三井住友海上が、「久しぶりの運転で注意すべき6つのポイント」を紹介している。

久しぶりの運転、事故に気を付けるべきなのは…

卒業旅行や引っ越しなどで久しぶりに車の運転をする人が増えるのでは。経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」自動車賃貸業を見てみると、毎年3月は前後の月に比べて売上が上がっていることから、普段運転しない人がレンタカーを借りて運転する場面が多くなるのではないかと思われる。

  • 「特定サービス産業動態統計調査」自動車賃貸業より事務局が作成

車で心配なのはやはり事故。道路を運転中はもちろん、実は駐車場内でも気は抜けない。自動車事故の実に約40%は駐車場内で発生しているという。

駐車場は道路と異なり、道路規制がない。しかし、駐車場内では複数の車両が前進や後退、右左折など不規則に動くうえ、駐車スペースが狭いために車両が密接する場所であることから、道路上に劣らず危険な状況が起こりやすいという。

  • 駐車場内の事故発生状況

駐車場の中で起こる事故はさまざまあるが、一番多いのは他の自動車との接触。その中でも駐車場内での(車同士の)接触事故は、車を「後退」させるときが最も多い、ということも判明している。

  • 発生している事故の種類

  • 事故が発生した時の車の動き

そのほかには、乗車時・降車でドアを開ける際、隣の車や壁にドアをぶつけてしまう「ドアパンチ」にも注意が必要だという。

  • 後退時の事故イメージ/ドアパンチのイメージ

注意すべき6つのポイント

  • 注意すべき6つのポイント

事故を未然に防ぐため、以下の6つの点に注意する必要がある。

  • 焦りや油断は禁物。駐車場はいつでも止まれる速度で走行する。
  • 駐車場に出入りする際は、確実に一時停止し歩道や道路を確認する。
  • バックするときは、ミラーやバックモニターだけでなく目視でしっかり後方を確認する。他の車がバックしてくることも考慮し、前の車との車間距離を十分に保つ。
  • 運転席から見えない領域は意外に広いため、乗車前に車の周囲360度を安全確認する。
  • 周囲の音に注意し、車の音や子どもの声が聞こえたら再確認する。
  • 区画線内にキチンと止めて、隣接車両との事故を防ぐ。
  • ドアパンチを防ぐため、できる限り広い場所かつ、強い風があたらない場所に止める。