映画『グランメゾン・パリ』の初日舞台あいさつが30日、都内で行われ、主演の木村拓哉はじめ、鈴木京香、及川光博、沢村一樹、正門良規、塚原あゆ子監督、料理監修の小林圭シェフが登場した。

  • 左から小林圭、正門良規、沢村一樹、木村拓哉、鈴木京香、及川光博、塚原あゆ子監督

2019年にTBS系の日曜劇場枠で放送され、多くのファンを生み出したドラマ『グランメゾン東京』。放送当時から話題を呼んだドラマが、劇場版として帰ってくる。公開前の29日にTBS系で放送されたスペシャルドラマではドラマ版の続編を。初めての劇場版となる映画版ではフランス料理の本場・パリを舞台に、パリで立ち上げた新店舗“グランメゾン・パリ”でアジア人初となるミシュラン三つ星を獲得するために奮闘する尾花(木村)らの奮闘を描く。

テレビシリーズからおなじみの型破りな天才シェフ・尾花を演じている木村は「壁1枚の向こうでスタンバイさせていただいたんですが、本編が終わったのと同時に客席の皆さんが熱い拍手をしてくださったのが伝わってきてとってもうれしかったです」と笑顔。尾花を支える右腕シェフ・倫子役の鈴木は「私ごとではありますが、体力に不安がある時があったりしたんです。でも、木村さんはじめ素敵なキャストの皆さんに気を遣ってもらいながら撮影を進めた映画だったので、これが本当に良い作品になって皆さんがこうやって笑顔で迎えてくださることが本当にうれしいです」と涙をこぼした。

スペシャルドラマの放送翌日に公開初日を迎えた本作。木村は「今日登壇していないメンバーも含め、チームグランメゾンでずっと繋いできましたが、出演側や制作側の時間は今日をもって皆さんにバトンタッチするんだなと思いました。ちょっとうれしいんですけど、ほんのちょっと寂しい気持ちがあるのも正直なところです」と告白、客席を見回しながら「女性だけでなく男性もいてくれる感じで、年齢の壁も全くない感じをこの壇上から見させていただいています。やっぱり音楽とか料理って男女や年齢関係なく、美味しい物は皆さんにちゃんと届いていると強く感じさせてもらっています」と語った。

日本を飛び越えてフランス・パリを舞台にした劇場版は、実際にパリで大規模なロケを実施。監修を務めた小林圭シェフの店舗の厨房に入り、小林シェフが調理している姿を目の当たりにした沢村は「連ドラの最初、尾花の料理を見た時と同じ動きでしたよ。あの時から尾花は完成されていて、20年ぐらいずっと料理を作っていたじゃないですか。どこか料理人になっているところがあるんですよ。盛り付けや包丁を入れる時は圭くんそっくりだなと。本物見たら似ているなと思いました」と絶賛。

木村は「20年以上バラエティーで料理を作っていたので(笑)」と照れ笑い。続けて「ナイフの持ち方とか野菜やお肉、海鮮との向き合い方などいろいろと教えてくださった方にテレビシリーズから今回も現場でずっとサポートしていただきました」とこれまで支えてくれたスタフに感謝し、「この前も試写で服部(幸應)校長も素晴らしいものが出来ましたねと言ってくださった時はすごくうれしかったです」と感極まっていた。