今回は、春を感じるかわいい言葉を紹介します。
春に関連する言葉には、響きが美しい・かっこいい言葉やおしゃれな言葉が多く存在します。春の言葉を集めることで、春もっと楽しめるかもしれませんよ。
春を感じるかわいい言葉【植物】
春は草花が芽吹きだす季節でもあります。そんな春の植物に関したかわいい言葉を集めてみました。
乙女椿
【おとめつばき】
ピンク色の八重咲き椿。その名の通り繊細で、可憐な印象を持つ花です。淡いピンク色をしており、見る人の心を癒します。花言葉は、「控えめな美」「控えめな愛」など。
鶯神楽
【うぐいすかぐら】
春になると枝先に垂れ下がりながら咲く淡いピンク色の花で、6月ごろには丸くかわいい赤い実をつけます。花言葉は「未来を見つめる」「明日への希望」など。
花筏
【はないかだ】
流れる水面に桜の花びらが浮かび、まるで筏のように見える光景のことをいいます。散った花びらが風に吹かれて水面を流れる様子は、春の終わりを告げる合図でもあります。
アネモネ
【あねもね】
赤、青、白、紫など色鮮やかな花色を持ち、風に揺れる姿が見る者の心を和ませることから「風の花」とも呼ばれています。
デージー
【でーじー】
春の草原に咲く小さく可愛らしい花の姿が特徴で、日本では雛菊とも呼ばれています。花言葉は、「純潔」「美人」「平和」「希望」など。
クローバー
【くろーばー】
春から夏にかけて白い小さな花を咲かせ、シロツメクサともいわれます。多くは三つ葉ですが、珍しい四つ葉は幸運をもたらすといわれています。花言葉は「約束」「幸運」など。
スノードロップ
【すのーどろっぷ】
しずくに似た真っ白な姿をしており、冬の終わりに雪の中から顔を出すことから春の訪れを告げる花として親しまれています。花言葉は「希望」「慰め」など。
初草
【はつぐさ】
春先に芽吹く草の総称で若草とも呼ばれており、新たな季節の始まりを象徴しています。
花の衣
【はなのころも】
美しく華やかな春の服や花見用の晴れ着のこと。また、咲き誇る花々の様子を美しい衣に見立てた様子を表した言葉です。
花の便り
【はなのたより】
花が咲いたという音信。花の香りや色が行き交う人々に春の知らせを運んできます。
初花
【はつはな】
春先に最初に咲く花を指し、多くは桜のことをいいます。
雪柳
【ゆきやなぎ】
春の初めに白い小花が枝いっぱいに咲き誇る姿が特徴的な植物で、まるで枝に雪が降り積もったかのような美しさがあります。花言葉は「愛らしさ」「気まま」「殊勝」など。
スノーフレーク
【すのふれーく】
春を迎える頃に咲く美しい純白の花。スズランのようにベル型の花弁が下向きに咲きます。花言葉は「純粋」「純潔」など。
沈丁花
【じんちょうげ】
甘く爽やかな香りで広く知られる花です。丸くかわいい姿だけでなく特徴的な香りも春の象徴として多くの人に親しまれています。花言葉は「永遠」「不死「栄光」など。
桃の花
【もものはな】
梅の花が終わり、桜の花にはまだ早いころ、桃の木に咲く薄紅色の可憐な花です。女の子の健やかな成長を願う「桃の節句」でも知られています。花言葉は「気立ての良さ」「チャーミング」など。
春を感じるかわいい言葉【生き物】
暖かい季節になると、さまざまな生き物が活動的になります。ここでは春に賑やかになる小さな生き物に関する言葉をご紹介します。
春告鳥
【はるつげどり】
ウグイスの別名。日本では「ホーホケキョ」という特徴的な鳴き声で春の到来を知らせる鳥として、古くから親しまれています。
桜貝
【さくらがい】
その名の通り桜色をした可憐な二枚貝です。その美しい見た目から貝殻細工に利用されることもあります。晩春から春にかけて海岸に打ち寄せられるといわれています。
歌詠み鳥
【うたよみどり】
ウグイスの別名。「古今和歌集」で詠まれた詩が由来となっています。
乙鳥
【いっちょう】
