今季は“崖っぷち”に…?巨人、2025年が勝負のシーズンとなりそうな選手6人

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 球春到来を目前に控えた2025年シーズンのプロ野球。今季も新たにプロ野球生活をスタートさせる新人選手がいる一方で、結果を残せなければ立場が危ぶまれてくる選手も少なくない。ここでは、2025年が勝負のシーズンとなりそうな読売ジャイアンツの選手を紹介したい。

 

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近藤大亮

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/80kg

・生年月日:1991年5月29日

・経歴:浪速高 - 大阪商業大 - パナソニック

・ドラフト:2015年ドラフト2位

 

 移籍初年度の昨季は、まさかの一軍登板なしに終わった近藤大亮。2025年は今後のキャリアを占うシーズンとなりそうだ。

 

 2015年ドラフト2位でオリックス・バファローズに入団すると、プロ2年目の2017年にリリーフとして台頭。55試合に登板し、26ホールドポイント(1勝25ホールド)、防御率3.07の好成績を残した。

 

 

 ノビのあるストレートを武器に同年から3年連続で50試合登板をクリアするなど、ブルペン陣の一角を担った。

 

 2020年9月に右肘側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を実施。長期離脱となったが、2022年に復帰し、32試合登板、1勝4敗15ホールド、防御率2.10と復活を印象付けた。

 

 だが、2023年は制球面に苦しみ、成績が低迷。同年オフに金銭トレードで読売ジャイアンツに移籍した。

 

 新天地では勝ちパターン入りが期待されたが、昨季は二軍でもアピールできず、一軍登板を果たせなかった。33歳という年齢を鑑みても、2025年は正念場となるだろう。

重信慎之介

・投打:右投左打

・身長/体重:173cm/74kg

・生年月日:1993年4月17日

・経歴:早稲田実 - 早稲田大

・ドラフト:2015年ドラフト2位

 

 近年は代走や守備固めに出番が限られ、昨季はわずか33試合の出場となった重信慎之介。2025年でプロ10年目を迎えるだけに、再起を図りたい。

 

 早稲田大から2015年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーから一軍デビューを果たすと、プロ2年目の2017年には74試合出場で10盗塁を記録するなど、自慢の俊足で存在感を示した。

 

 

 さらに、2019年は自己最多の106試合に出場し、打率.266(規定未満)、2本塁打、16打点、14盗塁の好成績をマーク。

 

 レギュラー奪取の大きく近づいていたが、以降は出場機会を減らした。2024年はレギュラーシーズン最終盤に故障離脱し、ポストシーズンは欠場。

 

 一軍に登録されている期間こそ長かったが、最終的に33試合の出場にとどまり、打率.067(15打数1安打)、6盗塁という成績に終わった。

 

 同年中には国内FA権を取得したが、行使せず残留を決断した。代走や守備固めの競争率もかなり高いだけに、再び出場機会を増やす活躍を見せたいところだ。

小林誠司

・投打:右投右打

・身長/体重:178cm/86kg

・生年月日:1989年6月7日

・経歴:広陵高 - 同志社大 - 日本生命

・ドラフト:2013年ドラフト1位

 

 2010年代後半は正捕手としての地位を築くも、近年は出場機会が限られている小林誠司。甲斐拓也のFA加入もあり、2025年は窮地に立たされている。

 

 日本生命から2013年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーから一軍での出番を掴み、プロ3年目の2016年に正捕手に定着した。

 

 

 翌2017年は138試合出場で打率.206、2本塁打、27打点と打撃では目立つ数字を残せなかったが、守備面が高く評価され、ゴールデングラブ賞を受賞。

 

 しかし、2020年以降は大城卓三や岸田行倫の存在もあり、正捕手の座から陥落。

 

 2024年はシーズンの大半を一軍で過ごしたが、42試合の出場にとどまり、打率.152に終わった。

 

