ブレイク必至!? 中日が誇るスター候補選手6人。2025年期待のプロスペク…

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 球春到来を迎えた2025年のプロ野球。レギュラーシーズンに向けて各球団がスタートを切ったが、チームの躍進には若手選手の底上げが不可欠といえるだろう。そこで今回は、今季中のブレイクに大きな期待がかけられている中日ドラゴンズのスター候補を紹介したい。

 

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ブライト健太

投打:右投右打

身長/体重:184cm/88kg

生年月日:1999年5月7日

経歴:葛飾野高 - 上武大

ドラフト:2021年ドラフト1位

 

 昨季、一軍で初アーチを放ったブライト健太。今季はシーズンを通して一軍の戦力となりたいところだ。

 

 都立の葛飾野高から上武大に進学し、2021年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。走攻守の三拍子揃った選手として、即戦力での活躍が期待された。

 

 

 しかし、プロ1年目は右肩痛や左足の肉離れなどのケガに泣かされ、一軍出場はなし。プロ2年目は開幕一軍入りを果たすも、一軍では33試合の出場で打率.241、4打点と物足りない数字に終わった。

 

 プロ3年目の昨季は開幕をファームで迎え、6月11日に今季初昇格。だが、同日の日本ハム戦では4打席で3三振を喫するなど、6月は一軍戦で打率.111(9打数1安打)と結果を出せず。同17日にはファームへ降格となった。

 

 それでも、8月9日に再昇格を果たし、代打として出場機会を増やしていったブライト。同24日の巨人戦でも代打として打席に立つと、井上温大からプロ初ホームランを放った。

 

 9月29日の広島戦では9回に代打出場すると、決勝打となる勝ち越しホームランを記録。今季は35試合の出場で打率.239、2本塁打、3打点に終わったが、代打では打率.320(25打数8安打)という好打率を残した。

 

 10月の「みやざきフェニックス・リーグ」では、右脚の太もも裏を痛めて離脱。一軍で活躍するために、”ケガをしない体づくり”もしていきたいところだ。

 

 今季は年間通して一軍に帯同し、主軸へと成長してくれることに期待したい。

尾田剛樹

投打:左投左打

身長/体重:175cm/74kg

生年月日:2000年8月3日

経歴:高野山高 - 大阪観光大 - BC・栃木

ドラフト:2023年育成選手ドラフト3位

 

 プロ1年目の昨季、開幕直前に支配下契約を勝ち取った尾田剛樹。今季の外野手争いに割って入りたいところだ。

 

 独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスから、2023年育成選手ドラフト3位で中日ドラゴンズに入団。俊足の外野手として、プロの世界に入った。

 

 

 昨春のオープン戦から18試合に出場し、2盗塁を記録するなど持ち味を発揮。開幕直前の3月25日には支配下契約を手にし、開幕一軍にも入った。

 

 4月2日の巨人戦では代走として出場し、挟まれる形となりながらも、タッチを交わしてプロ初盗塁をマーク。

 

 一方、5月6日の巨人戦では「8番・中堅」でプロ初スタメンに名を連ねたが、4打数0安打。また、同14日の阪神戦では代走として出場するも、牽制アウトに。昨季は打撃面や走塁面に課題が残り、65試合の出場で11打数0安打、4盗塁の成績だった。

 

 それでも、10月の「みやざきフェニックス・リーグ」では躍動。同18日の四国IL選抜との試合では4つの盗塁を決めるなど、10試合の出場で打率.382(34打数13安打)、2打点、7盗塁の好成績を収めた。

 

 さらに、11月には「2024アジアウインターベースボールリーグ」に派遣されると、16試合の出場で打率.302(43打数13安打)、2打点、6盗塁をマーク。持ち味の走力は無論、打撃面でも成長を見せている。

 

 今季は、レギュラーの細川成也が一塁で起用される可能性があり、外野の枠が空くことも考えられる。2025年シーズンは走塁のみでなく打撃でも結果を残し、レギュラー奪取に期待したい。

仲地礼亜

投打:右投右打

身長/体重:177cm/83kg

生年月日:2001年2月15日

経歴:嘉手納高 - 沖縄大

ドラフト:2022年ドラフト1位

 

 プロ2年目の昨季は悔しいシーズンとなった仲地礼亜。持っているポテンシャルは高いだけに、ブレイクが期待される1人だ。

 

 沖縄大から、2022年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。沖縄の大学から初のドラフト指名を勝ち取り、NPBへの切符を手にした。

 

 

 プロ1年目の昨季は、5月13日のヤクルト戦でプロ初登板初先発。しかし、初回に4番・村上宗隆に2点本塁打を浴びると、途中で左脇腹を痛めて1回2失点で降板となった。

 

 それでも、夏場には再度一軍のマウンドに上がり、7月26日のDeNA戦でプロ初勝利をマーク。ルーキーイヤーは一軍で9試合に先発登板し、2勝5敗、防御率4.98の成績で終えた。

 

