インフォマートは12月25日、「就職活動での業界・企業研究に関する実態調査」の結果を発表した。調査は12月6日〜11日、2025年〜2026年3月卒業見込みの大学生・大学院生605名を対象に、インターネットで行われた。
就職活動で苦労している(していた)ことを聞いたところ、約3人に1人が「業界・企業研究等の情報収集」(33.4%)に課題を感じていることが明らかに。
そこで、志望企業を決める上でどの程度業界を重視しているか(していたか)を聞くと、71.0%が「重視した(非常に+やや)」と回答。また、業界研究や企業研究を行っているか(行っていたか)を聞いたところ、「業界研究を行っている」学生は65.1%、「企業研究」を行っている学生は68.1%となった。
「業界研究を行っている」と回答した学生にその方法について尋ねたところ、「就活情報サイトを利用している」が42.4%で最多に。次いで、「企業のホームページを閲覧している」(41.9%)、「インターンシップに参加している」(41.4%)と続き、アクセスしやすい情報源の利用頻度は高い一方で、業界分析レポートや業界関連書籍を読むなど、業界を深く知るための情報収集はあまり行われていないよう。
また、「特定企業の企業研究を積極的に行っている」と回答した学生にも方法を聞くと、「企業のホームページを閲覧している」(40.5%)、「インターンシップに参加している」(39.1%)、「就職情報サイトを利用している」(38.6%)が上位に。企業の決算報告書に分析等、踏み込んだ情報収集はできていない状況が明らかとなった。
次に、就職活動で生成AIサービスを利用したことがあるか聞いたところ、45.0%が「はい」と回答。その利用用途について教えてもらったところ、「自己PRの作成・添削」が59.6%で最多に。「業界研究」は17.6%、「企業研究」は14.0%だった。