アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの八乙女光が主演を務める舞台『Bug Parade』が、4月から東京・東京グローブ座で上演されることが12日に発表された。

  • 上段左から八乙女光、伊勢佳世、長井短、下段左から内村颯太、ぎたろー、竪山隼太、篠井英介

■八乙女光、小沢道成氏の新作に挑む

今作は、2023年8月に上演された『我ら宇宙の塵』で第31回読売演劇大賞の優秀作品賞/優秀演出家賞を受賞した小沢道成氏による書き下ろしの新作オリジナルストーリー。いつも選択を間違えてしまう青年・春翔のとある1日の物語を描く。演劇的な手法で物語が展開され、舞台にはLEDディスプレイなどのテクノロジーと演劇的なアナログ表現とを融合させる小沢氏らしい世界が立ち上がるという。

主人公の春翔を八乙女が演じ、伊勢佳世、長井短、少年忍者の内村颯太、ダンスカンパニー・コンドルズのぎたろー、演劇集団のさいたまネクスト・シアターで活動する竪山隼太、篠井英介が出演。若手からベテランまで個性豊かなキャストが約70役の登場人物を演じわける。

東京・東京グローブ座は4月14日~5月5日、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールは5月10日~5月12日に上演される。チケットの⼀般発売は、3⽉15⽇12時~を予定。

■小沢道成氏 コメント

おかしい────ある時にそう言われた青年の、その後に起こった人生の物語です。人よりも不運な気もするし、確かに、人よりもおかしな⾔動をとってしまう。そんな青年がある日の朝、2本のネクタイを手に、ぴたりと動けなくなってしまったのです。

物語はここから始まります。

これだけ聞くと、真面目なお芝居のように思えますが、視覚的にはとてつもなく煌びやかで、とてつもなく愉快な演劇になるんじゃないかと予想しています。

スタッフ・キャストともに才能溢れる素晴らしい方達が集結した『Bug Parade』、待ち焦がれていた八乙女光さんの舞台姿、実に豪華で個性豊かな7人芝居、なのに、書き上がった台本の登場人物を数えてみると約70役。どうやってこれを上演すればいいのか。この物語からは、なにか、⼈間のすごさを感じたいのかもしれません。僕の身にも起こった“あの出来事”にもう一度向き合い、華やかで鮮やかな演劇のひと時を目指したいと思います。春、ご期待ください。

■八乙女光 コメント

小沢さんと初めてお会いした時は、なんて柔らかい発想力がある方なんだろうと思いました。今回のストーリー、裏テーマなど話してくれている間も僕の好奇心をくすぐり、僕の中では、春翔をどういう風に見せようか、春翔になり、何を伝えたいか、と頭の中で役への冒険が始まりました。

春翔はストーリーの中で、沢山の人との日常会話に混乱や選択をしていく。自分とリンクする部分があります。とにかく今は早く稽古をしたいなと思っています。

この作品は観た人によって、どんなエンディングなのか。来てくださる方々が見終わった後に一人一人、違う感想が生まれる。その感想を聞いてみたい。そのぐらい気持ちが前のめりになってます。当たり前に潜む、妙、に注目してほしいです。

■伊勢佳世 コメント

人生は選択の連続で、もしもあの時あっちを選んでいたら……って思うこともたくさんあります。この作品を読んで、選択することって怖いことだなとも思わされました。この作品に出させていただくという選択をした私、公演が終わったらどんな自分になっているのだろう。どうかバグっていませんように! バラエティ豊かな出演者の皆さまと小沢道成さんと作っていく日々が今から楽しみです!

■長井短 コメント

一体何役やることになるのでしょう! 今からドキドキわくわくしています。小沢くんの想像力に身を委ねたら、どんな自分に出会えるのか、今から楽しみで仕方ありません。みんなで仲良く、楽しい演劇にしたいです。

■内村颯太 コメント

今回お話をいただいた時は、率直にとてもうれしかったです。最近演技が好きでドラマを観ているのですが、自分の家でその演技を真似したりして練習をしていたところでした(笑)。今回は複数の役を演じさせていただくのですが、違う⼈が出てきたと思ってもらえるくらいに役を演じられるよう頑張ります!

■ぎたろー コメント

頂いた脚本を拝読して驚きました。めちゃめちゃ心に刺さる話だけど、これ舞台の脚本? て。あ、逆に舞台だからすごいことになるのか! と。やることがてんこ盛りなので、頭と体をたくさん使って、今までに見たことない観劇体験をお届けできるように頑張ります!

■竪山隼太 コメント

何年か前、演出家の小沢道成さんが取り組まれている1人芝居のEPOCH MANの稽古場に遊びに行ったことがあります。稽古場でたった1人でセットや衣装、小道具を1つ1つ手作りし、芝居の稽古もされていて、才能と孤独とある種の狂気と演劇への真摯さに胸を打たれました。その時いつか一緒にお仕事したいと強く感じました。とうとう来ましたその時が! そして魅力的な共演者の皆々様! たぎらないわけがない! 皆様ぜひ劇場へお越しくださいませ。

■篠井英介 コメント

バグる! とは調子がおかしくなること、らしいです。私たちの生活にもバグる! 日があります。小沢道成さんのもと演劇の新しい一面に向けて参加はうれしい限りです。何役も務めることに……。私自身がバグらないようにしなければ!