ジョンソンは、「受験期の悩み」に関する調査を実施した。調査対象となったのは、昨年大学/高校受験を経験した受験生とその親合計400名であり、調査期間は2024年10月3日~10月4日であった。なお、データは四捨五入しているため、合計パーセンテージが100%にならない場合があるという。
調査の結果、合格に向けて勉強に励む受験生たちの86.1%[「とても感じていた」(34.1%)、「やや感じていた」(33.7%)、「どちらかといえば感じていた」(18.3%)の合計]が、「成績がなかなか上がらない」「勉強時間が足りない」「睡眠が十分にとれない」など、様々な理由で不安やストレスを感じていることがわかった。
受験生を支える親たち、いわゆる「受験生」ではなく「お子様の“受”験を“助”ける」=「助験生」に「お子様の受験期に、不安やストレスを感じるか?」と質問したところ、74.1%[「とても感じていた」(17.3%)、「やや感じていた」(23.6%)、「どちらかといえば感じていた」(33.2%)」の合計]が不安やストレスを感じていることがわかった。
さらに、「自分の受験の時と、お子様の受験に親として臨む受験では、どちらが緊張したか」を聞くと、68.7%[「子供の受験の方が緊張した」(36.5%)、「どちらかといえば子供の受験の方が緊張した」(32.2%)の合計)の親が、親として臨む受験の方が緊張したと答えた。
自分の受験の時の大変さを知っているからこそ表れた結果で、「子供が本当に進学できるのか?」、「子供のメンタル、体調は大丈夫か?」、「子供に余計なことを言ってしまっていないか?」など、真剣に考えれば考えるほど不安や緊張が増してくると考えられるという。しかしそれは、親として素晴らしいことではないだろうか。
受験生を応援する親がどのようなサポートをしているのか調査してみると、「塾や試験会場までの送り迎え」「合格祈願グッズを買った」「塾や試験会場に持っていくお弁当を作った」など、受験生と直接関わりのある応援をしていることがわかった。
一方で、「勉強や試験についてプレッシャーを与えないように気を遣った」「神社にお参りに行った」など、受験生に負担をかけないための間接的な応援「見えない応援」を行っていることがわかった。
「見えない応援」の中では、子供の体調を気遣う「風邪対策の衛生管理を行った」という回答が最も多い結果に。ご飯を運んで子供が座る前に食卓を除菌する、調理前にまな板を除菌する、子供が帰ってくるときに空気洗浄機をオンにしているなど、「見えない応援」は様々な場面で行われていることが考えられるという。
また、親からの様々なサポートがある中で、親が受験期に一番気を遣っていたのが「風邪対策として衛生管理を行った」(58.2%)という結果であることから、受験期にはいつも以上に「健康」意識が高いこともわかった。
「受験生の体調管理」のために行っていたサポートについて聞いた質問では、「定期的に部屋の掃除をすること」、「身の回りの除菌をすること」といった項目が上位に。
さらに、「除菌に気を遣っていた」と回答した親は65.4%であり、特に、「食卓」「ドアノブ」「制服などの衣類」といった、手や肌が触れる物がよく除菌されていることがわかった。受験を万全な環境で過ごすためには「除菌」といった対策も重要になっているようだという。
親たちに対して「受験期のお子様に対して、充分なサポートができているのか」を聞いたところ、「とてもできていた」と回答されたのは全体の8.7%であった。75.5%[「とてもできていたと思う」(8.7%)、「ややできていたと思う」(26.4%)、「どちらかといえばできていたと思う」(40.4%)の合計]、つまり7割以上はサポートできているとは思っているものの、「ややできていたと思う」や「どちらかといえばできていたと思う」と自分のサポートに完全には満足していない親が大半(66.8%)であった。
また、24.6%[「全くできていなかったと思う」(2.4%)、「あまりできていなかったと思う」(6.3%)、「どちらかといえばできていなかったと思う」(15.9%)の合計]、つまり約3割が、あまりサポートができていなかったと回答した。
親にサポートしてもらったことに気づいている受験生は、79.1%という結果であった。受験生が親にしてもらったサポートの中で印象的だったこととして、「勉強しているときはテレビの音を小さくしてくれたり、話し声を小さくしてくれた。また休憩の時に食べられるチョコレートやお菓子を持ってきてくれた。休憩の時には糖分補給をする必要があったのでとても役にたったと思う。(岡山県 男性 17歳)」などのコメントが寄せられた。
親からのサポートに気づき、そして感謝している受験生は99.4%という結果であった。受験生から親への感謝の声として、「いつも美味しいご飯を作ってサポートをしてくれてありがとう!お母さんのおかげで今頑張ることができてます。毎日辛いことばかりですが、いつもお母さんの顔を思い出すと頑張ることができます。これからもよろしくお願いします。(京都府 男性 17歳)」などのコメントが寄せられた。
47.1%の親は、「進路を否定せずにそっと見守る」ような距離感でサポートを行っていることがわかった。そんな親に対して、「塾が嫌にならないようにあまり勉強や塾のことは口に出さず自分を信じてた」ことに今でも感謝しているという受験生もいた。
一方で、「たまに鬱陶しいくらいに勉強をしろと叱ってきたけれど、あとからよく考えてみるとあれは紛れもなく自分に対する愛だったんだなと気づいた。」と答える受験生も。
親子の距離感や応援の方法は家庭によって多種多様であるが、受験生は親の愛に気づいていることがうかがえる。また、受験当時は余裕がなく気づけなくとも、受験が終わってからや受験生が大人になって自分も子供を持つようになって、当時の親の愛ある行動にもっと気づけるのかもしれないという。
子どもの受験を控えている親必見。先輩「助験生」からのアドバイス!
最後に、これから子どもの受験を控えている親に向けて、先輩「助験生」からのアドバイスを紹介する。
「自分も通ってきた道なので、その頃を思い出してみて子供と接してみてください。塾だけが勉強ではなく、親とのコミュニケーションも重要です。(山形県 男性 45歳)」「とにかく健康面だけはサポートできるように、自分も感染症などに罹らぬように普段から衛生管理はしていた。それに加え家庭内での除菌や湿度管理もこまめにしていた。(東京都 男性 52歳)」などのコメントが寄せられた。