RIZAPが運営するコンビニジム「chocoZAP(チョコザップ)」では、会員が運営の一部を手伝うサポート会員制度(フレンドリー会員・セルフメンテナンス会員)を試験導入してきた。運用体制やルールなどにおいて利用者・事業者・社会の"三方良し"となるスキームを確立したため、本格展開を開始する。

  • サポート会員制度(フレンドリー会員・セルフメンテナンス会員)

chocoZAP(チョコザップ)では、無人かつ24時間365日営業と、店舗清掃やマシンメンテナンスの実施、どちらも両立するサステナブルな事業の在り方を模索。その中で、利用者に運営の手伝いを依頼する制度を試験導入。

清掃や備品補充などの活動を担う「フレンドリー会員」や、マシンメンテナンス活動を担う「セルフメンテナンス会員」があり、活動回数や内容に応じて月額の割引やギフトカードなどの特典を渡すといったスキームで運用を行っている。サポート会員は2025年1月20日時点で登録者数3万8千人を突破。

  • 共創モデル「chocoZAP流シェアリングエコノミー」

サポート会員制度では、自身が利用する店舗が快適になり、chocoZAPへの愛着やロイヤリティの向上が見込まれるという。同時に清掃面・メンテナンス面における自浄作用が働くことでリーズナブルな価格でのサービス提供を可能に。

また、サポート会員にとっては「誰かの役に立っている」というプレゼンスの実感から社会貢献や自己実現、孤立抑制にもつながるという。社会性のあるスキームとして運用していくという。

  • フレンドリー会員・セルフメンテナンス会員の特徴

2025年1月20日時点のフレンドリー会員・セルフメンテナンス会員の特徴として、掃除などを担うフレンドリー会員は女性が多く、マシンメンテナンスを担うセルフメンテナンス会員は男性が多い傾向に。

フレンドリー会員の性年代特徴として、女性は40~50代が約60%を占めた。子育てなどが落ち着き、時間や気持ちに余裕ができたことで、地域社会への参画意欲の高まりが推測される。

男性においても40~50代で50%を超えた。家計において支出の高い年代であることから節約志向なども考えられる。セルフメンテナンス会員は男女ともに40代以上が多い傾向。男性においては16.9%が60代以上に。

マシンメンテナンスは自身のスキルで貢献する内容。従来は会社などで勤務していた人が時間などに余裕が生まれ、社会参画の一部としてchocoZAPを捉えており、他者や地域社会への貢献欲求の表れが推測される。

  • フレンドリー会員の声

2025年1月20日時点のフレンドリー会員として既に店舗運営に携わっている人を対象にしたアンケートでは、85.9%の人が「お得に通えてうれしい」と回答。また、「トレーニングの後にちょこっとお掃除するだけで、他の会員さんも気持ち良くトレーニングができる環境作りができたらうれしい」「フレンドリー会員になってからchocoZAPに行く回数が増えました。自分の使うジムをきれいな状態に保ちたい」という声が寄せられている。