一見友人のように振る舞いながらも、隙を見つけて攻撃をしかけてこようとする「フレネミー」。

本記事では、フレネミーの典型的な特徴から、狙われやすい人の共通点、そしてフレネミーの潰し方を紹介します。

フレネミーとはどんな人? 言葉の意味を解説

  • フレネミーとはどんな人? 言葉の意味を解説

    親しいと思っていたけど、その正体は…

「フレネミー」という言葉は、「フレンド(友人)」と「エネミー(敵)」をミックスした造語です。一見、友人のように振る舞いながら、裏では相手を妬んだり、裏で足を引っ張ったりする人を指します。

フレネミーは、やさしげな言葉や態度で近づいてくる一方で、陰で悪口を言ったり、相手を傷つける計算を巡らせたりするのが特徴です。

まずはフレネミーの行動パターンを知り、対策を考えよう

  • まずはフレネミーの行動パターンを知り、対策を考えよう

    フレネミーがとりやすい行動とは

フレネミーは直接的な敵意を示すのではなく、巧妙に周辺の人を操作したり、影で心理的な負担をかける行動を取ったりします。ここでは、効果的な対応策を考えるために、フレネミーの行動の裏に隠された心理を読み解いていきましょう。

何気ないふりをして悪口をいう

フレネミーは、直接的な攻撃ではなく「冗談のつもり」「ただの事実」と装いながら悪口を言います。これは相手に悪口だと認識されないよう巧妙にすり抜けながらも、相手の心を傷つけるやり口です。

大勢の前で自分の欠点を指摘されたり、笑われたりする場合、それが本当に軽口なのか疑ってみる必要があります。

マウンティングしてくる

フレネミーは、常に自分が優位であることを示そうとします。仕事やプライベートで自慢話を繰り返し、相手を比較の対象にして劣等感を抱かせようとするのが典型です。こうした行動は、他者を下に見ることで優越感を得ようとする、ある種の不安感や自己顕示欲の表れともいえます。

相手に非があるような行動を取る

自分のミスを正当化するために、相手が悪いように見せかけるのもフレネミーの特徴です。例えば、失敗を押し付けたり、相手の行動を批判することで自分を有利な立場にしようとしたりします。

ゴシップや噂話が好き

フレネミーになるタイプの人は、他人のゴシップやネガティブな話を周囲に広めることが好きです。この行動には、自分が中心に立つことで存在感を示したいという意図も含まれています。

ちなみに、他の人のゴシップや陰口を話題に上げられたので流れで共感していたら、「あの人、あなたの陰口を叩いていたよ」と話題に上がっていた人に自分が陰口を叩いていたように伝えられていた、なんていうこともあるので要注意。

やたらと相談に乗りたがる

親切そうに見える行動も、フレネミーの計算の一部です。相談に乗りたがるのは、あなたの弱みを知りそれを利用するため。自分が優越感を得たいために、不幸話を聞きたがるタイプのフレネミーもいます。

相談に乗っているのは相手を思うがゆえの優しさではなく、自己満足のためといえるでしょう。

プライベートをしつこく聞く

フレネミーは、プライベートな情報をしつこく聞き出そうとしてきます。これは、あとでその情報を改ざんしたり、自分に有利な形で利用したりするためです。そこまでの関係性がないのに、不必要にプライバシーに踏み込んでくる場合は、フレネミーである可能性が高いです。

他人をコントロールしたがる

フレネミーは、相手を思い通りに動かすためにさまざまな手を使います。心理的なプレッシャーをかけたり、過剰に干渉したりすることで、自分の思い通りに動かそうとします。

このような支配的な行動に巻き込まれないよう、適切な距離感を保つことが必要です。

フレネミーに狙われやすい人の特徴は

  • フレネミーのターゲットになりやすい人とは

    隙がある人が狙われやすいとも限らないようです

フレネミーが陥れようとする、つまりターゲットになる人はどのような特徴があるのでしょうか。フレネミーは基本的に「嫉妬心」「競争心」がきっかけで動こうとします。

仕事ができる

仕事ができる人は、フレネミーが対抗心を抱きやすいです。特に上司や同僚から評価を受けている場合、その成功を妬まれる可能性が高くなります。

また、親しい関係になることで、相手に甘えて自分が楽をしたり得をしようしたりとするフレネミーも。自分の代わりに仕事を押し付けられる相手として、仕事ができる人をターゲットにするケースもあります。

