マイナビは2月13日、「花粉症と仕事に関する調査」の結果を発表した。調査は1月6日~9日、企業の中途採用業務担当者849名、および転職活動を行った・行う予定の20〜50代の正社員1,368名を対象にインターネットで行われた。

  • 花粉症が転職活動に影響していると思いますか?

    花粉症が転職活動に影響していると思いますか?

2024年12月に転職活動を行った、または今後3カ月以内に転職活動を実施する予定の正社員のうち、「花粉症である」と回答したのは56.3%。自身が「花粉症である」と回答した人を対象に「花粉症が転職活動に影響していると思いますか?」と尋ねたところ、35.2%が「影響している」と回答。特に20代では50.7%と、花粉症の転職への影響は年代が低いほど高い傾向に。

具体的には、3割が「転職時期をずらしたことがある」(29.6%)、約4人に1人が「応募する職種や業種を変更した」(25.8%)、4割弱が「パフォーマンスの低下を感じたことがある」(38.3%)で、いずれも20代では5割前後と高い割合を示した。

  • 花粉症が仕事に与える影響について

    花粉症が仕事に与える影響について

花粉症が仕事に与える影響についても聞いたところ、花粉症である人の59.7%が「花粉症で業務に支障が出る」と回答。また、「花粉症で生産性が下がる」(71.1%)と回答した割合は7割を超える結果に。

具体的に業務にどんな影響を与えるかを自由回答で聞いたところ、「パソコンを使った作業に集中できない。また、目のかゆみのせいでパソコンの画面を見続けるのがつらい」など、デスクワークにおける集中力の低下を挙げるものが多数見られたほか、「コミュニケーションをとる際に、相手に悪い印象を与えてしまう」など、花粉症の症状が対人関係に悪影響を及ぼすという回答も見られた。

  • 企業の花粉症対策として魅力的だと感じる対応

    企業の花粉症対策として魅力的だと感じる対応

次に、企業の花粉症対策として魅力的だと感じる対応について聞いたところ、「花粉症手当(花粉症の診察費・薬代・マスク代)の支給」(38.2%)や「空気清浄機の設置など空調の整備」(35.3%)が上位に。

また、企業に対して花粉症対策を実施しているかを聞くと、実施している割合は57.5%に。特に、「空気清浄機の設置など空調の整備」(53.1%)を行っている企業が多く、一方で、個人が最も魅力的だと感じている「花粉症手当の支給」を実施している企業は26.8%にとどまった。