 昨季は4月中旬からファームで好投を続けると、5月26日のヤクルト戦で今季初登板初先発。だが、右足転筋を痛めて1イニングで緊急降板。前年のプロ初登板の際にも1イニングで降板しただけに、悔しいマウンドとなった。

 

 さらに、復帰直後の8月25日にウエスタン・リーグで登板した際には、2回途中でまたしても緊急降板。再び右足転筋を痛め、今季の一軍登板はわずか1試合に終わった。

 

 一方、ファームでは今季、9試合の登板で奪三振率9.18という高い数字を記録。ストレートやスライダーを中心に、多彩な変化球を持っているのも仲地の大きな武器。

 

 今季からは背番号「31」から「26」に変更。新たな背番号で飛躍を果たすためにも、故障離脱は避けていきたいところだ。

辻本倫太郎

投打:右投右打

身長/体重:168cm/73kg

生年月日:2001年8月11日

経歴:北海高 - 仙台大

ドラフト:2023年ドラフト3位

 

 ルーキーイヤーの昨季、一軍の舞台を経験した辻本倫太郎。打撃を強化し、今季は一軍で結果を出したいところだ。

 

 仙台大から、2023年ドラフト3位で中日ドラゴンズに入団。しかし、オープン戦では13試合の出場で打率.192(26打数5安打)、3打点とアピールできず、開幕はファームで迎えた。

 

 

 4月17日には一軍昇格を果たしたが、4試合の出場で3打数0安打に終わり、同25日にはファーム降格。その後、9月まではファームでバットを振り続けた。

 

 9月5日に一軍昇格を果たすと、同7日の広島戦ではプロ初安打を記録。一方、11日のヤクルト戦ではまさかの2失策を記録するなど、持ち前の守備でミスが出るシーンもあった。

 

 最終的に一軍では13試合出場で、打率.167(18打数3安打)。ファームでも90試合の出場で打率.227、21打点と、やや物足りない数字に終わった。

 

 それでも、10月に行われた「みやざきフェニックス・リーグ」、11月の「2024アジアウインターベースボールリーグ」に参加し、経験を積んだ本。課題の打撃を強化し、レギュラー奪取を狙いたい。

松木平優太

投打:右投右打

身長/体重:178cm/78kg

生年月日:2003年2月24日

経歴:精華高

ドラフト:2020年育成選手ドラフト3位

 

 昨季に急成長を遂げた松木平優太は、今季のブレイク候補筆頭とも言えそうだ。

 

 大阪府の精華高から、2020年育成選手ドラフト3位で中日ドラゴンズに入団。しかし、プロ入り以降は制球に苦しみ、ファームでも思わしくない投球内容が続いた。

 

 

 そんな中、高卒4年目の昨季はファームで防御率1点台の好投を続けた松木平。すると、7月には念願の支配下契約を勝ち取った。

 

 7月10日のDeNA戦でプロ初登板初先発を果たすと、7回3失点の好投を披露。敗戦投手にはなったものの、DeNAのエース・東克樹を相手に堂々の投げ合いを演じた。

 

 同31日のヤクルト戦で先発した際には、6回無失点の好投でプロ初勝利をマーク。その後も一軍のマウンドで腕を振り、一軍では8試合の先発登板で2勝4敗、防御率3.70の成績だった。

 

 140キロ中盤のストレートを中心に、カットボールやチェンジアップなどを駆使する松木平。井上一樹監督からの期待も大きく、先発ローテーション入りが期待される。

 

 さらに、昨秋のドラフトでは同学年の金丸夢斗(関西大)と吉田聖弥(西濃運輸)が指名を受けて入団。ライバルの存在も刺激にし、さらなる高みを目指したいところだ。

濱将乃介

投打:右投左打

身長/体重:181cm/81kg

生年月日:2000年5月3日

経歴:東海大甲府高 - 四国・高知 - 日本海・福井

ドラフト:2022年ドラフト5位

 

 昨季から外野手に転向した濱将乃介。プロ3年目の今季は勝負の年であり、チャンスの年でもあるだろう。

 

 独立リーグの福井ネクサスエレファンツから、2022年ドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。同期には村松開人や田中幹也、福永裕基などの主力メンバーが揃う。

 

 

 プロ1年目はファームで88試合に出場し、打率.205、1本塁打、13打点、6盗塁と打撃面で苦戦。とはいえ、同年オフには「2023アジアウインターベースボールリーグ」に参加し、15試合の出場で打率.259、1本塁打、6打点、6盗塁と一定の数字を残した。

 

 プロ2年目の昨季は外野手に転向し、開幕直後はファームで好調な打撃を見せた。だが、5月以降は調子が徐々に下降。

 

 それでも、8月からは再び調子を上げ、99試合の出場で打率.250、23打点、14盗塁と前年を上回る数字をマーク。

 

 一軍デビューこそお預けとなったが、94試合で外野のポジションを守り、守備率.994と堅い守りも光った。

 

 今季は、レギュラーの細川成也が一塁守備に再挑戦。川越誠司やブライト健太、尾田剛樹などライバルも多いが、持ち前の俊足と強肩だけでなく、バットでアピールできれば、チャンスは大いにありそうだ。

 

 

【了】