LENDEXは、「政策金利」に関するアンケート調査の結果を2月20日に発表した。同調査は、2025年2月14日、全国の20代~60代の男女300人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 約半数の人が「政策金利0.5%」への引き上げを知らなかったと回答

2025年1月、日本銀行は政策金利を0.25%から0.5%へ引き上げることを決定した。この利上げは、2024年3月のマイナス金利解除、同年7月の0.25%への引き上げに続くものであり、約17年ぶりの高水準となる。

政策金利の引き上げは、住宅ローン金利や預金金利、物価、為替相場などに影響を与え、家計や資産形成にも直接的な影響を及ぼす可能性がある。しかし、今回の調査では、政策金利が0.5%に引き上げられることを「知っていた」と回答した人は約半数にとどまった。

金利の変動は住宅ローンや預金金利、物価の変動などに影響を与えるものの、現時点で金利に直接関わる決定を行っていない人にとっては関心が薄い可能性がある。また、特に若年層や金融リテラシーの低い層では、金利変動の影響を理解しづらいことも要因と考えられる。

  • 政策金利の引き上げによる影響をだいたい理解している人はわずか11.67%

さらに、政策金利の引き上げによる影響についての理解度を尋ねたところ、「よく分からない」と感じている人は多いものの、実は多くの人が「もっと知りたい」と思っていることが分かった。

実際に、「だいたい分かる」と答えた人はわずか11.67%だが、「知りたい」「少しだけ知りたい」と答えた人は合わせて約6割にのぼる。つまり、「よく分からないな」と感じているのは決して少数派ではなく、周りの人も同じように「知りたい」と思っているといえるだろう。

  • ほとんどの人が少なからず政策金利の変動を意識している

また、政策金利の引き上げが自身の生活に影響を与えると思うかを尋ねたところ、「思う」「少し思う」と回答した人は58.33%にのぼり、半数以上が「何かしらの影響があるはず」と考えていることが分かった。

一方で、「どちらとも言えない」と答えた人も約3割おり、「実際にどのように影響するのか分からない」と感じている人が一定数いることも明らかとなった。「あまり思わない」「思わない」と回答した人は12%程度にとどまり、ほとんどの人が少なからず政策金利の変動を意識していることがうかがえる。

  • 半数以上の人が金融や経済の勉強をしたいという意欲を持っていることが明らかに

実際に、金融や経済の勉強をしたいか尋ねたところ、「思う」「少し思う」と回答した人は合わせて60%にのぼり、半数以上の人が「学びたい」と考えていることが明らかに。

一方で、「どちらとも言えない」と答えた人は約19%おり、「興味はあるが、何から学べばいいのか分からない」と感じている人も一定数いると分析できる結果となった。

同社によると、銀行に預けるだけでは資産がほとんど増えない時代に、資産運用という選択肢を知っているかどうかで、資産の増え方は大きく異なっていくとのこと。株式や投資信託、不動産などの資産運用を理解することで、単に「貯める」だけでなく「増やす」ことも可能となるのだという。