 また、主にバッテリーを組んでいた菅野智之がボルチモア・オリオールズにメジャー移籍。新加入の甲斐、大城や岸田の主力格に加え、高卒6年目の山瀬慎之助も控えており、2025年は崖っぷちで臨むシーズンとなりそうだ。

馬場皐輔

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/97kg

・生年月日:1995年5月18日

・経歴:仙台育英高 - 仙台大

・ドラフト:2017年ドラフト1位

 

 現役ドラフトで加入も、ほとんど一軍戦力になることができなかった馬場皐輔。移籍2年目の今季は、評価を覆す活躍が必要となる。

 

 仙台大時代には最速155キロの本格派右腕として注目を浴び、ドラフト1位で阪神タイガースに入団した馬場。プロ入り当初は先発起用されたが、プロ3年目の2020年にリリーフとして一軍に定着した。

 

 

 翌2021年には自己最多の44試合に登板し、3勝10ホールド、防御率3.80を記録。高いポテンシャルを見せた。

 

 しかし、その後は成績が下降。2023年は19試合の登板にとどまると、同年オフの現役ドラフトで読売ジャイアンツに移籍となった。

 

 心機一転、新天地での再起が期待されたが、開幕二軍スタートに。5月21日に一軍へ昇格し、翌22日の中日戦で移籍後初登板。ピンチの場面でのマウンドとなったが、適時打を許し、首脳陣にアピールできなかった。

 

 一軍登板はこの1試合のみにとどまり、前年より登板数を減らす結果に。2025年はキャリアをかけたシーズンとなりそうだ。

湯浅大

・投打:右投右打

・身長/体重:172cm/73kg

・生年月日:2000年1月24日

・経歴:高崎健康福祉大高崎高

・ドラフト:2017年ドラフト8位

 

 一時はブレイクの兆しを見せていた湯浅大だが、2025年は勝負の1年となりそうだ。

 

 高崎健康福祉大高崎高では遊撃手として活躍した湯浅。ドラフト8位と下位指名でのプロ入りになったが、高卒3年目の2020年にはイースタン・リーグの盗塁王(22個)に輝くなど、猛アピールを続けた。

 

 

 翌2021年は代走や守備固めを中心に一軍で33試合に出場し、限られた打席数ながら打率.385(13打数5安打)と優秀な数字をマーク。

 

 2022年には自己最多の63試合に出場し、嬉しいプロ初本塁打を放つなど、評価を高めた。

 

 着実に出番を増やしていたが、2023年は故障により一軍出場なし。昨季は二軍でこそ50試合出場で打率.279、8盗塁と及第点の成績も、一軍では19試合の出場にとどまった。

 

 そんな中、今季は石塚裕惺、浦田俊輔などライバルとなる内野手が続々と加入。2025年は一軍生き残りをかけたシーズンとなるだろう。

今村信貴

・投打:左投左打

・身長/体重:180cm/90kg

・生年月日:1994年3月15日

・経歴:太成学院大高

・ドラフト:2011年ドラフト2位

 

 昨季は7試合の登板にとどまるなど、存在感が年々低下している今村信貴。プロ14年目の今季は、一旗揚げたいところだ。

 

 太成学院大高時代は甲子園出場こそなかったが、最速149キロの大型左腕として名をあげた今村。2011年ドラフト2位指名と高い評価を受け、読売ジャイアンツに入団した。

 

 

 高卒2年目に一軍デビューを果たすと、先発として実績を重ね、2018年には6勝を記録。2020年には12試合の登板で5勝2敗、防御率3.16とまずまずの数字を残し、日本シリーズでも先発マウンドに上がった。

 

 2022年は中継ぎに転向し、55試合登板、2勝4敗21ホールド、防御率3.57とフル回転の活躍を見せた。

 

 だが、その後は登板機会が減少。2024年はファームが主戦場となり、最終的に7試合の一軍登板に終わった。

 

 かつての有望株も30歳を過ぎ、徐々に厳しい立場となっている。ドラフト5位左腕・宮原駿介といったライバルも加入するだけに、今季は是が非でも一軍で結果を残したい。

 

 

【了】