査のためにキャンプを離れており、今後は不透明な状況となっている。
アドゥワ誠(広島東洋カープ)
・投打:右投右打
・身長/体重:196cm/80kg
・生年月日:1998年10月2日
・経歴:松山聖陵高
・ドラフト:2016年ドラフト5位
昨季は先発に転向し、6勝を記録したアドゥワ誠。だが、今春キャンプは右内転筋の張りで別メニュー調整となっており、開幕ローテーション入りには暗雲が立ち込めている。
2016年ドラフト5位で広島東洋カープに入団。高卒2年目の2018年に一軍デビューすると、同年は53試合登板、6勝2敗5ホールド、防御率3.74とブルペンを支えた。
翌2019年は先発に挑戦したが、3勝どまり。その後は右肘の手術もあり、一軍マウンドから遠ざかった。
それでも、2023年に4年ぶりの一軍復帰を果たし、救援で14試合に登板。昨季は先発に再挑戦し、開幕ローテーション入りを掴むと、8月6日の巨人戦ではプロ初完封勝利を挙げた。
同年は最終的に20試合(106回1/3)を投げ、6勝4敗、防御率3.13の好成績をマーク。
しかし、今季は初の対外試合となった2月18日の楽天戦で1回1/3を6失点。さらに、右内転筋の違和感を訴え、戦列を離れた。2年連続の開幕ローテーション入りは、微妙な状況といえそうだ。
上茶谷大河(福岡ソフトバンクホークス)
・投打:右投右打
・身長/体重:182cm/83kg
・生年月日:1996年8月31日
・経歴:京都学園高 - 東洋大
・ドラフト:2018年ドラフト1位
現役ドラフトにより、今季から福岡ソフトバンクホークスに加わった上茶谷大河。新天地での再起が期待されたが、右肘関節クリーニング術により早くも長期離脱を強いられた。
東洋大から2018年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団。ルーキーイヤーから開幕ローテーション入りすると、同年は25試合登板、7勝6敗、防御率3.96とまずまずの数字を残した。
その後は先発で思うような活躍ができず、2023年はリリーフに転向。同年は46試合に登板し、5勝3敗4ホールド、防御率2.11の好成績をマーク。
だが、昨季は18試合の登板で2勝2敗1ホールド、防御率4.37に終わり、同年オフの現役ドラフトでソフトバンクに移籍する運びとなった。
新天地では先発再転向が見込まれ、一軍キャンプに名を連ねていたが、右肘の違和感で離脱。2月上旬に右肘関節クリーニング術を受けた。
競技復帰まで約4ヶ月の見込みであることが発表されており、早くも開幕一軍が絶望的となった。
吉田輝星(オリックス・バファローズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:175cm/83kg
・生年月日:2001年1月12日
・経歴:金足農
・ドラフト:2018年ドラフト1位
移籍初年度の昨季は50試合に登板するなど、ブルペンを支える活躍を見せた吉田輝星。ところが、今季は早々に右肘の内側側副靭帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を受けることになり、2025年シーズン中の復帰は絶望的となった。
金足農高時代には、エースとして甲子園準優勝を経験。2018年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団した。
高卒4年目の2022年に救援で頭角を現し、自己最多の51試合に登板。飛躍の足掛かりを掴んだかに思われたが、翌2023年はわずか3試合の登板に終わった。
同年オフ、黒木優太との交換トレードでオリックス・バファローズに移籍する運びとなった。
それでも、新天地では再び中継ぎで一軍に定着し、50試合登板、4勝0敗14ホールド、防御率3.32の好成績を残した。
しかし、シーズン終盤に右肘を疲労骨折し、今春キャンプは二軍スタートに。一時はブルペンに入るなど、順調な調整を見せていたが、無念の長期離脱が決定した。
【了】