世界思想社教学社は2月20日、第10回「受験川柳」の授賞作品を発表した。

  • 第10回「受験川柳」

現役受験生、かつての受験生、受験生の家族など、さまざまな立場の方から、2,913句の作品が寄せられた。試験本番の緊張感や受験勉強の悲喜こもごもを表した句など、個性豊かな作品が集まったが、その中から特に優れた7句が選定された。

第10回「受験川柳」受賞作品

応募総数2,913句の中から、尾藤川柳氏(川柳家、女子美術大学特別招聘教授)と教学社が選考し、以下の作品が受賞した。

最優秀賞に選ばれたのは「その努力 微分をすれば 無限大」(S 16歳)。関数を微分すると、その地点での傾きを表すが、受験生は日々勉強の時間や質を高めており、その変化の量、傾きは無限に近いことを表している。

  • 最優秀賞

高校生特別賞には、「赤本に 描く未来の キャンパス図」(ソララ 18歳)が選ばれた。赤本を通して志望大学のキャンパスを思い描く受験生の心情を詠んでいる。

  • 高校生特別賞

優秀賞には、「赤本にカバーをかける月明かり」(秋葉のこ 17歳)、「ひたむきに解いたルートが道となる」(白川 譽 18歳)、「赤本と共に過ごした夜明け前」(2050年生まれのコオロギ 17歳)、「単語帳光るふせんのネオン街」(かえるの子はおたまじゃくし 18歳)、「赤本で夢との距離を推し量る」(かつどん 17歳)の5作品が選ばれた。

第11回「受験川柳」募集

引き続き、第11回「受験川柳」の募集を行う。受験にまつわるエピソードや受験への想いが込められた作品、ユーモアあふれる句、受験生を励ます作品など、幅広いテーマの応募を受け付けている。応募締切は2025年9月24日。応募作品の中から最優秀賞などを選考し、受賞者には賞品を進呈する。優秀作品は特設ウェブサイトで発表予定。