• 百田夏菜子

――これまでの人生を振り返って、大きな転機になったと感じている出来事を教えてください。

いろんな方と出会ってお仕事をさせてもらって今の自分があると思いますが、一番最初をたどると、事務所に写真を送ったお母さんの行動が、今の状況につなげてくれているなと思います。もっと前をたどると、ダンススクールに入ったことも転機だなと。新体操をやっていて、ダンスの基礎が足りないと言われて、友達が通っているダンススクールを紹介してもらって入ったんですけど、オーディションを受けたほうがいいと勧めてくれるダンススクールで、そこに通わなければオーディション誌も買ってなかったと思うので。

――お母様が事務所のオーディションに応募した時点では、ご自身はアイドルになりたいという思いはなかったのでしょうか。

ないですし、なれるとも思ってなかったですし、オーディションに受かるなんて1ミリも思ってなかったです。その時はスポーツに熱中していて、スポーツ選手になりたいという思いが強くて。まさか受かるとも思ってなかったので、受かって初めて東京に来て、そこからいろんな初めてが始まりました。

――2010年のメジャーデビュー以前には、ワゴン車で全国を回って路上ライブをされていた時期も。もともと自分からアイドルになりたいと思って飛び込んだわけではなかったけれど、頑張り続けることができた原動力を教えてください。

下積み時代と言っていただくことも多く、今思うと大変だったこともあるかもしれませんが、全部楽しくて全部新鮮でした。誰も自分たちのことを知らないのが当たり前だったので、「お客さんがいない」というより、立ち止まってくれた時に「1人立ち止まって見てくれているかも!」とテンションが上がっていました。車で全国を回るというのも、すごく濃い経験をしたなと。行ったことない場所を回りながらイベントをするというのは、ただただ楽しくて、みんなで考えた台本を覚えられなくて怒られたり、そういうのも部活みたいで楽しかったです。

  • 百田夏菜子
  • 百田夏菜子

――全部が楽しいと思えるポジティブマインドが素敵です。

1人ではなく、みんなで楽しめたというのも大きいなと思っています。学生時代からそういうのが始まったので、学生の友達感覚みたいなものもずっとありながら活動していて、その時からずっと一緒にいるからこその今でも変わらない空気感も、自分たちの楽しい部分かなと思います。

――女優としても活動され、2月12日には初のソロアルバム『ビタミンB』を発売されるなど、活躍の幅も広がっていますが、今のお仕事に対する思いをお聞かせください。

このお仕事をする上で軸になっているのが、「誰かを笑顔にしたい」「元気にしたい」という思いで、悩んだり落ち込んだりした時にちょっと光になったらいいな、笑顔につながるきっかけになったらいいなという思いでいろんなお仕事をやらせていただいています。このスタイルブックを作りながら自分と向き合った時も、やっぱり私は笑顔が好きなんだと思い、その思いもたくさんこのスタイルブックに込めたので、これからもたくさんの笑顔を広げていけたらいいなと思います。