第3話「千客万来『一目千本』」では、1774(安永3)年の様子が描かれた。
平賀源内の執筆した序文と、吉原を知り尽くした蔦重が再編した情報がまとめられた『吉原細見』は、身内には上々の評判だったが、吉原に新たな客を招くには至らなかった。浄念河岸の女郎たちが追いつめられる中、蔦重は次の手を考えだす。また、幕府では田沼意次(渡辺謙)の暗躍で田安賢丸が、陸奥・白河松平家へ養子に出されようとしている。
注目度トップ3以外の見どころとしては、結果的に粋の極みとなった長谷川平蔵宣似が挙げられる。SNSでは、「長谷川平蔵が、キャバクラにハマるおバカなボンボンそのものだな」「平蔵くん、もう親の遺産くいつぶしたの!? 思った以上に早かったわ」「もう、長谷川平蔵が出てくれるだけでほのぼのする」と、人気を集めている。また、あまりにもカモられている姿に、「カモ平」とまで呼ばれ、愛されキャラとしての地位を確立している。登場してわずか3回で親の遺産を使い果たした平蔵だが、仕事面では順調に出世し、将軍の親衛隊にあたる西丸書院番の番士に任じられている。
また、米米CLUB・ジェームス小野田の出演も見どころのひとつだった。小野田さんは自身のX(Twitter)アカウントで、再登場をほのめかせるコメントもポストしているので、またの出番が楽しみだ。そして、今回『一目千本』の制作現場に登場した彫師と摺師だが、浮世絵復刻版などを手がける「株式会社アダチ版画研究所」に所属する本物の職人だそうだ。放映後から同社のXは大いにバズっており、放送中から通知が鳴りやまなかったそうだ。
きょう26日に放送される第4話「『雛形若菜』の甘い罠」では、蔦重が女郎の錦絵を手がけることになる。また、幕府では田沼意次と田安賢丸の対立がいよいよ表面化していく。