• 百田夏菜子

――今後の人生をどのように思い描いていますか?

今までの人生を振り返っても、1年後でさえ想像して過ごしてきたことがなく、明日のスケジュールがわからないということもけっこうあって、「とりあえず今日を大切に!」「今日も笑顔で過ごすぞ!」と。グループ活動も何年続けようと考えたことが一切なくて、気づいたら5年、10年、15年経って、「え、10年!?」「15年!?」って。30歳になって、想像もしてなかった場所やお仕事を楽しんでいる自分もいます。どんなお仕事に出会って、どんな方と出会って、そこで見られる新しい景色がきっとあるんだろうなと想像しながら過ごしているので、また10年経って30代を振り返った時に楽しかったなと思えるような日々を過ごせたらいいなと思います。

――アイドルを軸に活動していくというのは変わらなそうでしょうか。

そうですね。でも、私が思い描くアイドルは誰かを笑顔にする存在で、「この人を見ると笑顔になる」「この人に会ったら元気になる」「頑張ろうって思える」という存在をアイドルとも言いますし、「職場のアイドル」「学校のアイドル」「家族のアイドル」と言ったりもすると思います。私は今、職業としてアイドル活動をしていますが、もしアイドルという活動を辞めたとしても、どこかの誰かのアイドルでいたいとずっと思いながら過ごしているので、「こういう人でいたい」という自分の人生の目標でもあるのかなと思っています。

――広い意味で生涯アイドルということですね。

私にとってのアイドルが自分のお母さんやおばあちゃんで、会うと元気になったり笑顔になったりする存在が近くにいてくれるので、私も誰かを笑顔にする存在でいたいと思いますし、これから年を重ねても、そういう意味でずっとアイドルでいられたらいいなと思います。

  • 百田夏菜子

――初のソロアルバム『ビタミンB』の発売が控えていますが、ソロ活動はご自身にとってどういうものになっていますか?

グループならではのパワーは出せないけど、違う形で寄り添えたらいいなと。自分で作詞させてもらっているものも多く、私が人生の中で出会った言葉や感情をオープンに歌詞に入れることによって、新しい雰囲気の曲になっていると思います。グループの曲は明るい曲や前向きな曲が多いですが、それと比べて少し暗い部分も隠さず出しているので、共感してもらえたり、そこから誰かを救うことができたり、そういう風につながっていったらいいなと思って活動しています。

――歌詞に用いられた言葉で、ご自身が特に大切にしているものを教えてください。

やはり「笑顔」というワードが歌詞にもあって、アルバムの一番最後の曲の一番最後の歌詞も、「最後笑っていれば全部解決だね」みたいな陽気な歌詞が入っているんですけど、いろんなことがあっても、最終的に笑顔になれたらいいなという思いも込めて作りました。

――最後に、今後のご活躍を楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。

これからもいろんな活動の中でたくさんの方を笑顔にできるように頑張りたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します!

  • 『ももいろクローバーZ 百田夏菜子フォト&スタイルブック えくぼは恋の落とし穴 Anniversary30』(宝島社)より

■百田夏菜子
1994年7月12日生まれ。静岡県出身。ももいろクローバーZのリーダー。音楽活動のほか、ドラマ、舞台、バラエティ、モデルなど多方面で活動。2024年7月には30歳を記念してバースデーライブを開催。初のソロアルバム『ビタミンB』を2月12日リリース予定。また、同月16日の大阪公演を皮切りに、全国4カ所を回るツアー「MOMOTA KANAKO Live Tour 2025『VITAMIN-B』」を開催予定。

【衣装】ワンピース:GANNI パンプス:ph7+(フィリップスヘッド) イヤリング:ラルク(ロードス) ブレスレット:Mamimi(ロードス) リング:CHIRO JEWELRY(ロードス)