春の訪れを象徴する鳥であるツバメの異名で、春の季語としても知られています。
初音
【はつね】
鳥や虫のその年・その季節の最初の鳴き声のこと。特にウグイスの鳴き声を指します。
雲雀
【ひばり】
茶色の小さな鳥で、頭にある短い冠羽が特徴。春になると空高く舞い上がりながらさえずることで知られています。
百千鳥
【ももちどり】
春に多くの種類の鳥が一斉に鳴き交う様子を表した春の季語です。
春を感じるかわいい言葉【気象】
咲き誇る花々に降る雨や柔らかな日差しなど、春の風流な気象現象に関する言葉を集めてみました。
花冷え
【はなびえ】
桜が咲く春先に一時的に訪れる寒さを指します。
霞の衣
【かすみのころも】
春の大気中に漂う薄い霧や霞が、まるで空に衣をまとったかのように見えること。
風光る
【かぜひかる】
春の心地よいきらきらした日差しの中、軽やかな風が吹き渡る様子を指す言葉です。
菜種梅雨
【なたねづゆ】
菜の花が咲く3月下旬から4月にかけて降る暖かい長雨のことをいいます。花の開花をせきたてるように降るため、「催花雨(さいかう)」という別名もあります。
花曇り
【はなぐもり】
桜の季節に見られる、薄くぼんやりした曇った空模様を表した言葉です。
泡雪
【あわゆき】
春先に降る溶けやすいやわらかな雪を指します。すぐに解けてしまうため、まるで泡のように儚い印象を与えます。
花の雨
【はなのあめ】
桜の花に降りそそぐ雨、または桜の咲くころに降る雨のことをいいます。
陽炎
【かげろう】
局所的に密度が異なる大気が混じり合うことで生じる、空気が揺らいで見える現象をいいます。特に春の日に起こることが多く、遠くの景色がぼんやりと浮かび上がる様子は幻想的です。
春陽
【しゅんよう】
春の日差しを意味します。また春の季節そのものを指す場合もあります。
春雨
【はるさめ】
春にしとしとと静かに降る雨を指します。
春光
【しゅんこう】
春に広がる明るく爽やかな光を指します。また春の景色のことをいう場合もあります。
春を感じるかわいい言葉【その他】
風光明媚な春の季節には、月の呼び方や行事を表す言葉も美しい言葉が多くあります。
萌
【もえ】
植物が芽吹く様子を表す言葉で、春の訪れを象徴しています。また、物事の起こりはじめのことでもあります。
花見月
【はなみづき】
旧暦3月の異称です。桜が咲き誇る季節から名づけられました。
立春
【りっしゅん】
日本の旧暦で春が始まる日を指し、冬から春への移り変わりを告げる重要な節目の日です。
春眠
【しゅんみん】
春の穏やかな気候に誘われて、心地よい眠りに落ちることです。
惜春
【せきしゅん】
桜が散り始め、日に日に春の終わりが近づく中、春を名残惜しむ気持ちを表しています。
春月
【しゅんげつ】
春の夜空に浮かぶ美しい月を意味します。
桜月
【さくらづき】
旧暦3月の異称で、満開の桜が咲き乱れる春のひと月を指します。
花の宴
【はなのえん】
春の花々を楽しむために催される集まりや酒宴を指します。昔から桜が満開となるこの時期、多くの人々が花見をしながら宴を楽しみました。
弥生
【やよい】
日本の旧暦で3月を表し、新芽がいよいよ生い茂る月を意味します。
梅見
【うめみ】
梅の花を愛でる行事で、春の訪れの象徴とされています。真冬の寒さを乗り越えて咲く梅の花は、春を告げる先駆けとして日本人に親しまれてきました。
陽春
【ようしゅん】
陽気に満ちたあたたかな春を表す言葉。この時期、植物は生き生きと成長し、動物も活動的になります。
艶陽
【えんよう】
華やかな晩春の頃を指す言葉です。
春を表す多彩な言葉に風流を感じて
春に関する言葉は昔から多くの文学や詩に登場してきました。ぜひ大切な人に送るメッセージや手紙に季語を添えてみてください。古より親しまれてきた多彩な春の言葉を通じて日本の文化を楽しむことができるでしょう。