新年になり、今年の目標を考えるタイミングに。直近で叶えたい抱負を掲げるのもいいけれど、将来を考えた目標を立てたいと思っている人もいるはず。
今回は、マイナビニュース会員の男女314名を対象に、管理職を経験している先輩社員たちが、仕事において20代のうちにやっておいてよかったこと、失敗したこと、後悔していることなどのアンケートを実施。リアルな先輩社員たちからのアドバイスや経験談を紹介します。
仕事で20代のうちにやっておいてよかったと感じることは?
人間関係の構築
「職場の飲み会に極力参加することで、職場の人とのコミュニケーションが図れた。」(男性/57歳/兵庫県)
「一回りくらい年上の人とコミュニケーションを常にとっていたので、自分が何か困った時に相談すると、親身になって相談にのってくれて、適切なアドバイスをして頂けたので、自分も部下には積極的にコミュニケーションをとって、困っている様子が見受けれた時は適宜助言をするようになった。」(男性/56歳/茨城県)
「社外の人間関係を構築できたことはその後の社会人生活で非常にプラスになった。20代当時に関係構築できた方とそのまま関係が継続してお互いに年齢や役職を重ねることにより、新しい仕事や調整がスムーズになった。」(男性/59歳/滋賀県)
一番多くあげたられたのは職場での人間関係。同僚や先輩とコミュニケーションを図ることで、社会人生活のプラスになったという声が多くみられました。また、社外の人との関係構築によって仕事に良い影響があったと体験談を語る人も。去年よりも積極的にコミュニケーションをとることを目標に掲げたら、今後のビジネスシーンでも役立つかもしれません。
資格の取得、語学や読書などで勉強する
「職務で有用な資格取得とそのための勉強。結果として現職のキャリアアップに繋がっている。」(男性/47歳/埼玉県)
「営業職になった時にお客様とのコミュニケーションをとるため、言葉を沢山覚える必要があったので、いろんな書物を読んで文言を多く使えるようになった。」(男性/76歳/福井県)
「語学を独力で勉強していたのがのちに役に立った。」(女性/59歳/千葉県)
次に多く見受けられたのが自身のスキルアップに関する声。仕事に必要な資格を取得したことで、昇進や給料が上がったという声があがりました。また、仕事の合間を縫って語学を勉強したり、仕事関係の書籍を読んで知識を増やしたという人も。忙しいからなかなか勉強ができないという人も、まずは数分だけでも習慣化することから初めてみるのも良いかもしれません。
まずはなんでも経験すること、先輩の技を盗むことも
「未知のことでもとりあえずやってみる。良い経験になります。」(男性/63歳/茨城県)
「何でも経験すること。失敗するかはチャレンジしないとわからないから。経験したことが今になって良かったと思う。」(女性/46歳/滋賀県)
「職人仕事は教わるのではなく盗めと若い頃によく言われた。今になって思えば、その経験が考える力を養っていたと思う。」(男性/57歳/東京都)
「様々な先輩の仕事のやり方を見て、自分のやり方を取得すること。」(男性/53歳/長野県)
失敗やデメリットを考えてしまってなかなか挑戦できない……。なんて不安になることもありますが、失敗をすることも経験の一つ。先輩のやり方を見ながら自分なりの方法で挑んだと言う体験談も寄せられました。
仕事で20代の時に失敗したこと、後悔していることは?
