視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(1月6日~12日)を発表した。
普段とは異なる番組が上位に
年末年始の特番ラッシュが落ち着きを見せ始めた1月第2週の番組ランキングでは、個人全体のトップ10中8番組をNHKが占める一方、コア視聴層(男女13~49歳)では民放が8割を占めるという対照的な結果となった。普段とは異なる番組が上位に入るなど、年明け特番や通常番組への関心が分散するこの時期ならではの動向といえそうだ。
そんな中で、個人全体ランキングで1位に輝いたのはNHKの『サラメシ』。普段はトップ10圏外となることも多い同番組だが、今回の放送では静岡のみかん農家や、異文化を持つ新入社員のランチに密着するなど、お正月気分が残る中で、人々の日常に寄り添う温かい内容が幅広い層の共感を呼んだと考えられる。
特に、家族の団らんや新しい生活の始まりといったテーマは、この時期特有の関心事であることから、高い注目度を集める要因となったのではないか。
クロちゃん企画の根強い人気を証明
年明け最初の放送となった『水曜日のダウンタウン』(TBS)は、コア視聴層(65.7%)・個人全体(67.4%)の両方で2位と高い注目度を獲得した。
今回の企画「新春クロちゃんリアル人生すごろく」は、クロちゃんに気づかれないように日常生活で数字を選ばせ、その数字によってすごろくのマスを進み、止まったマスの出来事が実際にクロちゃんの身に降りかかるというもの。
「ジムにいた女の声がエロすぎたしん」というマスでは、パーソナルトレーニング中のクロちゃんの横で、仕掛け人の女性がセクシーな声を出し、思わずトレーニングを中断してしまう様子が視聴者の笑いを誘った。
また、番組発のアイドルグループ「豆柴の大群」のメンバーとの食事中にクロちゃんが「今年の1月かなぁ、最高月収あったからさぁ」と切り出し、自身の最高月収を1100万円と告白する場面も。スタジオからは「ゲスい」「気持ち悪い」と辛辣なツッコミが相次いだ。
他にも「僻地でロケがバラシになったしん」「ヒドい泥はね運転に遭ったしん」といった試練のマスが仕掛けられており、SNSでは「2年連続年明けにクロちゃん企画が行われているのが嬉しい」「クロちゃんが酷い目に遭うドッキリ大好き」といった声が多く見られ、クロちゃん企画の根強い人気が改めて証明された。