交友関係が広い

交友関係が広くて周りから愛されている人に嫉妬心を抱いて、友人がフレネミー化するケースも。やはり周りから慕われるような中心的な人物には、敵対心を抱く人物も出てくることが多いです。

目立っている

容姿が優れていたり周りからリスペクトされていたり、良い意味で目立っている人もフレネミーのターゲットに。嫉妬心が強いフレネミーが足を引っ張ろうと、攻撃をしかけてくることも多いでしょう。

断るのが苦手

「NO」といえない人もターゲットにされやすいです。フレネミーは、こうした相手に過剰な要求をしたり、自分の都合のいいように利用したりします。また、悪意を向けても「NO」と言われないので、エスカレートすることも。

長い期間にわたってフレネミーのターゲットにされる可能性もあります。

フレネミーの対処法・潰し方

  • 身を守るために知っておきたい、フレネミーへの対応

    勇気を出して行動をしましょう

フレネミーの言動に巻き込まれないためにはどうしたらいいのでしょうか?

フレネミーからの悪意を真に受けて怒ったり落ち込んだりする必要はありません。とにかく「相手にしない」のが1番です。

適度な距離感を保つ

フレネミーとは縁を切るのがベストですが、学校や職場など関係を切るのが難しい状況が多いこともあります。必要以上に踏み込まれないように、近すぎず、遠すぎずの距離感を保つことが重要です。

適度な距離を保つことで、フレネミーの影響力を減らすことができます。

プライベートを教えない

フレネミーにつけ入る隙を与えないよう、自分のプライベートな情報を必要以上に明かさないことが、フレネミーから身を守る第一歩といえます。特に、家族や友人の話題、将来の計画などは話さないよう心がけましょう。

悩みごとを話さない

悩みごとは、フレネミーにとって格好の材料です。親切に相談に乗るふりをして、あとでそれをあなたに不利な形で利用されたり、ほかの人に話されたりする可能性があります。悩みごとは簡単に口にしないのがベター。心から信頼ができる人にだけ打ち明けるようにしましょう。

愚痴や悪口につきあわない

フレネミーは、愚痴や悪口を通じて相手を引き込み、自分の支配下に置こうとします。その流れに乗らず、冷静に話題を変えたり、その場を離れたりするのが賢明な選択です。また、悪口につきあってしまうと、「あの人があなたの悪口をいっていたよ」などと、いいふらされる可能性があります。

相手の意図を読む

フレネミーの行動の背景には、「利用したい」「見下したい」など、必ず意図があります。「話をしているとイヤな気分になることが多い」「会ったあと、すごく疲れる」など、小さなことでも違和感を持ったら、相手の言動を冷静に分析してみましょう。

2人きりにならない

フレネミーとの接触は、できるだけ周囲の目がある状況で行うようにしましょう。2人きりになると、あとでいったいわないのトラブルが発生する可能性があります。心理的に追い詰められないようにも、集団のなかでの関係を心がけると安心です。

相手を褒める

意外な方法として、フレネミーを適度に褒めることで彼らの攻撃を和らげることができます。相手の承認欲求を満たしつつ、自分に対する攻撃の矛先をそらすのは有効な対策です。

「やっぱりすごいね」「そういうところ、尊敬する」など、相手を褒めてパッと会話を終わらすのも一案です。

正攻法でフレネミーと距離をとろう

  • 正攻法でフレネミーと距離をとろう

    煩わしい人間関係をリセットしましょう

職場やママ友など、避けられない関係にいるフレネミーとは、上手に距離をとる必要があります。相手の策略に巻き込まれず、冷静な態度で対応することで、その影響を最小限に抑えることができます。

よりよい人間関係を築くための一歩として、ここで紹介した方法を実践してみてくださいね。