交友関係を築いておけばよかった
「若いときは、いろいろととんがっていたせいもあり、良く上司や先輩なんかとぶつかったりした。もっと冷静に判断できていたらなと思う。」(男性/54歳/兵庫県)
「社内の役員と関係性が築けなかったので、昇格する前から関わりを持てば良かったと感じている。」(男性/43歳/東京都)
「あまり人の意見を聞かないで頑固だったこと。」(女性/51歳/京都府)
一番意見が多くあがったのは、交友関係。若さ故に人とうまくコミュニケーションがとれず後悔したという声が見られました。中には、昇格した時に悩み事を気軽に相談できなかったという苦い経験をした人も。やってよかったことでもあがっていた「人間関係の構築」が大切だということが明らかになりました。
チャレンジ精神に欠けていた
「慎重すぎて、あまりチャレンジしてこなかった。」(女性/37歳/東京都)
「行動すべく時に行動ができず、周りより遅れた。」(男性/43歳/長野県)
「挑戦せず無難に過ごしていたら昇進の機会が遅れてしまった。」(男性/51歳/北海道)
先輩社員の中には、積極的に行動できず、後悔している人や昇進に影響が出てしまった人もいるようで、挑戦する大切さを訴える声も。チャレンジ精神を持って様々な取り組みに挑むことが大事だということが改めて分かる結果となりました。
勉強や資格を取得しておくべきだった
「仕事に関する資格勉強をしていればよかった。仕事の合間や退勤後に勉強する時間あったのになと思う。」(女性/32歳/東京都)
「もっとスキルアップに時間をさいておいたほうがよかった。」(男性/68歳/広島県)
「誤字脱字、不適切な言葉づかいなど文書作成で失敗は数しれず。もっと勉強すればよかった。よく読み返さないのも悪かった。丁寧に作業すべきだった。」(男性/66歳/宮城県)
やっておいてよかったことでもあがったのがスキルアップに関すること。仕事に関する資格の取得や、ビジネスマナー、仕事以外の勉強もしておくべきだったという声が多数寄せられました。社会人になっても勉強が不可欠だということを身にしみて感じます。
仕事で20代のうちにやっておくべきだと思うこと、今の20代にアドバイスしたいことは?
読書や勉強はするべし
「本を読む習慣は1番コスパが良い。」(女性/40歳/東京都)
「雑学でも、極めるでもよい。世の中は知らないことだらけ。知恵はなくとも知識さえあれば何とかなる。貪欲に役に立つ本を読みましょう。」(女性/56歳/三重県)
「20代の頃からキャリアアップのための資格取得や、講習会に積極的に参加し、キャリアのアップと会社以外での人脈を作ること。」(男性/64歳/愛知県)
20代のうちにやっておくべきだと思うことでもキャリアアップのために知識をつける読書や勉強を勧める声が数多く寄せられました。仕事に関する勉強はもちろん、社会人としての基礎知識を高めるために社員研修なども真面目に取り組むと将来に活きるという意見も。中には老後に役立つ宅建や行政書士などの国家資格を取得しておくと良いというアドバイスもありました。
社内、社外ともにコミュニケーションを密に
「仕事では人間関係が重要なのでコミュニケーション能力を高めた方がよい。」(男性/69歳/宮城県)
「社内の後輩、同期、上司関係なく全員と雑談することが大事。くだらない内容でも話すだけで変わってくる。」(女性/32歳/東京都)
「人と人の繋がり、コミュニケーションは大切なので、すぐに何か役立つことは無くても、地道に人脈は培った方が良いように感じる。」(男性/57歳/神奈川県)
人脈を作ることが自分の武器になるといった意見も多く寄せられました。社内はもちろんのこと、異業種交流をすることでスキルアップに繋がったという声もあり、人とのコミュニケーションが大切だということがわかる結果に。
怖がらずに何事にもチャレンジする
「とりあえずは一つのことだけでななくいろいろなことを経験しておけば良いと思う。きっと将来な役に立つことがあるから。」(男性/54歳/兵庫県)
「知らない分野でもとりあえずはやってみましょう。良い経験になる場面がありますよ。」(男性/63歳/茨城県)
「若いうちは失敗を恐れず 何にでもチャレンジして欲しいと思います。」(女性/49歳/神奈川県)
これまでの経験から、やはり若いうちから恐れずにいろいろなことにチャレンジをすることを勧める先輩たち。「後々役に立った」「良い経験になった」とポジティブな声が寄せられているので、今年は何かに率先して挑んでみるのも良いかもしれません。
そのほかにも、勉強ばかりでなく遊びも、家庭と趣味をしっかりと楽しむといったワークライフバランスや、健康に気をつけるといったアドバイスも寄せられていました。先輩の経験をもとに今年の目標を立ててみてはいかがでしょうか?
20代のうちにやっておくべきこと、後悔していることに関するアンケート
調査時期: 2024年12月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 314人
調査方法: インターネットログイン式アンケート