フジテレビは21日、夏の大型バラエティ特番『FNS27時間テレビ』について、今年の放送を見送ることを発表した。

  • フジテレビ本社=東京・台場

1987年にスタートした同特番は毎年夏に放送され、コロナ禍の20~22年は中止となったが、港浩一前社長の就任後、23年に復活。同年は『千鳥の鬼レンチャン』、24年は『新しいカギ』を中心に制作され、高いコア視聴率などで成功を収めた。

今年も放送を予定しており、港社長(当時)は今年1月に行われた系列局が参加するFNS新年交歓会で意気込みを語っていたが、スポンサーがCM出稿を見送るといった状況が続いていることを受け、中止を決定。同局では「放送を楽しみにしてくださっていた視聴者の皆様には、深くお詫び申し上げます」とコメントしている。

今回の騒動の引き金となった中居正広氏は、『FNS27時間テレビ』の総合司会を8回担当。これはビートたけしと並ぶ歴代最多回数で、「さんま・中居の今夜も眠れない」といった恒例の名物コーナーにも出演するなど、長年にわたり番組を支えてきた一人だった。また、コロナ禍による休止の中で放送された『FNSラフ&ミュージック〜歌と笑いの祭典〜』では、松本人志、ナインティナインとともに2年連続でメインを務めていた。