
バナナってどんな果物?
バナナとは?
バナナは皮をむくだけで食べられるため、忙しい朝やおやつにぴったり。栄養価も高く、カリウムやビタミンB群、食物繊維が豊富で、エネルギー補給におすすめです。健康維持のために日常的に取り入れたい果物ですね。
バナナはどれくらい種類がある?
生食用バナナの品類9選
生食用バナナの品類
ジャイアント・キャベンディッシュ
特に、標高400m〜1000mの高地で栽培されたものは「高地栽培バナナ」といわれ、甘味がより強いといわれています。ジャイアント・キャベンディッシュの旬は特に決まっておらず、一年を通じて安定して流通しています。フィリピンやエクアドルなどの温暖な地域から輸入され、日本の食卓に欠かせないフルーツとして親しまれています。
グロス・ミッチェル
グロス・ミッチェルは、1950年代にパナマ病という病気で多くの産地が壊滅し、世界的には一時姿を消してしまいました。しかし、日本では岡山県の企業が凍結解凍覚醒法を用いて耐寒性を持つグロス・ミッチェルを栽培することに成功し、現在は国内で少量ながら流通しています。グロス・ミッチェルは温暖な気候であれば、通年で楽しむことができます。
モラード
モラードの味は、甘みと酸味のバランスが絶妙で、後味はすっきりとしています。食感はもちもちとしていて、ねっとりした食感が苦手な人にもおすすめです。酸味は控えめですが、甘さも十分にあり、フレッシュな風味を楽しめるバナナです。モラードも一般のバナナと同じく一年中楽しむことができます。
北蕉
台湾では一年を通じて収穫が可能な品種です。
ラカタン
見た目は鮮やかな黄色で、フィリピンのバナナの代表的な品種として知られており、日本でも流通しています。デザートとしてそのまま食べるのはもちろん、スムージーやスイーツの材料としてもよく使われます。ラカタンは、フィリピンでは一年を通じて収穫が可能です。
三尺バナナ
三尺バナナは、一年中収穫可能ですが、特に夏場に多く出回ります。冷蔵庫に入れると低温障害を起こすため、風通しの良い場所で保存し、追熟を促すにはリンゴと一緒に保存するのが効果的です。食べきれない場合は、皮をむいて冷凍保存し、ヨーグルトやアイスに加えて楽しむのもおすすめです。
ラツンダン
果肉は白く、食感は粘りがありモチっとしているのが魅力です。甘味だけでなく、程良い酸味があり、さっぱりとした後味を楽しめます。この甘味と酸味のバランスが、ラツンダンならではの特徴です。皮が薄いため、輸送時に裂けやすい傾向があります。ラツンダンは、フィリピンでは年間を通じて収穫されています。
島バナナ
皮は薄く、熟すと緑から鮮やかな黄色に変わります。果肉は濃い黄色で、もっちりとした食感と、甘みと酸味のバランスが絶妙で、まるでリンゴやキウイのような爽やかさが感じられます。完熟すると、バナナらしい濃厚な甘さに加え、リンゴのような香りも楽しめるのが特徴です。ラツンダンバナナと同じ品種、近縁種であるといわれています。
セニョリータ(モンキーバナナ)
セニョリータは通年を通して収穫されますが、日本では輸入量が少なく、見つけるのは少し難しいかもしれません。
調理用バナナ(プランテン・プランテイン)の品類4選
調理用バナナは、普段食べる生食用バナナとは異なり、加熱してから食べるのが特徴のバナナです。プランテン・プランテインとも呼ばれ、生食用バナナとは区別されて販売されています。
緑色の硬い皮やでんぷん質が多い果肉を持ち、蒸す、焼く、揚げる、煮るといったさまざまな調理方法で楽しめます。甘さは控えめで、ホクホクとした食感が魅力。じゃがいもやサツマイモのような風味があり、カレーの具材やポテトフライの代わりとしても使われています。
調理用バナナの品類
ツンドク
ツンドクは、生では食べられないため、加熱調理して楽しむのが一般的です。揚げたり、茹でたりすると、ほくほくとした食感が楽しめ、サツマイモのような風味が広がります。素揚げにして塩をかければポテトフライ風に、砂糖をまぶせば大学芋のような甘さが楽しめます。天ぷらにしてもおいしく、ほんのりとした酸味がバナナの風味を感じさせます。ツンドクはフィリピンを中心とした地域で一年を通して流通しています。
カルダバ
熟すと果肉はしっとりし、加熱するとホクホクとした食感が強まり、まるで芋のような味わいが感じられます。炒めたり揚げたりすると、甘味が引き立ち、酸味も少し出てきます。カルダバは一年を通して市場に出回っており、日本でも5月下旬から6月上旬頃に購入できることが多いです。
リンキット
熟すと黄色くなり、生食でも楽しめる甘さと酸味のバランスが特徴です。味は濃厚で、ねっとりとした食感があり、一般的なバナナよりも酸味が強めです。
リンキットは、年中出回っています。
サバ
特にバナナキューやトゥロンといったフィリピンの伝統的なおやつや、バナナチップスの材料としてよく利用され、キャラメルの甘さがついたおやつに最適です。また、花や葉も食材として使われ、バナナ全体が料理に生かされる点も特徴的です。サバは通年を通して手に入るのが魅力です。
まとめ
バナナには、私たちが普段食べている生食用バナナから、料理に使う調理用バナナまで、多種多様な種類が存在します。例えば、ジャイアント・キャベンディッシュのような食べやすい品種から、ツンドクやサバのように調理して食べるものまで、それぞれの特徴に合わせて楽しむことができます。